■今後の見通し
2. 中期経営計画の進捗状況
インタースペース<2122>は、3ヶ年の中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)を期初に発表し、最終年度となる2026年9月期の経営数値目標として、売上高85億円、営業利益15億円、ROE15%以上を掲げた。3年間の年平均成長率は売上高で2.4%、営業利益で43.3%となる。営業利益率は2023年9月期の10.9%から2026年9月期は17.6%に上昇することになり、収益性を今後大きく向上させていく計画となっている。成長事業として位置付けている海外事業や比較・検討型メディア事業が投資フェーズから収益化フェーズに移行することを織り込んでのものだ。
初年度となる2024年9月期は期初計画を上回る見通しで、順調な滑り出しとなっている。ただ、上振れ要因は既存事業の「ママスタ」の収益力回復によるものであり、投資事業については収益化フェーズに移行できるかどうかまだ見えない状況となっている。このため、2026年9月期は成長事業で収支均衡水準まで引き上げ、既存事業の国内パフォーマンス広告事業やマーケティングソリューション事業、コンテンツ型メディア事業の成長により業績目標を達成していくことになりそうだ。
成長事業、なかでも海外事業の収益化が見えてくれば、同社が中期ビジョンとして掲げる「Global市場に向け、パフォーマンスマーケティング領域でAsiaトップポジションを目指す」ことも現実的になってくるはずで、今後3年間でビジョン実現のための成長基盤の構築に取り組んでいく。弊社では2026年9月期までに成長事業の収益化に目途が立てば、2027年9月期以降はこれら事業が収益をけん引することで、2ケタ台の利益成長が続く可能性が高いと見ている。
(1) パフォーマンスマーケティング事業
主力の国内パフォーマンス広告事業においては、インフルエンサーマーケティングも含めて費用対効果の高い広告手法として今後も年率1ケタ台後半の安定成長が続くと予想され、伸びる市場やクライアントにターゲットを見定め顧客開拓を進めるほか、コスト構造の見直しによる生産性向上によって収益最大化を目指す。また、店舗型DXソリューションの自社プロダクトや「SiteLead」などのストック型ビジネスについては、顧客獲得に向けたプロモーションを強化すると同時に、機能強化によるユーザビリティ向上を図ることで顧客基盤を拡大し、収益性の向上を図る。
海外子会社については、経営層を含めて優秀な人材の採用・育成を進めるとともに、様々な広告需要に対応するため新規広告主の獲得とあわせてインフルエンサーを含めた提携媒体の拡充を図っていく方針だ。東南アジア市場におけるデジタル広告市場は経済発展とともに今後も2ケタ台の成長が見込まれており、これらの需要を取り込む体制を構築することで中長期的な成長ドライバーとしていく考えだ。
(2) メディア事業
主力のコンテンツ型メディアについては、ブランド力等を活用して検索流入に依存しないメディア価値を構築していくことに加え、新たな収益モデルの確立・育成に取り組むことで収益の底上げを図っていく。一方、成長事業と位置付ける比較・検討型メディアではコンテンツ強化のための人材採用・育成とノウハウの共有化を進めると同時に、「データベース型メディア(塾シル等)×バーティカルSaaS」への積極投資をM&Aも含めて行っていく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■未来展望
2. 中期经营计划的进展状况
InterSpace<2122>发布了一项为期3年的中期经营计划(2024年9月期至2026年9月期),并将销售额达到85亿日元、营业利润达到15亿日元、ROE 15%以上作为2026年9月期的经营目标。三年的年均增长率将分别为销售额2.4%、营业利润43.3%。营业利润率将从2023年9月期的10.9%上升到2026年9月期的17.6%,计划大幅提高收益率。海外业务和比较、研究型媒体业务被定位为增长业务,并计划将其从投资阶段转化为收益阶段。
首年度为2024年9月期,预计将超过初期计划,并且已经取得了顺利的开局。但是,上行因素仅源自现有业务“MamaStar”的盈利能力恢复,投资业务仍处于无法确定是否可以转化为盈利阶段的状态。因此,预计将通过提高成长业务的收支平衡水平、国内建筑广告业务、营销解决方案业务和内容媒体业务的增长等手段,实现业绩目标。
如果实现增长业务,特别是海外业务的盈利化,那么该公司中期愿景“面向全球市场,在性能市场领域争取亚洲第一的位置”也将变得现实,今后三年将致力于建立实现愿景所需的增长基础。在我们公司看来,如果能够在2026年9月期之前实现增长业务的盈利化,这些业务将成为收益的拉动力,有可能保持两位数的利润增长。
(1)业绩行销事业:在主要的国内业绩广告业务中,预计将在包括影响力营销在内的成本效益高的广告方式方面继续保持年平均增长率后期一位数,深入探讨增长的市场和客户,并通过重新审视成本结构以提高生产率以实现利润最大化。对于我们自己的产品型门店DX解决方案以及“SiteLead”等贮备型业务,我们将扩大客户零售促销的同时,通过功能强化提高用户易用性,拓展客户基础并提高收益性。
对于海外子公司,我们将继续就包括获得新的广告客户和扩大涉及合作媒体,包括影响者在内的不同广告需求的社会招聘和培训优秀人才,策略。在东南亚市场,数字广告市场随着经济的发展也预计将继续增长,我们构建了一个拥有这些需求的机构以作为中期和长期增长的驱动力。
(2)媒体业务:对于主营的内容媒体而言,我们将利用品牌力等,构建不依赖于搜索流量的媒体价值,并通过确立和发展新的收入模式来提高收益。另一方面,将在定位为增长业务的比较研究型媒体中,推动人员的招聘和育成以及专业知识的共享,包括由数据库型媒体(JukuShiru 等)×垂直型SaaS所构成的“DataBass型媒体”进行積極投资和M&A。
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靶材半导体
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)