■早稲田アカデミー＜4718＞の業績動向
2. 財務状況と経営指標
2024年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,943百万円増加の23,057百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が1,359百万円増加し、固定資産では既存校の増床や防犯カメラの設置等により有形固定資産が356百万円増加したほか、IT投資に伴いソフトウェア（仮勘定含む）が139百万円増加した。
負債合計は前期末比211百万円増加の8,793百万円となった。流動負債では未払法人税等が同89百万円減少した一方で、未払金が同159百万円、前受金が同58百万円増加した。固定負債ではリース債務が同16百万円減少し、退職給付にかかる債務が同63百万円、資産除去債務が同57百万円それぞれ増加した。純資産は前期末比1,731百万円増加の14,263百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益2,132百万円の計上と配当金支出494百万円により、利益剰余金が同1,637百万円増加した。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率が前期末の59.4%から61.9%に上昇し、有利子負債もなく現預金も70億円超と過去最高水準に積み上がるなど、財務内容は健全な状態にあると判断される。積み上がった資金については新規校舎の開設や新サービスの開発、あるいはM&A等の成長投資や株主還元に充当していく方針となっている。収益性についても売上高営業利益率、ROE、ROAともに3期連続で上昇するなど順調に推移している。学習塾業界では少子化や物価上昇の影響で苦戦する企業が多いなか、コロナ禍で変化した市場環境のなかでDX戦略を積極推進することで顧客ニーズを取り込み、収益成長を実現できたものと弊社では評価している。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲）
■早稻田学院＜4718＞的业绩动向
2. 财务状况和经营指标
从2024年3月期末的财务状况来看，总资产增加了1,943百万元，达到了23,057百万元。主要的增减要素是，在流动资产中，现金存款增加了1,359百万元，在固定资产中，由于现有学校的扩建和安装了防盗摄像头等原因，有形固定资产增加了356百万元，此外，伴随着 IT 投资，软件（包括临时科目）增加了139百万元。
总负债增加了211百万元，达到了8,793百万元。在流动负债中，未付公司所得税等减少了89百万元，而未付款项增加了159百万元，预收款项增加了58百万元。在固定负债中，租赁负债减少了16百万元，退休金义务增加了63百万元，资产清理义务增加了57百万元。净资产增加了1,731百万元，达到了14,263百万元。归属于母公司股东的当期净利润计为2,132百万元，分红支出为494百万元，因此盈余资金增加了1,637百万元。
从经营指标来看，表明安全性的股本比率从上期末的59.4%上升到61.9%，没有有息负债，现金存款超过了70亿日元，达到了历史最高水平，财务状况被认为是健全的。对于积攒的资金，已决定用于新校舍的开设、新服务的开发、并购等增长投资或股东回报。就收益能力而言，营业收入利润率、roe、roa 连续三个季度上升，呈良好趋势。在教育机构行业，许多公司因儿童人口减少和物价上涨而遇到了困难，而我们认为，在市场环境发生了变化的新冠肺炎疫情期间，积极推进 DX 战略以吸纳客户需求，实现收益增长的公司值得赞赏。
（撰写：FISCO客座分析师佐藤让）
