■会社概要
1. 沿革と事業概要
冨士ダイス<6167>は超硬合金を用いた高精度の耐摩耗工具・金型の製造販売を主たる事業として展開し、超硬耐摩耗工具専業として長期にわたり30%超のトップシェアを堅持してきた。「耐摩耗工具」とはチップや切削屑のない塑性変形に使用される工具で、ダイス、転がし工具、せん断工具、金型、プレスモールド、工業用ノズルなどがある。用途としては粉体成型用の金型、ワイヤー/バー圧延用のロール、ガラスレンズ成型、ウオータージェットノズル、サンドブラストノズル、タールサンズノズル、ニーダー機用部品、粉砕機用部品、機械シールなどの摩耗部品などで広く利用されている。業界全体としては新型コロナウイルス感染症拡大による影響などから2021年3月期に大きく落ち込み、その後2022年3月期には急回復したものの、その後の収益は伸び悩んでいる。
同社の特徴は、製造工程においてユーザー要求に基づき、製品素材や用途に最適な工具・金型を設計した上で、粉末冶金技術を用い原料粉末の粉砕・混合・造粒から、焼結、機械加工、製品検査までの一貫生産体制により製品を提供している点にある。最大取引先でも売上高の比重が偏らないように独立性を重んじ、様々なオーダーに対応できる多品種少量生産に強みを持ち、高付加価値製品の販売で収益性を確保している。
2. 事業内容
同社は超硬合金製を中心とした工具・金型(耐摩耗工具)製造に特化しており、主要な取り扱い製品は4つに分類される。2024年3月期における売上構成は、超硬製工具類28.7%、超硬製金型類23.5%、その他の超硬製品24.0%、超硬以外の製品23.8%となっている。
3. 人員推移と拠点ネットワーク
同社の2024年3月期末の従業員数は1,106名、この内単独869名となっている。過年度からの推移では海外が多少増加しているものの、大きな変動はない。拠点ネットワークとしては国内生産・営業拠点12ヶ所、海外はタイ・インドネシアの生産・営業拠点を含む合計5ヶ国(インドは休眠中)がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
■公司资料
1.历史与业务概述
冈谷工具<6167>主要从事使用超硬合金制造出的耐磨工具和金型的制造和销售,并将超硬耐磨工具作为主营业务长期保持30%以上的市场份额。磨耗工具指用于塑性变形,如挤压模具、转辊工具、剪切工具、金属模具、压模、工业喷嘴等的切削钻等。该工具的用途广泛,如用于粉体成型的模具、用于线材/棒材轧制的轧辊、玻璃透镜成型、水切割喷嘴、砂喷嘴、焦油砂喷嘴、粉碎机件、研磨机件、机械密封件以及各种耗损件等。虽然整个行业受到新冠疫情的影响而在2021财年大幅下降,直到2022年财年才有了急剧反弹,但之后的收益增长却并不理想。
该公司的特点是在制造过程中,基于用户要求设计最适合原材料粉末的磨具和模具,并使用粉末冶金技术从原材料粉末的粉碎、混合、球化到烧结、机加工、产品检验的一体化生产体制提供产品。他们重视独立性,以确保最大合作伙伴的销售额不会过于集中,同时具有对各种订单的应对能力。他们通过销售高附加值产品来保证公司的盈利能力。
2.业务内容
该公司专注于制造使用超硬合金制造的耐磨工具和金型,其主要产品可分为4类。截止2024年3月,销售构成为超硬制工具类28.7%、超硬制品金型类23.5%、超硬以外的其他超硬制品24.0%、超硬以外的其他制品23.8%。
3.人员变化和基础设施网络
截止2024年3月底,该公司雇员达到1106人,其中单独雇员为869人。尽管海外有所增加,但员工数量并没有显着变化。该公司在国内拥有12个生产和营业基地,在海外拥有包括位于泰国、印尼的生产和营业基地在内的5个国家(印度处于休眠状态)。
(撰写:富时客座分析师 岡本 弘)