■成長戦略
1. 第二次中期経営計画
タメニー<6181>は2023年3月期以降の成長に向けた基本戦略として、トレンドや社会変化に即座に対応できる柔軟な事業構造への転換、強靭な企業体質構築を掲げ、2023年3月期まではコロナ禍で打撃を受けた財務基盤の改善(債務超過の解消)のための短期的な業績回復施策として、広告投資抑制や固定費削減などの経営合理化施策を優先した。2024年3月期に当面の目標としていた黒字体質定着を達成したため、新たに2025年3月期〜2027年3月期を対象年度とする第二次中期経営計画を策定した。
第二次中期経営計画では、今後3年間を持続的成長に向けた基盤構築の期間と位置付けて、攻めの経営に転じる方針を打ち出した。基本方針として競争力・生産性強化(ブランド認知度向上、FCも活用した展開エリア拡大、IT/DXによる業務革新など)、人的資本・財務資本強化(人材育成強化、制度環境整備、多様性推進、利益率・自己資本比率改善、株主還元強化など)、社会との共生(サステナビリティ経営基盤強化、婚活支援を起点とする地方創生推進や地域社会との連携強化など)を推進する。業績目標数値としては、2026年3月期が売上高7,300百万円で営業利益600百万円、2027年3月期が売上高7,700百万円で営業利益900百万円を掲げた。2027年3月期には営業利益率11.7%以上、自己資本比率30.0%を目指す方針だ。
2027年3月期のセグメント別業績目標は、婚活事業の売上高が3,050百万円で営業利益が1,060百万円、カジュアルウェディング事業の売上高が4,370百万円で営業利益が360百万円、地方創生/QOL事業の売上高が310百万円で営業利益が40百万円としている。また2027年3月期の事業KPIとしては、婚活事業の結婚相談所「パートナーエージェント」は拠点数を3年で1.5倍以上(FC含む)に増やし、新規入会者数が2024年3月期比4,142名増の8,743名、在籍会員数が3,465名増の11,625名を目指す。カジュアルウェディング事業の施行件数は合計2,159件増の8,119件、内訳はカジュアル挙式披露宴プロデュース「スマ婚」シリーズ(新ブランド立ち上げを含む)が225件増の858件、フォトウェディングプロデュース「LUMINOUS」が1,185件増の5,185件、結婚式二次会プロデュース「2次会くん」が749件増の2,076件を目指す。
株主優待制度では優待券を贈呈
2. 株主還元策
株主還元策については、現時点では将来に向けた投資を行っている段階のため配当を実施していないが、株主優待制度は毎年9月30日時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として実施し、同社の各種サービスで活用できる優待券を贈呈している。
事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献
3. サステナビリティ経営
サステナビリティ経営については、すべての事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目的として、人財育成では女性管理職の登用(社外取締役1名)、フレックスタイム制の導入、信頼の確立では情報セキュリティマネジメント規格「ISO(JIS Q)27001」や「プライバシーマーク」などの各種認証取得、コーポレートガバナンス体制の強化、地方創生では婚活支援システム「parms」の地方自治体への提供、地方自治体との協業(婚活セミナー・イベント)、健康と福祉では従業員の子育て・介護の支援や高齢者・障害者の雇用、環境と自然ではペーパーレス化促進などによって環境負荷の軽減と事業活動の効率性維持の両立に取り組んでいる。同社の事業全体が少子化対策や地域創生対策といった社会貢献につながる事業であると言えるだろう。
収益力回復が加速する可能性に注目
4. 弊社の見方
同社はコロナ禍の影響により収益が大幅に悪化し、バランスシートも大きく毀損したが、黒字回復や債務超過回避に向けた経営合理化施策を優先した結果、2024年3月期に目標としていた黒字体質の定着を計画どおり達成した。この点を弊社では高く評価している。今後はバランスシート改善に向けて収益力の向上が課題となるが、第二次中期経営計画において、同社の特徴・強みを生かした攻めの経営に転じる方針を打ち出した。付加価値の高いサービスの提供、グループシナジー向上に向けた施策に加えて、固定費負担を抑えつつ展開エリア・拠点拡大を推進する方針であり、これらの施策によって収益力回復が想定以上に加速する可能性があるだろうと弊社では注目している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■增长战略
1. 第二次中期经营计划
为了实现2023年3月期以后的增长,Tameni <6181>提出了基本战略,即转变为可以立即响应趋势和社会变化的灵活业务结构,构建强大的企业体质,并在2023年3月期之前优先实施广告投资抑制和固定成本削减等经营合理化措施,以改善财务基础(消除债务超额),作为短期业绩恢复措施,到2024年3月期为止。由于实现了当时的目标,即在2024年3月期达到黄色数字化身,因此制定了面向向2025年3月期至2027年3月期的第二阶段中期经营计划。
在第二阶段的中期经营计划中,我们将把未来3年定位为基础结构建设的持续增长期,并采取主攻经营的方针。作为基本方针,我们将推进竞争力和生产力的提高(提升品牌知名度,扩大店面展开,借助IT/DX实现业务革新等),加强人力资本和财务资本(加强人才培养,制度环境改善,促进多样性,改善利润率和自身资本比率,加强股东回报等),推进与社会的共存(强化可持续发展经营基础,推进婚恋支持为基础的地方创生,并加强与地方社区的合作)。作为业绩目标数据,我们将在2026年3月期将销售额提高到73亿,营业利润提高到6亿,并在2027年3月期将销售额提高到77亿,营业利润提高到9亿。我们致力于在2027年3月期实现营业利润率不低于11.7%,自我资本比率不低于30.0%的目标。
2027年3月期的各业绩指标包括,婚姻介绍所“Partner Agent”的销售额为30.5亿日元,营业利润为10.6亿日元,休闲婚礼事业的销售额为43.7亿日元,营业利润为3600万日元,地方创生/QOL业务的销售额为3.1亿日元,营业利润为400万日元。此外,作为2027年3月期的业务KPI,婚姻介绍所“Partner Agent”将增加1.5倍以上的据点数量(包括FC),并旨在在3年内将新会员增加数提高到2024年3月期增加了4,142个会员的8,743个会员,以及加入会员人数增加了3,465个会员。休闲婚礼事业的施工数量是总共增加了2,159个,其中包括增加225个轻装婚礼庆典生产系列“智能结婚”品牌(包括新品牌开发),以及增加1,185个“LUMINOUS”婚纱照品牌和749个婚礼二次会议品牌“2次会君”的目标。
股东优待制度提供优惠券赠送
2. 股东回报策略
至今为止,由于正在进行未来投资,因此尚未实施股息政策,但是股东优惠制度每年将实施优惠券赠送,以100股为单位(拥有100股或更多股份的股东为对象),并可在该公司的各种服务中使用。
为实现持续可持续的社会而通过业务活动做出贡献
3. 可持续经营
在可持续发展经营方面,我们通过所有业务活动做出贡献,旨在实现持续可持续的社会。在人才开发方面,我们增加了女性管理人员(拥有1名外部董事),实施了弹性工作时间制度;在建立信任方面,我们获得了各种认证,如信息安全管理规范“ISO(JIS Q)27001”和“隐私标记”,并加强了企业治理体系。在地方创生方面,我们提供“parm”婚恋支持系统,与地方自治体合作(婚恋研讨会/活动);在健康和福利方面,我们为员工的育儿/看护提供支持,为老年人/残疾人提供雇用机会;我们致力于减轻环境负担,保持业务活动的效率,如推动无纸化等。从整个公司的业务来看,我们可以说是与社会贡献相关的少儿断代策略或地方创生策略。
注重盈利能力恢复的加速可能性
4. 我们的看法
由于新冠疫情的影响,该公司的收益大幅恶化,资产负债表也受到了严重破坏。然而,公司在优先考虑恢复盈利和避免债务超额的经营合理化措施后,成功实现了在2024年3月期目标中设立的盈利能力的稳定。我们公司高度评价这一点。未来,虽然提高收益能力是改善资产负债表不可缺少的任务,但该公司在第二次中期经营计划中制定了将转向利用其特色和优势来推动企业发展的战略方针。这包括提供高附加值的服务,提高集团协同效应,推进拓展区域和基地扩大的政策,以及在减轻固定成本负担的同时推进这些政策。我们公司认为,这些措施有可能加速收益恢复超过预期。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)