日経平均は小幅続伸。前日比55.36円高(+0.13%)の41635.53円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は52.82ドル安(-0.13%)の39291.97ドル、ナスダックは25.55ポイント高(+0.14%)の18429.29、S&P500は4.13ポイント高(+0.07%)の5576.98で取引を終了した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えて様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。議長が証言で最近のデータで経済や労働市場の減速が見られると言及したため、警戒感からダウは下落に転じた。一方、ナスダックはハイテクの買いが継続し、底堅く推移し6日連続で過去最高値を更新し、まちまちで終了した。
米国株が高安まちまちのなか、昨日の大幅高の反動が先行し東京市場は売り優勢で取引を開始した。半導体株の一角が弱い動きを見せたが、保険や銀行、証券など金融株が総じて買われる地合いとなり日経平均は切り返す動き。取引時間中の史上最高値(7月9日の41769.35円)更新とはいかなかったが、下値の堅さは確認できるしっかりとした相場付きとなった。
日経平均採用銘柄では、米系証券会社による投資判断引き上げ観測を材料に三菱自動車工業<7211>が大幅高となったほか、保険株が買われて東京海上<8766>、MS&AD<8725>が上場来高値(分割考慮)を更新、T&Dホールディングス<8795>は年初来高値を更新した。このほか、サッポロHD<2501>、スズキ<7269>、HOYA<7741>、三越伊勢丹<3099>が買われた。
一方、中期経営計画を修正し26年3月期営業利益を460億円まで引き上げたものの、市場予想に届かなかったことからGSユアサ<6674>が下げ幅を拡大したほか、三菱重<7011>が続落。このほか、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>など半導体株の一角もさえない。
業種別では、保険業、証券・商品先物取引業、精密機器、銀行業、海運業などが上昇した一方、機械、倉庫・運輸関連業、不動産業、卸売業、パルプ・紙などが下落した。
為替は1ドル161円50銭台で推移しており、前日比では円安ドル高が進行している。パウエルFRB議長の議会証言内容がこれまでの発言内容とほぼ同じだったことで、早期の利下げ観測が後退。時間外の米10年国債利回りは4.30%とやや上昇している。今晩もパウエルFRB議長の議会証言は行われるが、「データ次第」という昨晩のスタンスはそのままが予想されるため材料視されないだろう。
昨日の東京市場は、パウエルFRB議長の議会証言に対する期待感が高まったことで先物の買戻しを誘ったと言われているが、期待に反して早期の利下げ観測は後退した。にもかかわらず、日経平均、TOPIXは史上最高値圏を維持したままである。昨日の大幅高の背景は、ショートカバーだけではなく、何かしらの投資資金が流入していると考える。一部では大型株を中心としたオイルマネーも流入しているとの話も聞こえる。後場の日経平均、TOPIXはじりじりとした上昇も期待できよう。
日经平均小幅上涨。早盘交易收盘报41635.53日元(涨55.36日元或+0.13%,成交量大约8.5亿股)。
美国股市于9日收盘时出现涨跌不一的局面。道琼斯指数下跌52.82点(-0.13%)报39291.97点,纳斯达克指数上涨25.55点(+0.14%)报18429.29点,标准普尔500指数上涨4.13点(+0.07%)报5576.98点。受到即将进行的美联储主席鲍威尔的国会证词影响,市场观望情绪增强,开盘后股市震荡不定。由于主席在证词中提到近期数据显示经济和劳动力市场的放缓,警惕情绪升温使道琼斯指数转入下跌趋势。与此同时,纳斯达克指数继续受到科技股买入的支持,保持稳定并连续第六个交易日创下历史最高纪录,最终收盘时涨跌不一。
在美国股市高低不一的情况下,由于昨天的暴涨趋势带来的回落压力,东京股市开盘时呈现出卖盘优势。尽管半导体股份表现疲软,但整体金融股,包括保险、银行和证券等,全面上涨,推动日经平均回升。尽管交易时间没有刷新历史最高点(7月9日的41769.35日元),但是市场表现稳健,底部坚实。
在日经指数採用股票中,三菱汽车工业<7211>由於有源于美国证券公司的投资判断升级的消息,加上保险股上升,在股市上升的背景下,东京海上<8766>,MS&AD<8725>(前者史上最高价,后者分割考虑历史最高价),T&D Holdings<8795>(今年首次创出历史最高价)。此外,Sapporo HD<2501>、Suzuki<7269>、HOYA<7741>、三越伊势丹<3099>也出现买盘。
另一方面,尽管动员中期经营计划并将2026年3月期营业利润提高至460亿日元,但由于未达到市场预期,GS Yuasa<6674>跌幅扩大,三菱重工<7011>延续下跌趋势,此外,半导体股份中的一些股票如Laser Tech<6920>、SocioNext<6526>、Screen HD<7735>等的表现也不太理想。
按行业划分,保险,证券商品期货交易业,精密设备,银行业,海运业等领域上涨,而机械,仓储运输相关业,房地产业,批发贸易,纸浆和纸张等领域下跌。
汇率方面,美元兑日元报161.50日元,前一日比汇率稍微上扬。由于鲍威尔美联储主席的国会证言与早前的言论几乎相同,早期的降息预期已经减退。美国10年期国债的利率在盘后交易期间上升至4.3%。今晚,尽管鲍威尔联邦储备委员会主席将再次发表证言,但预计其一如既往地坚守昨晚的声明“根据数据来判断”,所以此消息不会引发市场动荡。
据称,由于市场对鲍威尔美联储主席的国会证言的期望增加,昨天的东京股市吸引了期货交易中的回购。然而,与期望相反,尽管过早的降息预期已经减退,但日经指数和TOPIX仍然维持历史最高水平。昨天大幅上涨的背后,既有空头回购,也有资金流入股市的可能。部分消息称主要是沿用大规模股票的油钱流入股市,能够期待在下半场的交易中,日经指数和TOPIX将逐渐上升。