■CSSホールディングス<2304>の業績動向
1. 2024年9月期第2四半期の業績概要
2024年9月期第2四半期における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつあるなか、緩やかな持ち直しが続いている。また、円安の影響もあってインバウンド観光需要は堅調で、オーバーツーリズムといった状況も一部の地方で問題化している。世界的なエネルギー・食料価格の高騰や、欧米各国の金融政策等による世界的に不安定な経済懸念は続いている。我が国経済についても、物価高、円安、雇用環境や外国人労働力に関する先行き不透明な状況が残っている。
こうした事業環境のなか、同社グループの連結業績は、売上高で前年同期比22.8%増の9,135百万円、営業利益で同112.5%増の507百万円、経常利益で同93.2%増の520百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同59.6%増の323百万円と、大幅な増収増益決算となった。2023年9月期決算発表時の期初予想比では、売上高は8.7%、営業利益は92.4%、それぞれ上回る好決算である。スチュワード事業及びフードサービス事業におけるインバウンド観光需要や法人等宴会需要の回復が業績の底上げに貢献したのに加え、3月決算の顧客が多いことから第2四半期に収益ピークを迎える空間プロデュース事業が計画を大幅に上回る業績を達成したためとなった。予想を大きく上回る増益の結果、営業利益率は前年同期の3.2%から5.6%へと、大きく改善した。コロナ禍により人件費などの固定費で利益が圧迫されていた状況であったが、2024年9月期はコロナ禍による影響が収まり、事業も正常化に向かったことで営業利益率が上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
CSS Holdings<2304>的经营动向
1. 2024财年第2季度业绩概要
2024年9月第2季度,随着社会经济活动从新冠疫情中恢复正常,我国经济持续缓慢复苏。此外,由于汇率变动,境外游需求稳健,过度旅游等状况也在一些地区成为问题。全球能源和食品价格的上涨以及欧美各国的金融政策等导致了全球经济的不稳定性。我国经济仍存在着高物价、汇率变动、就业环境和外国劳动力前途不明等不确定因素。
在这样的经营环境下,该集团的连续营业业绩实现了大幅增收和盈利。营业收入为9,135百万元,比上年同期增长22.8%;营业利润为507百万元,增长了112.5%;经常利润为520百万元,增长了93.2%;股东归属为本季度的净利润为323百万元,增长了59.6%。这是一次巨大的增收增盈财报。与2023年9月期初预计相比,营业收入和营业利润均实现了上涨,分别为8.7%和92.4%。除了受益于Steward业务和餐饮服务业中的境外游潜在客户以及公司宴会的回复,空间设计业务也收获了大量顾客,第二季度的收入达到了顶峰。预测大幅超过预期的收益结果,营业利润率从去年同期的3.2%大幅提高到5.6%。尽管固定成本如人工成本等因新冠疫情而受到压力,但2024年9月期的经营已经回归正常,营业利润率也得到了提高。
(作者:富士客座分析师国重希)