エーザイ株式会社
エコナビスタ株式会社
エーザイ株式会社（本社：東京都、代表執行役 CEO：内藤晴夫、以下 エーザイ）とエコナビスタ株式会社（本社：東京都、代表取締役：渡邉君人、以下 エコナビスタ）は、このたび、日本の超高齢社会において喫緊の課題である認知症領域でのエコシステムの構築をめざして、業務提携契約を締結するとともに、協業を開始したことをお知らせします。
長年にわたり認知症領域のパイオニアとして創薬活動や疾患啓発活動を行ってきたエーザイと、介護の現場におけるSaaS型高齢者施設見守りシステムのトップランナー※1であるエコナビスタは、両社が保有するノウハウ・技術・ネットワーク等を活用し、エーザイの脳の健康度のデジタルチェックツール「のうKNOW」や、エコナビスタの睡眠や生活習慣データから健康状態の推移を可視化する「ライフリズムナビ」および同社が開発し特許を保有する「認知症予測モデル」（特許第7017740号）など（以下 各プロダクト）を用い、高齢者施設の入居者に対して認知機能の変化に対する気づきを促す実証実験を推進します。
超高齢化が進む日本においては、比較的健常な状態から高齢者施設の一般居室棟（自立型）※2やシニア向け分譲マンション※3への入居を選択される方も多く、入居期間が長期に渡ることがあります。これらの住棟においては、基本的に介護サービスは提供されないため介護関連スタッフ等との接点もなく、入居者の認知機能の変化に関する気づきの機会が少ないことから、軽度認知障害（MCI）や認知症が進行してから周囲が気づくといった実態があります。本実証実験はこのような課題に対し、ライフリズムナビを導入済みの施設を対象に（最大200施設）、各プロダクトを活用して入居者の認知機能の変化を早期に発見し示唆することで、潜在的なMCI・認知症の発見に繋げることをめざします。さらに、将来的には両社の強みを活かすことで、健常な高齢者も対象としたMCI・認知症発見の早期化に向けた共同研究や、認知症予測モデルの在宅介護領域における適用可能性の検討などを進めていきます。
エーザイは、患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア（hhc）」を企業理念とし、この理念のもと、人々の「健康憂慮の解消」や「医療較差の是正」という社会善を効率的に実現することをめざしています。認知症をはじめとする「神経領域」のほか、「がん領域」「グローバルヘルス」におけるアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患をターゲットに革新的な新薬の創出と、他産業との連携によるエコシステム構築に取り組んでいます。
エコナビスタは、「睡眠解析技術で、未来社会に健康と安心を提供する」 というミッションのもと、サービスの提供を通じてクラウドに蓄積された継時的な睡眠・生活習慣のビッグデータに対し独自の解析技術を適用することで、健康状態の推移を予測するAIの開発を行っています。またこれらのAIを各種サービスに実装することで、介護DXの推進を始めとしたさまざまな領域における社会課題の解決を図っています。
今回の業務提携契約に基づき、エーザイとエコナビスタは、認知症エコシステムの構築を通じて、社会課題の解決に貢献してまいります。
※1 2023年10月25日発行 高齢者住宅新聞 見守りシステム アンケート調査より。
※2 老人ホーム・介護施設と総称される施設のうち、まだ直接的な介護を必要としていない方が入居する高齢者施設の一形態。介護サービスが提供される介護居室に対して一般居室、一般棟ともいう。
※3 バリアフリー化されており、また娯楽設備が充実している自立した高齢者向けマンション。施設側からの介護サービスは提供されない。
以上
本件に関する報道関係お問い合わせ先
＜参考資料＞
1. 「のうKNOW」について
「のうKNOW」（非医療機器）は、Cogstate Ltd.（本社：オーストラリア）が創出したアルゴリズムに基づきエーザイが開発した、パソコン、タブレット端末またはスマートフォンを用いた簡便なトランプテストによって、脳の反応速度、注意力、視覚学習および記憶力をチェックすることができるツールです。利用者が単独かつ短時間（約15分）でチェックすることができ、日常生活や健診等において、定期的なセルフチェックが可能です。これまでに多数の健診機関・研究機関・自治体・企業・大学で導入されています。
詳細は、をご覧ください。
2．「ライフリズムナビ」について
ライフリズムナビは、睡眠解析技術をベースにしたSaaS型高齢者施設見守りシステムです。居室内外に設置できるさまざまなセンサー・機器を活用して、ご入居者様のプライベートを尊重しながら見守りを行えます。取得したデータは独自の解析機能によりわかりやすく数値化・アイコン化してリアルタイムに各端末に表示され、同時にそれらのデータは介護記録ソフトに自動で連携入力されます。現場の業務負担を軽減し、質の高い介護の提供につながるサービスとして評価され、これまでに累計ご利用者数は26,000人を超えました。
詳細は、をご覧ください。
3．「認知症予測モデル」について
認知症予測モデルは、エコナビスタが保有する膨大な睡眠・バイタルのビッグデータを解析することで生み出した健康状態の推移を予測するAIの一つであり、対象者の一定期間のデータを解析することで、認知機能の変化を予測するものです。
具体的には対象者の睡眠データを始めとする生体データをある期間において取得・解析し、一定期間経過後、再び同様のデータを取得・解析します。これらの結果を相互に比較し、さらに解析することで、対象者の認知機能が維持される、改善する、悪化する等の傾向を予測できるようになるものです。
株式会社卫材
Econavista 有限公司
我想通知你，卫材株式会社（总部：东京；首席执行官：内藤晴雄，以下简称卫材）和Econavista株式会社（总部：东京；代表董事：渡边公人，以下简称Econavista）最近达成了一项商业联盟协议，目的是在痴呆领域建立生态系统，这是日本超级老龄化社会的紧迫问题，并已开始合作。
作为痴呆领域的先驱者多年来一直开展药物发现活动和疾病宣传活动的卫材，以及在疗养场所SaaS型老年设施监控系统中排名第一的Econavista利用两家公司拥有的专有知识、技术、网络等，通过卫材的数字大脑健康检查工具 “Now KNOW” 和可视化变化的 “Life Rhythm Navi” 对健康状况的变化进行可视化根据Econavista的睡眠和生活方式数据” 以及 “痴呆预测” 来衡量健康状况模型”（专利号7017740）等（以下每个产品如下），我们将推广示范实验，以鼓励老年设施的居民意识到认知功能的变化。
在超级老龄化加剧的日本，有许多人选择在相对健康的状态下搬进普通的起居室建筑（独立式）※2或老年人公寓 ※3，租期可能会持续很长一段时间。在这些住房建筑中，基本上不提供护理服务，因此没有与护理相关人员等的接触点，而且由于居民几乎没有机会注意到认知功能的变化，因此在轻度认知障碍（MCI）或痴呆进展后，周围的人会注意到这种情况的实际情况。为了应对这些问题，该演示实验针对的是已经引入Life Rhythm Navigation的设施（最多200个设施），旨在在使用每种产品的早期阶段检测和建议居民认知功能的变化，从而发现潜在的MCI和痴呆症。此外，通过利用两家公司的未来优势，我们将继续进行联合研究，旨在加快对MCI和痴呆症的检测，以健康的老年人为目标，并研究痴呆预测模型在家庭护理领域的适用性。
卫材将患者和消费者的喜悦和悲伤放在首位，并拥有 “人类医疗保健（hhc）” 的企业理念，这有助于改善福利。基于这一理念，它旨在有效实现 “解决健康问题” 和 “调整医疗保健范围” 的社会利益。除了痴呆等 “神经学领域” 外，我们还在努力开发针对在 “癌症领域” 和 “全球健康” 中医疗需求严重未得到满足的疾病的创新新药，并通过与其他行业的合作来建立一个生态系统。
在 “通过睡眠分析技术为未来社会提供健康和安全” 的使命下，Econavista正在开发人工智能，该人工智能通过提供服务将独特的分析技术应用于存储在云端的睡眠和生活习惯大数据，从而预测健康状况的变化。此外，通过将这些人工智能应用到各种服务中，我们正在努力解决各个领域的社会问题，首先是促进护理DX。
根据该商业合作协议，卫材和Econavista将通过建立痴呆生态系统为解决社会问题做出贡献。
*1 摘自2023年10月25日发布的关于老年人住房报纸监控系统的问卷调查。
*2 在统称为疗养院和疗养院的设施中，它是一种老年人设施，尚不需要直接护理的人可以入住。提供护理服务的护理室也称为普通室或普通大楼。
*3 专为老年人而设的独立公寓，无障碍且拥有大量娱乐设施。不提供设施方面的护理服务。
结束了
有关此事的新闻查询，请联系
株式会社卫材
Econavista 有限公司
公共关系官员：Enomoto
电话：03-6206-9207
＜参考资料＞
1。关于 “NOW KNOW”
“Now KNOW”（非医疗设备）是卫材根据Cogstate Ltd.（总部：澳大利亚）创建的算法开发的工具，该算法可以使用计算机、平板电脑终端或智能手机通过简单的扑克牌测试来检查大脑反应速度、注意力、视觉学习和记忆力。用户可以在很短的时间内（大约15分钟）独立检查，并且可以在日常生活，健康检查等中进行定期自检。到目前为止，它已被许多健康检查，研究机构，地方政府，公司和大学推出。
有关详细信息，请参阅。
2。关于 “Life Rhythm Navi”
Life Rhythm Navi是一款基于睡眠分析技术的SAAS型老年设施监控系统。使用可以安装在房间内外的各种传感器和设备，您可以监控居民，同时尊重他们的隐私。使用独特的分析功能，以易于理解的方式对采集的数据进行量化和图标化，并实时显示在每个终端上，同时，这些数据会自动链接并输入到护理记录软件中。它被评估为一项减少现场工作量并提供高质量护理服务的服务，到目前为止，累计用户数量已超过26,000人。
有关详细信息，请参阅。
3.关于 “痴呆预测模型”
痴呆预测模型是一种人工智能，它通过分析Econavista持有的大量睡眠/重要数据来预测健康状况的变化，并通过分析目标人群特定时间段的数据来预测认知功能的变化。
具体而言，生物学数据（从目标人的睡眠数据开始）是在一段时间内采集和分析的，并且在一段时间过后会再次采集和分析类似的数据。通过将这些结果相互比较并进一步分析，可以预测目标人群认知功能的维持、改善和恶化等趋势。
