■日本ヒューム＜5262＞の成長戦略
4. サステナビリティ経営
ESG戦略として、社会資本整備に貢献するコンクリート製品事業、脱炭素社会の実現に貢献する「e-CON（R）」など、社会基盤整備への貢献を通じて持続可能な社会の実現を目指す。そして成長・SDGs投資では、プレキャスト製造への投資、「e-CON（R）」事業への投資、カーボンニュートラルに向けた設備投資、デジタル化・効率化・省力化に向けた投資、設備機能向上や生産基盤整備に向けた投資など、200年企業へ向かうための構造改革投資を実施する方針だ。
なお2024年1月には「パートナーシップ構築宣言」を策定、同社の九州支社が福岡県SDGs登録業者に登録された。2024年3月には経済産業省と日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度において「健康経営優良法人2024（大規模法人部門）」に認定された。また2022年3月から土木技術者女性の会のサポーター会員となり、同会の活動を支援している。
意欲的な中期経営計画の進捗と株主還元策の強化を評価
5. 弊社の視点
コンクリート二次製品を含む建設関連業界は、市場成熟感や受注競争が意識されるため、成長に向けた投資家の期待感はさほど大きくないと考えられる。しかし、同社の中期経営計画「23-27計画R」では、高付加価値のプレキャスト製品事業を新たな成長ドライバーと位置付けており、低炭素型高機能コンクリート「e-CON（R）」のプレキャスト事業化など、サステナビリティ経営も意識した新たな事業展開に向けた意欲が窺える。弊社では意欲的な中期経営計画「23-27計画R」に関して2024年3月期における順調な進捗を評価するとともに、株主還元策を強化（増配、自己株式取得の実施、株主優待制度の新設）している点も高く評価している。そして今後の収益拡大基調を確認するため、引き続き「23-27計画R」の進捗状況に注目したい。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 水田雅展）
■日本Hyume <5262>的增长策略
4.可持续经营
作为ESG战略，通过对社会基础设施的贡献，如混凝土制品业务、为实现低碳社会做出贡献的“e-CON（R）”等，旨在通过对社会基础设施的贡献实现可持续社会。在增长和SDGs投资方面，计划实施结构性变革投资，以实现向200年企业的发展，包括对预制制造的投资、对“e-CON（R）”业务的投资、面向碳中和的设备投资、面向数字化、效率化和自动化的投资、向设备功能改进和产生基础设施投资等。
此外，于2024年1月起制定了“伙伴关系建立宣言”，该公司的九州支社被注册为福冈县SDGs注册企业。并于2024年3月，在经济产业省与日本健康会议共同实施的健康经营优良法人认定制度中被认定为“健康经营优良法人2024（大型法人部门）”。此外，自2022年3月起成为土木技术女性协会的支持会员，支持该协会的活动。
评价有雄心的中期经营计划的进展和加强股东回报策略
5.我们的视角
包括混凝土二次制品在内的建筑相关行业，由于市场成熟和订单竞争意识的增强，投资者对其增长的期望并不是很高。但在公司的中期经营计划“23-27计划R”中，将高附加值的预制件产品事业定位为新的增长引擎，同时为了实现可持续发展管理，表现出了对新的业务展开的意愿，例如将低碳型高性能混凝土“e-CON（R）”实现预制件事业等。我们高度评价了公司由于2024财年有着顺利的中期经营计划“23-27计划R”的进展，同时也高度评价了加强股东回报策略（增发、实施自己股份的购买、新设股东优待制度）。我们将继续关注“23-27计划R”的进展以确认今后的收益扩大基调。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)
