■業績見通し
1. 2025年3月期の業績予想
2025年3月期の業績について芙蓉総合リース<8424>は、営業利益を前期比0.1%減の600億円、経常利益を同3.4%減の660億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同4.7%減の450億円と、前期における特殊要因のはく落により減益を見込んでいる。ただ、特殊要因を除く経常利益(実力値ベース)で見ると、同2.5%増と増益基調が継続する見通しだ。また、3年目を迎える中期経営計画に対しても経常利益の中間目途値(640億円~660億円)の上限にヒットする想定であり、順調に進捗しているとの見方が妥当である。
年度後半での国内金利の上昇による影響を想定するものの、引き続き好調な「エネルギー環境」「不動産」「航空機」をはじめ、進捗に遅れが見られる「ヘルスケア」を含むすべての事業がバランスよく資産を積み上げる想定のようだ。また、需要が拡大している「BPO/ICT」の伸び(ノンアセット収益の拡大)も収益の底上げに寄与するだろう。
ROAについても、収益性を重視したアセットコントロールやノンアセット収益の拡大により高水準を維持する見通しだ。
2. 弊社の見方
不安定な国際情勢や国内金利の上昇など、先行き不透明感が漂う外部環境には引き続き注意が必要であるものの、「不動産」「航空機」「エネルギー環境」などの収益性の高い資産が積み上がっていることを勘案すれば、同社の業績予想は十分に達成可能であると弊社では見ている。また、減益予想とはなっているものの、決して業績の後退を示すものではなく、実力値ベースで見れば増益基調が続いていることについては投資判断を間違わないためにも注意が必要である。中長期の目線からは、市場トレンドを捉えた加速度的成長を目指すAT分野の「エネルギー環境」「BPO/ICT」「ヘルスケア」に注目したい。「エネルギー環境」では、有力なパートナーとの連携強化によるグローバルな事業拡大のポテンシャルのほか、国内では二次エネルギー等の新領域の動きもフォローする必要がある。「BPO/ICT」については、業務効率化や働き方改革などの需要が拡大していることに加え、DXやAIを活用した体制が整ってきたことから、新たな需要の取り込みや収益性の向上に期待したい。また、進捗に遅れが見られる「ヘルスケア」についても、停滞していたファイナンスニーズの回復とそのタイミングがキャッチアップに向けてポイントとなりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■收益预测
1。截至2025年3月31日的财年收益预测
关于截至2025/3财年的财务业绩,富洋通用租赁(8424)预计,由于上一财年的特殊因素下降,利润将下降,例如营业利润较上一财年下降0.1%至600亿日元,普通利润下降3.4%至660亿日元,归属于母公司股东的净收益下降4.7%至450亿日元。但是,在考虑不包括特殊因素的普通利润(基于能力价值)时,预计利润增长的趋势将继续,同期增长2.5%。此外,预计现已进入第三年的中期经营计划将达到普通收入中期目标值(640亿日元至660亿日元)的上限,可以合理地看出进展顺利。
尽管可以假设本财年下半年国内利率上升的影响,但看来包括进展迟缓的 “医疗保健” 在内的所有业务都将以平衡的方式积累资产,首先是 “能源环境”、“房地产” 和 “飞机”,后者继续表现良好。此外,需求不断扩大的 “BPO/ICT”(扩大非资产收益)的增长也将有助于提高收益水平。
由于资产控制,重点是盈利能力和非资产收益的扩张,预计ROA也将保持较高水平。
2。我们的观点
尽管有必要继续关注未来存在不确定感的外部环境,例如不稳定的国际局势和不断上升的国内利率,但我们认为,如果积累 “房地产”,“飞机” 和 “能源环境” 等高利润资产,公司的收益预测是可以充分实现的。此外,尽管预计利润会下降,但这并不表示业务绩效会下降,因此必须注意不要在投资决策中犯错误,因为从业绩来看,利润将继续增加。从中长期的角度来看,我想重点关注AT领域的 “能源环境”、“业务流程外包/ICT” 和 “医疗保健”,其目标是抓住市场趋势的加速增长。在 “能源环境” 方面,除了通过加强与主要合作伙伴的合作来扩大全球业务的潜力外,还有必要跟踪国内二次能源等新领域的发展。至于 “业务流程外包/ICT”,除了对提高工作效率和工作方式改革等的需求不断增长外,还建立了利用数字化转型和人工智能的系统,因此我想期待捕捉新需求并提高盈利能力。此外,在进展迟缓的 “医疗保健” 方面,停滞的资金需求的恢复及其时机可能是迎头赶上的关键点。
(由 FISCO 客座分析师柴田郁夫撰写)