■ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>のパチンコ市場の動向と今後の見通し
パチンコ市場はレジャーの多様化が進んだことや、のめり込み対策として射幸性を抑える規制強化を実施してきたこともあり、長期縮小トレンドが続いている。(公財)日本生産性本部がまとめた「レジャー白書2023」によれば、2022年のパチンコ・パチスロ参加人口は、770万人と2年連続で増加したものの、コロナ禍前となる2019年の890万人までは回復しておらず、市場規模(貸玉料)も14.6兆円と2年連続で横ばい水準にとどまった。2002年(2,170万人、30.4兆円)と比較すると参加人口で35%、市場規模で48%の水準まで落ち込んだことになる。
こうした状況を反映して、パチンコ・パチスロホールの店舗数も減少傾向を辿ってきたが、コロナ禍で経営状況が一段と厳しくなり、さらに2022年のスマート遊技機の登場で資金需要も高まるなかで投資余力のない中小ホールの閉店も加速し、2023年12月末の店舗数は前年比582店舗減の7,083店と、1995年と比較して約4割の水準まで落ち込んだ※。遊技機の設置台数についてもパチンコ機が前年比5.8%減の2,077千台、パチスロ機が同0.8%減の1,347千台といずれも減少傾向が続いた。パチスロ機の減少が小幅にとどまったのは、スマスロの好調が要因となっている。
※出所:警察庁「令和5年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
ただ、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によれば、パチンコホールの売上高(貸玉収入)は2022年度第1四半期(4-6月)に前年同期比でプラスに転じて以降、8四半期連続で1ケタ増と緩やかながらも回復基調が続いている。市場全体が伸びていないのは撤退・閉店する企業が続いていることが要因と見ることができる。
こうしたなか、業界では経営体力のある大手企業の寡占化が今後一段と進むものと予想される。実際、店舗数上位5社の市場占有率は2018年末の約11%から2023年末は約15%に上昇した。大手5社も2020年以降、店舗数は減少しているものの、経営破綻し現在再建中の(株)ガイアを除けば小幅な減少にとどまっている。業界における1店舗当たりの遊技機平均設置台数の推移を見ると、2018年末時点の428台から2023年末は483台と年々上昇傾向となっており、大型店舗を運営できる大手企業の寡占化が進んでいることが推察される。ちなみに、同社グループにおける2024年3月末時点の1店舗当たり平均設置台数は493台と業界平均をやや上回る水準である。
今回、スマスロの導入を契機に市場も回復に向かい、明るい兆しが見え始めてきた。業界にとっては1992年に導入されたCR機(プリペイドカード対応機種の導入)以来の大変革となる。当時はCR機の導入によって市場が活性化した経緯があり、市場環境が違うと言えども業界の期待度は大きい。特に、2024年はスマパチのLT機能が規制緩和されたことで、業界全体で4%強の設置率がどの程度まで上昇するかが注目される。最終的には、顧客を惹きつけるだけの魅力ある機種をメーカーが開発できるかどうか、ホール側にとってはホスピタリティも含めたサービス品質の維持向上を図り、リピート客や新規顧客層をいかに獲得できるかが成長のカギを握ることになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<06889/HK>■Dynam Japan Holdings的Pachinko市场趋势和未来前景
弹珠机市场在很长一段时间内持续萎缩,这要归因于休闲活动的多样化以及禁止射击作为对策的监管得到加强。根据日本生产力中心编制的《2023年休闲白皮书》,尽管参与弹子机/老虎机的人口在2022年连续两年增加到770万,但在2019年,也就是 COVID-19 疫情之前,这一数字尚未恢复到880万人,市场规模(球租赁费)也连续两年保持在14.6万亿日元。与2002年(2,170万人,30.4万亿日元)相比,参与人口的比例已降至35%,市场规模下降至48%。
pachinko和pachislot店铺的数量也呈下降趋势,但由于 COVID-19 疫情,业务形势变得更加严峻,随着2022年智能游戏机的问世,资金需求增加,没有投资能力的中小型大厅加速关闭,2023/12年底商店数量降至7,083家门店,与之相比减少了582家前一年*。至于安装的游戏机数量,下降趋势仍在继续,弹珠机比上年下降了5.8%,至2,077,000台,老虎机下降了0.8%,至134.7万台。老虎机的下降幅度仍然很小的原因是智能老虎机的强劲销售。
*资料来源:国家警察厅 “Reiwa 5中性商业等的现状以及性相关犯罪的执法状况等”
但是,根据经济产业省的 “特定服务行业动态统计调查”,自2022财年第一季度(4月6日)弹珠机店销售额(球贷收入)与去年同期相比转为正数以来,复苏趋势仍在继续,尽管温和,连续8个季度增长了1位数。整个市场没有增长的原因可以看作是公司继续撤出和关闭的结果。
在这种情况下,预计具有管理实力的大公司的寡头垄断将在未来在行业中进一步发展。实际上,按门店数量计算,排名前五的公司的市场份额从2018年底的约11%上升到2023年底的约15%。尽管自2020年以来,五大公司的门店数量有所减少,但除Gaia Co., Ltd.外,门店数量仅略有下降,该公司已经破产,目前正在进行重建。从业内每家商店平均安装的游戏机数量的变化来看,从2018年底的428台逐年上升到2023年底的483台,可以推测可以经营大型门店的大公司的寡头垄断正在取得进展。顺便说一句,截至2024/3年底,公司集团中每家商店的平均安装量为493台,略高于行业平均水平。
这次,随着智能老虎机的推出,市场也走向复苏,并且已经开始出现好兆头。自1992年推出CR机器(推出与预付卡兼容的型号)以来,这一直是该行业的重大变化。当时,由于CR机器的引入,市场有振兴的历史,尽管市场环境不同,但行业的期望仍然很高。特别是,自从对Sumapachi的LT功能的监管于2024年放松管制以来,整个行业超过4%的安装率将在多大程度上上上升引起关注。归根结底,增长的关键将是制造商能否开发出足够吸引客户的模式,以及他们如何维持和改善大厅方面的服务质量,包括酒店业,以及如何获得回头客和新的客户群。
(作者:FISCO 客座分析师佐藤乔)