■APAMAN<8889>の事業概要
同社グループは、不動産市場においてテクノロジーを核とした革新的なサービスを提供するグローバル企業を目指し、Platform事業(賃貸管理・斡旋及びこれらに関連するサービス提供)、Technology事業(FC加盟店向けシステム利用料・加盟料、広告収入等)、その他の事業(コインパーキング事業、一部のfabbit施設の運用等)を展開している。2024年9月期第2四半期累計の事業セグメント別構成比は、Platform事業が売上高の78.8%を占める主力事業となっており、営業利益に関してはTechnology事業やその他の損失分をPlatform事業で吸収する格好となっている。Technology事業については引っ越しシーズンにあたる第2四半期に広告キャンペーンが集中する傾向にあるため、利益は下期偏重型となる。ビジネスモデルとしてはストック型サービスが売上総利益の約7割を占めており、安定性の高い収益構造となっているのが特徴だ。
1. Platform事業
Platform事業では、賃貸物件の不動産オーナー向けサービスとなる賃貸管理(Property Management)業務のほか、賃貸斡旋業務、関連サービス業務を行っている。このうちストック型収入となる賃貸管理業務は、アパート・マンション等の不動産オーナーから賃貸管理を受託しているほか、サブリース業務(不動産オーナーから物件を借り上げ、同社が貸主となって入居者に賃貸する)も行っている。2024年3月末時点の賃貸管理戸数は8.8万戸で、このうちサブリースは4割弱を占めている。
賃貸斡旋業務では「アパマンショップ」の直営店で賃貸仲介を行っており、2024年3月末時点で72店舗を展開している。そのほか関連サービス業務として不動産オーナー、入居者またはFC加盟店に対して、付帯商品や付帯サービス(保険、緊急駆け付け、電力、インターネット、消火剤等)の提供・取次を行っており、管理戸数1戸当たり、または1入居者当たりの収益最大化に取り組んでいる。
そのほか、借上社宅事業を2021年9月期より子会社のRE-Standard(株)で本格的に開始している。同事業は借上社宅物件を探している法人に対して、同社が物件探しから契約手続きなど煩雑な業務すべてを代行するサービスである。売上は家賃収入と管理業務手数料550円/月(税込)だが、家賃収入については不動産オーナーから物件を借り上げて同一料金で転貸しするため、実際には手数料が同社の付加価値分となり見かけ上の利益率は低くなる。このため、同事業でも家財保険や駆け付けサービスなど付帯サービスを提供することで1契約当たりの利益を積み上げる戦略である。
2. Technology事業
Technology事業では、主にアパマンショップのFC加盟店に対する基幹システムや反響サービス(広告収入)の提供に加えて、業務効率の向上や顧客支援につながる各種クラウドサービス「SKIPS」(空室一覧クラウド、内見クラウド、契約クラウド等)を提供している。2024年3月末時点のFC契約店舗数は1,000店舗を超え国内最多店舗数となっている※。また、取引不動産オーナー数(約20万人)や管理・サブリース物件数(約103万戸)でも国内最大級である。
※2番手はセンチュリー21・ジャパン<8898>の994店舗(2024年3月末)、3番手は(株)エイブルの834店舗(2024年2月末、うち直営店437店)。
3. その他事業
その他の事業として、コインパーキング事業を行っている。不動産オーナーが所有する施設の駐車場を借り上げ、コインパーキングとして提供する事業である。2024年3月末のパーキング台数は約3,900台となっており、同社が出資している軒先(株)が運営する「軒先パーキング」ともシステム連携を行っている(シェアパーキング)。また、一部のfabbit施設(シェアオフィス、主に海外)の運営や不動産賃貸、商業施設の運営管理業務なども含まれるが、これら事業はノンコア事業で段階的に縮小している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■APAMAN<8889>的业务概述
该集团旨在成为在房地产市场提供以科技为核心的创新服务的全球企业,开展平台业务(长租公寓管理、代理以及与之相关的服务)、科技业务(FC加盟店使用系统的费用、加盟费、广告收入等)、其他业务(硬币停车业务、fabbit设施的部分运营等)。2024年9月第二季度累计的业务细分构成比为以平台业务为主力业务占营业收入的78.8%,而营业利润则以平台业务吸收了科技业务及其他亏损部分为主。由于科技业务的广告活动集中在第二季度的搬家季节,因此利润会倾向于下半年。其业务模式以存量型服务占总销售毛利的约7成,形成了稳定的收入结构。
1.平台业务
平台业务提供长租公寓业主的服务,包括长租公寓管理(Property Management)业务、代理业务、相关服务业务等。其中,长租公寓管理业务是存量型收入,承接了公寓、公寓等不动产业主的长租公寓管理业务,并开展了委托经营业务(不动产业主借出不动产,该公司作为出租人向承租人出租)。2024年3月末的长租公寓管理房间数为8.8万件,其中委托经营占总量的四分之一左右。
代理业务在“Apaman Shop”专卖店内进行代理业务,并在2024年3月末期间已展开72家商店。还作为其他相关服务业务,向地产业主、承租人或FC加盟商提供附属商品或服务(保险、应急服务、电力、互联网、灭火器等),每个管理房间或入住者都力求最大化收益。
此外,子公司RE-Standard(株)于2021年9月开始了租借社宅业务。该业务是服务于正在寻找租借社宅物件的法人机构,为他们提供了从寻找物件到合同手续等繁琐的工作全权代理的服务。销售额是租金收入和管理业务手续费550元/月(含税),但由于将租借社宅物件借给不动产业主,然后将同一费用租借给承租人,实际上手续费成为了该公司附加价值部分,表面上的利润率较低。因此,该业务的战略是提供附属服务,如家居险、应急服务等,以积累每个合约的利润。
2.科技业务
科技业务主要提供给Apaman Shop加盟店的核心系统和反应服务(广告收入),以及各种云服务“SKIPS”(空房列表云、内视云、契约云等),可提高业务效率并有助于客户支持。2024年3月末期间,FC加盟店数量超过1,000家,成为国内最大的店铺※。此外,交易不动产业主数量(约20万人)和管理/委托经营物品数量(约103万间)也是国内最大规模的。
※第二名是Century 21 Japan<8898>的994家商店(2024年3月底),第三名是Ables株式会社的834家商店(2024年2月底,包括437家直营店)。
3.其他业务
其他业务包括硬币停车业务。该业务借用物业业主拥有的设施作为停车场,并以硬币停车场形式提供服务。截至2024年3月底,停车位约有3,900个,该公司出资经营的Kinzen(株)还与其系统进行协作(共享停车场)。此外,还包括了一些fabbit设施(共享办公室,主要是海外)的运营,不动产租赁,商业设施的运营管理等,但这些业务是非核心业务,正在逐步缩小。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)