■テリロジーホールディングス<5133>の事業概要
1. 事業概要
同社グループは事業区分(2024年3月期より変更)を、ネットワーク関連製品の販売・保守などを展開するネットワーク部門、ネットワークセキュリティ関連製品の販売・保守などを展開するセキュリティ部門、同社グループ開発ソフトウェアの販売・保守、ITサービス、インバウンド関連プロモーションなどを展開するソリューションサービス部門としている。ネットワーク部門とセキュリティ部門は米国シリコンバレーやイスラエルなど海外新興IT先端企業の製品取扱が主力である。ソリューションサービス部門を含めて、取扱ソリューションはネットワーク関連、ITセキュリティ関連、OT/IoTセキュリティ関連、クラウドセキュリティ関連、CTI関連、同社グループ開発/運用管理/モニタリング関連など多岐にわたる。
過去5期(2020年3月期~2024年3月期)の部門別売上高(2023年3月期以前は区分変更前の数値)は、セキュリティ部門とソリューションサービス部門は需要拡大、新製品拡販、M&Aなどの効果により拡大基調となっている。ネットワーク部門は2021年3月期以降にIPアドレス管理サーバの新モデルへのリプレース需要が売上押し上げ要因となったが、リプレース需要が2023年3月期におおむね一巡した。2024年3月期の売上高構成比はネットワーク部門が22.7%、セキュリティ部門が43.7%、ソリューションサービス部門が33.6%となっている。
なお同社グループの2022年以降の主なM&A・アライアンス戦略としては、2022年3月にテリロジーワークス(現 コンステラセキュリティジャパン)が、日本の安全保障に貢献していく目的で日本サイバーディフェンス(株)と資本業務提携(2023年6月に株式を追加取得して出資比率引き上げ関係強化)した。2022年8月には、セキュリティを中心とした取引拡大と次世代事業開発を目的として兼松エレクトロニクスと資本業務提携した。2023年2月には製造業向けDXソリューションなど新規事業領域開拓に向けて次世代先進・先端技術を持つ企業を発掘するため、イスラエルのベンチャー投資ファンド「IL Ventures」に出資した。同年5月には、クラウドセキュリティマネージドサービス提供、OT分野の業界特化型クラウド基盤構築、ソリューション開発を加速させるため、さくらインターネットの子会社であるアイティーエムと資本業務提携(持分法適用関連会社化)した。さらに同年7月にはクレシードを簡易株式交換により完全子会社化、同年10月には大手製造業向けを中心にソフトウェア開発等を展開するエフェステップを連結子会社化(クレシードが2024年4月1日付で吸収合併)、2024年3月にはCX(カスタマー・エクスペリエンス)に特化したソリューションを展開するログイットをインフォコム(株)より譲り受けて連結子会社化した。2024年5月には同社、テリロジー、高千穂交易<2676>の3社が産業系ソリューション領域の市場開拓に向けて業務提携した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■Terilogy Holdings<5133>业务概述
1.业务概要
同社集团的业务区分(从2024年3月期开始变更),包括销售和维护网络相关产品的网络部门,销售和维护网络安全相关产品的安防部门,销售和维护同集团开发的软件、IT服务、入境旅游相关促销等的解决方案服务部门。网络部门和安防部门主要经营海外新兴IT领域企业的产品。解决方案服务部门的业务范围包括网络相关、IT安全相关、OT/IoT安全相关、云安全相关、CTI相关,以及同集团开发/运维管理/监控相关产品等等。
从2020年3月期至2024年3月期(2015年3月期之前为改组前的数值)的部门销售额(2023年3月期之前为改组前的数值)显示,安防部门和解决方案服务部门的需求扩大、新产品扩销、并购等对销售额产生了拓展动力。网络部门在IP地址管理服务器新增模型的替换需求推动了销售额增长,但替换需求已于2023年3月期主要完成。2024年3月期的销售构成比为网络部门22.7%、安防部门43.7%、解决方案服务部门33.6%。
此外,该集团2022年及以后的主要并购/联盟战略包括:2022年3月,Terilogy Works(现更名为Constella Security Japan)与日本网络防御股份有限公司建立了资本业务合作伙伴关系,旨在为日本的安全保障做出贡献(2023年6月,公司又增加了股份并加强了关系);2022年8月,公司与兼松电子股份有限公司建立了以安防为中心的业务拓展和下一代业务开发的资本业务合作伙伴关系;2023年2月,公司出资给以色列风险投资基金公司IL Ventures,以发掘具有下一代先进/尖端技术的企业,开拓制造业向DX解决方案等新业务领域;同年5月,公司与子公司sakura internet建立资本业务合作伙伴关系(成为持分法适用关联公司),以提供云安全托管服务、桥连接业务领域、解决方案开发等等;同年7月,公司通过简易股票交换完全收购了Creseed,同时在同年10月将以开发软件为主的Efestep并购为附属公司(Creseed将于2024年4月1日并入),并在2024年3月以公司收购Logit以开展面向CX(顾客体验)的解决方案业务。另外,2024年5月,公司、Terilogy以及Kochi Trading(2676)三公司为拓展产业解决方案领域而展开商务合作。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)