■業績動向
1. 2024年3月期の連結業績概要
冨士ダイス<6167>の2024年3月期の連結業績は売上高16,678百万円(前期比2.9%減)、営業利益809百万円(同29.7%減)、経常利益882百万円(同28.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益709百万円(同45.1%減)と、モーターコア用金型や半導体製造装置向けの需要拡大はあったものの、中国での需要減退、自動車部品メーカーの在庫調整による関連金型の回復遅れ、二次電池用金型、引抜鋼管の需要減などで減収となった。利益面では生産性向上、業務改善等の成果、価格改定効果があったものの、減収影響、熊本工場の設備増強の一時的費用増などから2ケタ減益、親会社株主に帰属する当期純利益は、2023年3月期の固定資産売却益632百万円の計上の反動減も有り大幅減益となった。
製品区分による売上高の動向は、超硬製工具類では、海外向け溝付きロールや一部の鋼管用引抜工具の販売が好調に推移し、売上高は4,788百万円(前期比4.8%増)となった。超硬製金型類では、モーターコア用金型の販売が好調に推移し、、二次電池向け金型の販売が顧客の生産地変更により大幅に減少、自動車部品メーカーの在庫調整が長引き関連する金型の販売が低調に推移し、売上高は3,920百万円(同7.1%減)となった。その他の超硬製品では、半導体製造装置向けの需要が堅調に推移も、中国市場の不振影響を受け、中国向け素材販売が低調に推移、売上高は4,004百万円(同6.0%減)に止まった。超硬以外の製品では、一部の鋼製自動車部品用工具・金型の販売が堅調に推移も、引抜鋼管の売上が低調に推移し、売上高は3,964百万円(同3.9%減)となった。
営業利益の増減要因では、減収影響で501百万円の減益要因に加え、超硬材料高で68百万円の減益要因、さらに一時費用として熊本新冶金棟建設に伴うコスト179百万円の影響があり、外注加工費などの削減による生産性向上効果184百万円などの効果で補えず、大幅な減益を余儀なくされた。また期初計画の1,170百万円に対して361百万円未達となったが、これは売上の減額影響1,168百万円の影響が大きく、これをその他でカバーできなかったことによる。
長期トレンドからみると、減額要素について一過性の費用132百万円があり、電池向け金型の想定外の売上減少による売上未達成に対して売上高総利益率は前期比0.6ポイント下落の25.4%と大きな落ち込みとはなっていない。仮に一時費用や想定外の売上減少がなければ、前期並みの利益確保は可能だったと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
■业绩趋势
1。截至2024年3月31日的财政年度的合并收益摘要
富士骰子截至2024/3财年的合并财务业绩为销售额166.78亿日元(比上一财年下降2.9%),营业收入8.09亿日元(比同期下降29.7%),普通利润为8.82亿日元(较同期下降28.0%),归属于母公司股东的净收益为7.09亿日元(较同期下降45.1%),尽管有对电机铁芯模具和半导体制造设备的需求增加,中国的需求下降,以及电机芯模具和半导体制造设备的复苏由于汽车零部件制造商的库存调整,相关模具被推迟,由于对可充电电池模具和拉制钢管的需求减少,销售额下降。在利润方面,尽管出现了生产率提高、业务改善等结果以及价格修正效应,但由于销售额下降、熊本工厂设备改进临时成本增加等影响,利润下降了2位数,归属于母公司股东的净收益也大幅下降,截至2023/3财年的固定资产销售收益为6.32亿日元。
按产品类别划分的销售趋势为47.88亿日元(比上一财年增长4.8%),这要归因于海外开槽轧辊和一些用于超硬工具的钢管开采工具的强劲销售。在超硬模具类别中,电机铁芯模具的销售强劲,由于客户生产场所变动,可充电电池模具的销售额急剧下降,汽车零部件制造商的库存调整延长,相关模具的销售仍然低迷,相关模具的销售仍然低迷,销售额为39.2亿日元(同期下降7.1%)。至于其他超硬产品,对半导体制造设备的需求保持稳定,但由于中国市场的低迷,对中国的材料销售仍然疲软,销售额停在40.04亿日元(比同期下降6.0%)。对于超硬以外的产品,一些钢制汽车零部件的工具和模具的销售保持稳定,但拉制钢管的销售仍然低迷,销售额为39.64亿日元(比同期下降3.9%)。
作为营业收入增加或减少的因素,除了销售额下降导致的5.01亿日元的利润减少系数外,高超硬材料导致的利润减少系数为6,800万日元,与建造熊本新冶金大楼相关的成本为1.79亿日元作为临时成本,无法通过诸如减少外包加工导致的1.84亿日元的生产率提高效果等影响来弥补成本等,利润被迫急剧下降。此外,与最初的11.7亿日元计划相比,未达到3.61亿日元,但这是由于销售额减少11.68亿日元的影响是巨大的,而其他任何措施都无法弥补。
从长期趋势来看,削减因素产生的临时成本为1.32亿日元,销售毛利率为25.4%,比上一财年下降0.6个百分点,而由于电池模具的销售意外下降,销售额未实现,下降幅度不大。如果没有一次性成本或销售额意外下降,看来有可能确保与上一财年持平的利润。
(由FISCO客座分析师冈本宏撰写)