■株主還元策
サイジニア<6031>は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題と認識しており、財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案し、利益還元策を決定する考えである。剰余金の配当は、年1回の期末配当を基本方針としており、配当の決定機関は株主総会としている。また、中間配当を取締役会決議で行うことができる旨を定款に定めている。成長過程にある同社は、これまで事業拡大に向けて内部留保と体制の充実を図ってきたが、事業内容の選択と集中をはじめとする構造改革に取り組んできたことにより、ストックビジネスであるCX改善サービスへのシフトが順調に進み、今後、事業拡大を図りながら安定して株主還元を実施できる体制が構築できたと考えている。
このため、2024年6月期は期初計画から1.25円増配し1株当たり年間配当金5.0円(期末配当金5.0円)を予定している。この結果、配当性向は中期経営計画で目標にしている20%に限りなく近づくことになるため、中期経営計画のアップデートの際に上方修正される可能性もあると考える。同社は、2023年4月の自己株式1,261千株(発行済株式総数に対する割合は19.76%)の取得、2023年6月期の初配当、2024年6月期の増配に引き続き、2024年9月に普通株式1株を2株に分割する予定である。このように同社は、利益成長を背景に株主還元も積極的に実施している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
股东回报策略
赛基电气<6031>认识到向股东回报利益是经营上的重要课题,并根据财务状况、经营成绩及现金流状况考虑决定利润回报方案。剩余资金的配当基本方针是每年年末一次,决定分红的机构是股东大会。同时,在章程中规定了可以通过董事会决议进行中期分配。作为一家正在成长的企业,赛基电气迄今为止一直通过内部留存和体制的充实来扩大业务,但通过进行选择和集中事业内容以及改革结构等方面取得了成果,使得排除了缺陷改良服务这一股票型业务顺利实施,认为能够在扩大业务的同时建立实施稳定的股东回报的体制。
因此,2024年6月期计划从期初计划中增加1.25日元,预计每股年度股息为5.0日元(年末配股5.0日元)。此举将把分红支出比率限制在中期经营计划目标的20%附近,因此,在中期经营计划更新时可能进行上调。公司计划在2023年4月收购自家股票1261万股(占发行股总数的19.76%),在2023年6月期进行首次配股,并在2024年6月期增加配股,在2024年9月普通股1股分割成2股。因此,该公司积极实施股东回报政策,背景是盈利增长。
(作者:华富证券客座分析师宫田仁光)