■株主還元
ワコム＜6727＞の株主還元策については、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当の継続と機動的な自己株式取得の実施を基本方針としている。配当については、適正な財務の健全性を確保することを念頭に、連結ベースの配当性向の目安を30%程度としている。それを上回る場合でも、原則安定的な1株当たりの配当額を維持し、1株当たり配当額の中長期的な増加を通じた利益還元に努める考えだ。また、事務コストを考慮し、配当金の支払い回数は期末の年1回としている。自己株式の取得については、投資機会や財務状況などを考慮のうえ、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策として遂行する方針である。「Wacom Chapter 3」の対象期間（2022年3月期〜2025年3月期）においては、総額200億円を上限とする自己株式取得を実施する方針である（2024年3月31日時点では累計125億円の自己株式の取得を実施済み）。
2024年3月期の配当については前期と同額の1株当たり20.0円を実施した（配当性向67.5%）。自己株式については総額約75億円（1,104万株）を取得した。
2025年3月期の配当についても1株当たり20.0円（配当性向46.9%）を予想するほか、2024年5月9日付で30億円（600万株）を上限とする自己株式の取得※、並びに保有する自己株式のうち600万株の消却も決議した（2024年5月16日付で消却済）。
※同決議による自己株式の取得期間は2024年5月10日〜2024年9月30日となっている。
今後もパートナーとの協業を含めた研究開発関連投資と、配当性向、自己株式取得を通じた株主還元のバランスを取るにあたり、資本活用の効率性（ROE）、事業運営の効率性（ROIC）に目配せしながら、キャッシュ・フローを有効に活用していく考えに変わりはない。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫）
股东回报
关于Wacom＜6727＞股东回报计划，基本方针是在确保将来业务拓展和经营体质强化所需的内部留保的同时，继续实施稳定的股息和灵活的回购自己的股票。对于股息，目标是确保适当的财务健康状况，将联合基本的配股比率定为30％左右。即使超过这个比率，也致力于维持稳定的每股股息金额，并通过每股股息金额的中长期增长来实现利润回报。此外，考虑行政成本，股息的支付次数定为每年一次，期末发放。对于自己股票的回购，在考虑投资机会和财务状况等因素后，决定遵循适应经营环境变化的灵活资本政策。在“Wacom Chapter 3”的异动时间（2022年3月期至2025年3月期）中，拟计划最高不超过200亿日元的自己股票回购（截至2024年3月31日已实施回购125亿日元的自己股票）.
对于2024年3月期的股息，实施了与上期相同的每股20.0日元的分红（配股比率67.5％）。对于自己的股票，收购了总价约75亿日元（1,104万股）。
关于2025年3月期的股息，预计将实施每股20.0日元（配股比率46.9％），并决定于2024年5月9日收购自己的股票上限为30亿日元（600万股），以及消减持有的自己的股票中的600万股（于2024年5月16日消减）。
※根据同一决议，自己股票的收购期间为2024年5月10日至2024年9月30日。
对于未来的研发相关投资包括与合作伙伴的协作，股息比率和自己股票收购，将继续关注资本利用效率（roe）和运营效率（roic），并有效利用现金流。
（撰写：FiSCO客座分析师柴田郁夫）
