■成長戦略
2. 中長期成長目標
日本動物高度医療センター＜6039＞は良好な事業環境も背景として、中長期成長ビジョンに「家族としてのペットの健康を支えることで、飼い主とペットの健やかな暮らしに貢献していく」を掲げている。そして中長期成長目標値を、2027年3月期の売上高5,707百万円（2024年3月期実績は4,270百万円）、売上高の内訳は二次診療が4,151百万円（同2,917百万円）、その他が1,556百万円（同1,352百万円）とした。成長の基礎となる獣医師数は120人（同82人）、初診数は11,604人（同8,265件）を目標として、二次診療の病院別売上高目標は川崎1,786百万円、東京900百万円、名古屋687百万円、大阪725百万円、新拠点53百万円（同、川崎1,453百万円、東京651百万円、名古屋601百万円、大阪211百万円）としている。また、資本コストを意識した経営と経営資源の配分見直しによりROE12%以上（2027年3月期目標は13.8%）を目指す。
成長に向けた基本戦略としては、二次診療サービス（同社、子会社キャミック）の着実な成長と、新たなサービス（子会社テルコムの酸素ハウスのほか、疾患を対象とするだけではなく健康を維持する（未然に防ぐ）新サービスも検討）の展開により、動物医療業界の「総合企業」を目指す方針だ。
3. 株主還元
株主還元については、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けており、経営成績および財政状態を勘案しながら株主への利益配分を検討することを基本方針としている。大阪病院開業によって大型設備投資が一段落したこともあり、2024年3月期は初配当（期末一括で1株当たり20.00円）を実施した。配当性向は16.0%となる。そして2025年3月期の配当予想は2024年3月期比5.00円増配の25.00円（期末一括）としている。予想配当性向は15.3%となる。
4. 弊社の視点
ペット市場及び動物高度医療の市場環境は良好であり、市場拡大余地も大きい。同社については、高度な医療サービスを提供できる総合動物病院としての強みに加えて、2024年3月期に初配当を実施したことも弊社では高く評価している。また、東京・名古屋・大阪の各エリアにおいて強固な連携病院ネットワークを構築していることから、新病院の開院時だけでなく、さらなる知名度向上効果などによって既存病院においても売上拡大基調が期待できるだろうと考えている。したがって今後は、新たな成長ステージに向けて新規病院開院計画のみならず、一次診療施設を多方面からサポートするサービスによるグループシナジーの進捗などにも注目したいと考えている。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 水田雅展）
■增长战略
2。中长期增长目标
日本动物先进医疗中心 ＜6039＞ 以良好的商业环境为背景，设定了中长期增长愿景，即 “通过支持宠物家庭的健康，我们将为主人和宠物的健康生活做出贡献”。此外，中长期增长目标值为截至2027/3财年的销售额为57.07亿日元（截至2024/3财年的销售额为42.7亿日元），二级保健的销售额细分为41.51亿日元（同等29.17亿日元），其他领域的销售额为15.56亿日元（同等13.52亿日元）。作为增长基础的兽医人数为120人（82人），初始诊断人数目标为11,604例（相同的8,265例），医院二级保健的销售目标为川崎17.86亿日元，东京9亿日元，名古屋6.87亿日元，大阪7.25亿日元，新基数为5,300万日元（同样，川崎14.53亿日元，东京6,600万日元）5100万日元，大阪2.11亿日元）。此外，通过审查考虑资本成本的管理资源的管理和分配，我们的目标是将投资回报率提高到12％或以上（截至2027/3财年的目标）。
作为增长的基本战略，该政策旨在通过稳步增长二级保健服务（同一家公司，子公司Camic）和开发新服务（除子公司Telkom的氧气室外，还提供不仅针对疾病而且还能维持（预防）健康的新服务），在动物医药行业建立 “综合企业”。
3.股东回报
关于股东回报，向股东返还利润被定位为重要的管理问题之一，基本政策是考虑向股东分配利润，同时考虑管理业绩和财务状况。由于大阪医院的开业，大规模资本投资已经结束，截至2024/3财年的第一笔股息（本财年末每股20.00日元）已实施。派息率为16.0％。此外，截至2025/3财年的股息预测为25.00日元（在财年末合并），与2024/3财年相比增加了5.00日元。预期的股息支付率为15.3％。
4。我们的观点
宠物市场和先进动物药物的市场环境良好，市场扩张空间很大。至于该公司，除了其作为可以提供先进医疗服务的综合动物医院的优势外，我们还高度赞赏该公司在截至2024/3财年实施了首次分红。此外，由于在东京、名古屋和大阪的每个地区都建立了强大的合作医院网络，因此人们认为，不仅新医院开业时，而且由于进一步的名称识别改善效果等，现有医院的销售扩张趋势也是可以预期的。因此，将来，我不仅要关注新增长阶段的新医院开业计划，还要关注通过支持初级保健的服务实现集团协同效应的进展来自各个领域的设施。
（作者：FISCO客座分析师水田正史展览）
