米国で有名な小売り大手「ホームデポ」
アメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)は9月17日から18日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.5ポイント引き下げると発表しました。インフレ率が一時期よりも落ち着きを見せており、当局としては、労働市場を安定させようとしているのでしょう。利下げにより、資金の借り入れがしやすくなります。市場関係者は、今年から来年にかけて、数回の利下げを期待しています。一般消費者は、ローンを組んで買う自動車などの耐久消費財、家などの不動産を買いやすくなるのでは、という期待が高まりますね。
そうなれば、自動車用品、家具、DIY(自分で修理、作成する)用品などの売れ行きが伸び、それらの商品を扱う会社の株価が上がる可能性があるのでは、という思惑が出てきそうです。
アメリカには沢山の大型店舗を展開している企業が多いですが、それらの中で $家得宝 (HD.US)$ を見てみましょう。この企業は、1978年に「DIY愛好者」のためのワンストップショッピング(一か所で全ての商品が揃う総合的な小売店)を提供するという目標を掲げて創業しました。翌年にジョージア州アトランタで最初の2店舗を開店しました。その店舗は、双方とも約60,000平方フィート(5574.182平方メートルに相当)の広大な売り場面積で当時の平均的な金物屋などの店舗を大きく上回る25,000点の商品を取り揃えていました。現在、同社は有名なホームセンター小売業者となり、北米全域に2,300を超える店舗を展開しています。
現在、ホームデポは世界最大のホームセンター小売業者であり、アメリカ、カナダ、メキシコにおいて約47万5千人の従業員と2,300店を超える店舗を展開しています。現在のホームデポの典型的な店舗は、平均して105,000平方フィートの屋内小売スペース、100万点以上の商品を提供するeコマース(通信販売)事業と連携しています。
以上の出典 ホームデポ社の公式ホームページ
同社が扱っているのは、建築資材、ホームセンター用品、芝生・ガーデン用品、インテリア用品、施設メンテナンス・修理・運営用品など、非常に幅広いです。住宅設備の施工サービスや工具・機器のレンタルなど様々なサービスも提供しています。また、配送センターも運営しています。このような業態ですので、住宅販売が活発になると同社のビジネスは上向きます。
早速、株価チャートを見てみましょう。
8月に発表されたホームデポの第2四半期(5-7月期)の業績発表は以下の通りでした。
・既存店売上高:3.3%減(予想:2.4%減)
・1株利益(調整後):4.67ドル(予想:4.52ドル)
・売上高:431.8億ドル 0.6%増(予想:437.9億ドル)
また通期見通しは以下です。
・既存店売上高:3~4%減(予想:1.6%減)
・1株利益(調整後):1~3%減
・売上高:2.5~3.5%増(従来:約1.0%増)
・営業利益率:13.5~13.6%(従来:14.1%)
【出典】 みんかぶインフォノイド 「株探」
過去の経営数値は冴えませんが、これらの売上、利益などの数値にはインフレ率、アメリカの金利が高かったという外部要因が強く影響していた可能性があります。同社の通期での売上高見通しは大きく増加する見込みです。これを市場が好感しており、最近の株価が上昇しているのではないでしょうか。
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