■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
筑波精工<6596>の2024年3月期業績は、売上高は前期比49.3%増の326百万円、営業損失は6百万円(前期は82百万円の損失)、経常損失は7百万円(同82百万円の損失)、当期純利益は30百万円(同91百万円の損失)となった。
依然として営業損失を計上しているが、期中にレーザー加工機の重要部品が破損し、社内での生産活動に支障をきたしたことから、生産工程の一部を外注し想定外の経費が発生したことが営業損失の要因の一つだ。会社は、「これにより10百万円以上の余計な経費が発生した。仮にこれらが無かったとすれば、数百万円近い営業利益を計上できた可能性はあった」と述べている。また当期純損失が黒字化したのは、簿価がゼロに近かったデモ機を販売したことで特別利益59百万円を計上したことによる。
製品別売上高は、「ステージ」が135百万円(前期比9.5%減)、「Supporter」が102百万円(同48.9%増)、「自動機」が88百万円(前期実績ゼロ)であった「ステージ」だけが以前と同じ区分なので、残りの「Supporter」+「自動機」の売上高は2024年3月期は190百万円と、前期比で178.0%増となった。
「ステージ」は、半導体業界の設備投資の影響を受けて減収となった。一方で、自動機の販売は2台(8インチ用1台、12インチ用1台)となり、これに伴い「Supporter」の売上高も増加した。今まで「Supporter」の需要は主に試験用であったが、出荷した自動機は量産ライン用であるため、今後はさらに「Supporter」の需要が高まる可能性が高い。今後の動向は注視する必要があるが、いよいよ同社の事業が本格的に立ち上がり始めたと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■业绩趋势
1。截至2024年3月31日的财政年度财务摘要
至于筑波精工截至2024/3财年 <6596>,销售额较上一财年增长49.3%,达到3.26亿日元,营业亏损为600万日元(上一财年亏损8200万日元),普通亏损为700万日元(亏损8200万日元),净利润为3,000万日元(亏损9,100万日元)。
商业损失仍有记录,但由于激光加工机的重要部件在此期间受到损坏,内部生产活动受到阻碍,因此部分生产过程被外包,出现了意外开支,这是业务损失的原因之一。该公司表示:“这造成了1000万日元或以上的额外支出。如果没有这些收入,就有可能记录接近数百万日元的营业收入。”此外,净亏损之所以盈利,是因为出售账面价值接近零的演示机录得了5900万日元的特别利润。
至于按产品划分的销售额,仅 “阶段” 为1.35亿日元(比上一财年下降9.5%),“支持者” 为1.02亿日元(比同期增长48.9%),“自动机器” 为8,800万日元(上一财年业绩为零),因此截至2024/3财年的剩余 “支持者” + “自动机器” 的销售额为1.9亿日元,较之增长了178.0% 上一财年。
由于半导体行业资本投资的影响,“阶段” 销售额下降。同时,自动机器的销量为2台(8英寸为1台,12英寸为1台),“支架” 的销量也随之增加。到目前为止,对 “支持者” 的需求主要用于测试,但是由于已出货的自动机器是用于批量生产线的,因此未来对 “支持者” 的需求很有可能进一步增加。有必要密切关注未来的趋势,但可以说,公司的业务终于开始认真启动了。
(由FISCO客座分析师寺岛升撰写)