■業績動向
1. 2024年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
萩原電気ホールディングス<7467>の2024年3月期の連結業績は、売上高が225,150百万円(前期比21.0%増)、営業利益が7,711百万円(同14.7%増)、経常利益が7,221百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が4,421百万円(同10.0%減)となり、売上高・営業利益・経常利益ともに過去最高を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益が減益となったのは、前期に負ののれん発生益670百万円を特別利益として計上したことの反動減による。
主要顧客である自動車関連企業の生産が順調に回復したことに加え、採用車種の拡大や新規採用、以前から取り組んできた新規案件が立ち上がったことに加えて円安も寄与して大幅増収となった。売上総利益率は8.9%と前期比で0.9ポイント低下したが、これは主に製品構成の変化(比較的利益率の低いデバイス事業の売上高比率が上昇)に加えて監査法人との協議によって在庫の評価を変えたことによる売上原価の上昇(約486百万円)による。売上総利益率は下がったが、増収により売上総利益は20,003百万円(同9.8%増)となった。一方で販管費は同7.0%増に留まったことから営業利益は同14.7%の増益となった。
営業利益の増減要因を分析すると、増収に伴う売上総利益の増加が31億円、その他要因(棚卸資産評価損、スポット案件の反動減等)による売上総利益の減少が13億円、販管費の増加(人件費増、システム投資増など)による減少が8億円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■业绩动向
1. 2024年3月期综合收益概述
(1) 盈亏分析
萩原电气控股<7467> 2024财年的合并业绩为,营业收入为2,251.5亿日元(同比增长21.0%),营业利润为771.1亿日元(同比增长14.7%),经常利润为722.1亿日元(同比增长12.5%),归属于母公司股东的净利润为44.21亿日元(同比减少10.0%),营业收入、营业利润和经常利润均创历史新高。母公司股东的净利润下降是由于特别利润中计入了前一期让书负收益6.7亿日元的反弹减少所致。
由于主要客户汽车相关企业的生产顺利恢复,新採用的車种增加等以及新业务的开展,加上日元贬值的贡献,销售大幅增加。营业毛利率为8.9%,较上一期下降0.9个百分点,这主要是由于产品结构的变化(相对利润率较低的设备业务的销售占比上升),以及与审计公司的协商导致存货评估变更(约4.86亿日元)而导致销售成本上升。虽然销售毛利率下降,但由于销售增长,销售毛利为2,000.3亿日元(同比增长9.8%)。另一方面,由于销售费用仅增加了7.0%,因此营业利润同比增长14.7%。
分析营业利润增减的因素,增加营业收入而带来的销售毛利润增加了310亿日元,其他因素(存货资产评估亏损、临时案件反弹减少等)导致销售毛利润减少了13亿日元,销售费用增加(人事费用增加、系统投资增加等)导致营业利润减少了8亿日元。
(作者:日经FISCO客座分析师 寺岛昇)