■今後の見通し
2. 中期経営計画の進捗状況
TOKAIホールディングス<3167>は、2026年3月期を最終年度とした3ヶ年の「中期経営計画2025」を2023年5月に発表した。「事業収益力の成長(収益基盤の拡大+新サービスの展開)」「脱炭素化社会の実現に向けた持続的成長基盤の強化」「成長の源泉となる人財・組織の活力最大化」の3点を重点施策として取り組み、経営数値目標として最終年度となる2026年3月期に売上高2,600億円、営業利益175億円、親会社株主に帰属する当期純利益100億円、継続取引顧客件数357万件を掲げた。初年度となる2024年3月期は既述のとおり、事業セグメントごとに好不調はあったものの、営業利益は目標を5億円程度上回るなど、順調な滑り出しになったと言える。
2025年3月期の会社計画は、中期経営計画で掲げた数値に対して売上高で60億円下方修正したが、各利益については維持した格好だ。利益の増減要因について見ると2024年3月期の実績を反映して、エネルギー事業で増額した一方で、建築設備不動産事業で減額し、また本社共通費用等を上積みした。本社共通費用に関しては間接費用やシステム開発投資、DX関連投資、賃上げによる人件費の増加などが含まれる。2025年3月期の会社計画を達成できれば、2026年3月期の目標値についても達成する蓋然性が高まるものと思われる。なお、長期ビジョンとして2030年度の目指す姿として売上高4,000億円、営業利益300億円、継続取引顧客件数500万件を掲げており、2027年3月期以降はオーガニックな成長に加えてM&Aの取り組みについても一段と強化していくものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■未来展望
2. 中期经营计划的进展状况
TOKAI控股<3167>于2023年5月公布了为期3年的“2025中期经营计划”,以2026年3月作为最终财政年度。“业务收益力的增长(扩大收益基础+推出新服务)”、“为实现脱碳社会而强化可持续增长基础”、“最大化成长源泉的人才和组织活力”是三项重点策略,最终的财政年度2026年3月的经营目标为2,600亿日元的营业收入、17.5亿日元的营业利润、归属于母公司的净利润100亿日元、继续交易客户数357万件。2024年3月作为首个财政年度,虽然每个业务段落都有好坏之分,但营业利润超过目标约5亿日元,具有顺利启动的意义。
2025年3月期的公司计划将销售收入下调60亿日元相对于中期经营计划,但各种利润保持不变。从利润的增减因素来看,反映了2024年3月期的实际情况,虽然能源业务增加了利润,但建筑设施不动产业务减少了利润,同时还有总部共同费用等增加。总部共同费用包括间接费用、系统开发投资、DX相关投资和人工费用上涨导致的增加。如果能实现2025年3月期的公司计划,可能会大大提高2026年3月期的目标实现几率。此外,长期愿景以2030财政年度为目标,销售收入目标4,000亿日元,营业利润目标300亿日元,继续交易顾客件数500万件,预计2027年3月期以后将进一步加强有机增长和并购努力。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)