■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
ヒーハイスト＜6433＞の2024年3月期決算は、売上高が2,310百万円（前期比4.3%減）、営業損失158百万円（前期は5百万円の損失）、経常損失156百万円（前期は3百万円の利益）、親会社株主に帰属する当期純損失221百万円（前期は2百万円の損失）となった。
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、中国市場での受注が低迷し全体では小幅な増収にとどまった。精密部品加工は、ホンダ向けが端境期であることから前期比で減収となったが、想定内の結果であった。ユニット製品は、中国向けが低迷したことに加えて電子部品や液晶の設備投資向けも停滞し、前期比で減収となった。
全体が減収となったことから稼働率が低下したことに加え、ここ数年進めてきた設備投資によって減価償却費が前期比で33百万円増加したことから売上総利益率は13.6%（前期19.8%）へ大きく低下した。このため、減収と合わせて売上総利益は315百万円（前期比33.9%減）と大幅減となった。一方で、経費節減に努めて販管費は474百万円（同1.8%減）と最小限に抑えたが、売上総利益の大幅減により営業損失を計上した。
設備投資額は468百万円（前期422百万円）、主な投資は機械装置、器具備品、建物などである。減価償却費は232百万円（同199百万円）となった。
2. 品目別状況
各品目別状況は以下のようであった。
(1) 直動機器
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、期待したほどは伸びずに通期の売上高は1,591百万円（前期比4.3%増）となった。
(2) 精密部品加工
今期からホンダのF1撤退の影響が出ているが、主にレッドブル向けに一部の部品の受注は続いている。売上高は529百万円（同21.4%減）と減収となったが、ホンダのF1向けの端境期であるため想定内の結果であった。
(3) ユニット製品
ユニット製品は、中国の景気低迷の影響を受けて中国向けが減少したことに加えて、電子部品や液晶の設備投資向けも低迷したことから売上高は188百万円（同11.7%減）と減収となった。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 寺島 昇）
■业绩动向
2024年3月期业绩概要
Hi-Heist（6433）2024财年的财务报表显示：营业收入为2,310百万元（较上一财年下降4.3%），营业亏损为158百万元（上一财年亏损500万），经常亏损为156百万元（上一财年盈利300万），归属于母公司股东的净亏损为221百万元（上一财年亏损200万）。
直动机器方面，主要客户THK的销售额表现良好，但中国市场订单低迷，整体仅略微增长。精密部件加工方面，由于本田的订单进入了结束期，因此收入出现同比下降，但这是预料中的结果。组件制造方面，在中国市场不景气之外，电子元器件和液晶设备投资也停滞不前，因此收入同比下降。
由于整体收入减少，加上设备投资在过去几年中一直在进行，因此折旧成本同比增加了330百万元，导致销售毛利率大幅下降至13.6%（上一财年为19.8%）。因此，总体收入下降，销售总利润大幅下降至315百万元（同比下降33.9%）。另一方面，通过精简开支进行节约，销售和管理费用为474百万元（同比下降1.8%），但由于销售毛利大幅下降，因此也产生了营业亏损。
投资额为468百万元（上一财年为422百万元），主要投资在机械装置、器具设备和建筑等方面。折旧成本为232百万元（上一财年为199百万元）。
2. 按项目分类的情况
各项目分类的情况如下:
(1) 直动机器
直动机器方面，主要客户THK的销售额表现良好，但期望的增长未能实现，年全年销售收入为1,591百万元（同比增长4.3%）。
(2) 精密部件加工
本年度开始，受到本田退出F1的影响，主要受到Red Bull一部分部件订单的继续招标。销售额为529百万元（同比下降21.4%），但由于本田F1的订单处于结束期，因此结果符合预期。
(3) 组件制造
组件制造方面，由于中国市场不景气以及电子元器件和液晶设备投资的停滞不前，加上针对中国市场的订单减少，销售额为188百万元（同比下降11.7%）。
（作者：日经FISCO客座分析师 寺岛昇）
