フェローテックホールディングス<6890>は31日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた今後の取り組みを発表。
PBR(株価純資産倍率)とROE(株主資本利益率)に対する現状認識は、PBRが22年3月期から24年3月期まで1倍割れが継続し、24年3月期のPBRはROEが前期比大きく低下したこともあり、0.68倍に低下した。CAPM(資本資産評価モデル)で算出した株主資本コストは、24年3月期で8.62%であった。24年3月期のROEは7.8%と株主資本コストを下回っている状況であり、株主資本コストを上回る収益力の強化が経営課題と認識している。PBRの改善については、ROE×PERに分解してうえでROEとPERを改善する。ROEの改善については、事業成長、収益成長、収益力の強化を実現することとあわせ、ROIC(投下資本利益率)の管理および事業の選択と集中により、総資産回転率の向上と財務レバレッジの改善を図り、ROEを向上させる方針である。27年3月期にROE15%を目指す。(中期経営計画KPI) PERの改善については、株主還元策、非財務戦略(サステナビリティおよびIR・SR)の更なる強化を図るとしている。
24年3月期のROIC(投下資本利益率)は、 4.5%と同期のWACC(加重平均資本コスト)7.8%を大きく下回っており、10期間のトレンドで見ても、WACCを超えた期は、2期(22年3月期、23年3月期)のみで、ROICの改善が喫緊の経営課題と認識している。事業別、子会社別のROIC管理の徹底、ROICを基準とした投資判断・投資管理の更なる強化を図るとしている。また、事業ポートフォリオの見直し・事業の選択と集中、グループ組織再編(事業売却や持ち分一部売却、非連結化等)によりROICの向上を図る。
以上の施策により、事業成長のための投資を実行しながら、ROICを向上させる。27年3月期ROIC8.0%を目指す。(中期経営計画KPI)
また同社は以下の施策を実行することでPBR(ROE改善×PER向上)の改善を目指すとしている。
ROEを利益率、総資産回転率、財務レバレッジに分解してうえで、以下を挙げている。
利益率改善策として、
生産現場のデジタル化・自動化・AI化・みえる化の徹底推進
事業の選択と集中(事業の売却や非連結化)
事業別・会社別ROIC管理の徹底による投資コントロール強化
総資産回転率改善策として、
事業の選択と集中(事業の売却や非連結化)
運転資本回転期間の短縮(在庫圧縮等)事業別・会社別ROIC管理の徹底による投資コントロール強化
事業の選択と集中(事業の売却や非連結化)
運転資本回転期間の短縮(在庫圧縮等)
財務レバレッジ改善策として、
新工場の早期稼働による営業・フリーキャッシュフローの改善
中国子会社の資金調達の多様
化(持ち分一部売却、外部資本導入等)
事業の選択と集中(事業の売却や非連結化)
またPERを資本コストとEPS期待成長率に分解してうえで以下を挙げている。
資本コスト改善策として、
将来的なM&A資金としての自社株買い等株主還元の多様化の検討
サステナビリティ(GHG注削減等)活動の取り組み強化
IR・SR活動等エンゲージメント強化(国内外工場見学、社外取締役との面談等)
半導体関連、電子デバイス、車載の各事業内容・戦略の明確化による理解促進
米中半導体摩擦に対応した中国外製造拠点の拡充(キャパ拡大含む)と早期稼働
EPS期待成長率改善策として、
マレーシア(クリム:セラミックス、石英、金属加工、ロボット組立て、ジョホールバル:パワー半導体基板)日本(石川(セラミックス)、熊本(精密部品再生洗浄、石英)、岡山(CVD-SiC)
を挙げている。
同社は、株主・投資家との対話を非財務戦略に掲げ、取り組んでいる。国内外の機関投資家向けに、2024年3月期には、決算説明会を2回実施し、業績、事業戦略、中期経営計画の進捗状況を発表し、質疑応答イベントを実施した。カンファレンスを4回、IR取材(含スモール)を208回実施し、今後の同社紹介や事業戦略を発表した。
対話テーマは、「米中半導体摩擦の強化に伴う、当社足元業績影響や将来像についての認識」、「生成AI発展との当社事業の関連、中国子会社IPOの状況」、「設備投資とキャッシュフロー」、「ESG/サステナビリティに関する活動状況」である。
同社は、取締役会、部門長会議等へタイムリーに情報を共有し、経営戦略に反映させている。投資家・アナリストのコメントで即時性の高いものは、都度、部門長会議、メール等で経営陣の報告し、決算時反響・評価は、四半期毎、取締役会で報告している。
Ferrotec Holdings<6890>于31日宣布了未来的努力,旨在实现管理层意识到资本成本和股票价格的意识。
目前对PBR(股票价格净资产比率)和ROE(股本回报率)的看法是,从截至22/3的财政年度到截至24/3的财年,PBR继续分成1倍,而截至24/3财年的PBR下降了0.68倍,这是由于投资回报率与上一财年相比大幅下降。截至3月24日的财政年度,由CAPM(资本资产评估模型)计算的股东权益成本为8.62%。截至3月24日的财年的投资回报率为7.8%,低于股东权益成本,我们认识到,将盈利能力提高到股东权益成本之上是一个管理问题。关于PBR的改进,ROE和PER在分解为ROE×PER之后得到了改善。关于提高投资回报率,这是一项政策,旨在通过实现业务增长、利润增长和增强盈利能力来改善总资产周转率和提高财务杠杆率,以及通过管理ROIC(投资资本回报率)以及选择和集中业务来提高投资回报率。我们的目标是截至3月27日的财政年度的投资回报率为15%。(中期管理计划KPI)关于市盈率的改善,据说将进一步加强股东回报措施和非财务战略(可持续发展和IR/SR)。
截至24/3财年的ROIC(投资资本回报率)远低于WACC(加权平均资本成本)7.8%,同期为4.5%,即使从10个周期的趋势来看,超过WACC的时期也只有两个时期(截至22/3的财年,截至23/3的财年),我们认识到改善投资回报率是一个紧迫的管理问题。计划全面实施企业和子公司的投资回报率管理,并进一步加强基于ROIC的投资决策和投资管理。此外,我们的目标是通过审查业务组合、业务选择和集中以及集团组织重组(业务出售、部分股权出售、解散等)来改善投资回报率。
通过上述措施,投资回报率将得到改善,同时实施业务增长投资。我们的目标是截至3月27日的财政年度的投资回报率为8.0%。(中期管理计划关键绩效指标)
此外,该公司还旨在通过实施以下措施来改善PBR(投资回报率提高×市盈率改善)。
将ROE分解为利润率、总资产周转率和财务杠杆率后,列出了以下内容。
作为提高利润率的措施,
全面推进生产现场的数字化、自动化、人工智能和可视化
业务选择和集中(出售或解散业务)
通过企业和公司的全面投资回报率管理,加强投资控制
作为提高总资产周转率的措施,
业务选择和集中(出售或解散业务)
缩短营运资金周转期(库存压缩等)通过全面的业务/公司特定投资回报率管理,加强投资控制
业务选择和集中(出售或解散业务)
缩短营运资金周转期(库存压缩等)
作为提高财务杠杆率的措施,
通过新工厂的早期运营改善运营和自由现金流
为中国子公司进行多元化融资
转换(部分出售股权、引入外部资本等)
业务选择和集中(出售或解散业务)
此外,在将市盈率分解为资本成本和每股收益预期增长率之后,列出了以下内容。
作为一项资本成本改善措施,
审查股东回报的分散化,例如股票回购作为未来并购基金
加强可持续性(减少温室气体份额等)活动
加强投资者关系和社会责任活动(国内和国际工厂参观、外部董事访谈等)等参与
通过阐明与半导体、电子设备和汽车相关的业务细节和策略,增进理解
扩大中国以外的制造基地(包括产能扩张),并尽早开始运营,以应对中美半导体摩擦
作为提高预期每股收益增长率的措施,
马来西亚(奶油:陶瓷、石英、金属加工、机器人装配、新山:功率半导体基板)日本(石川(陶瓷))、熊本(精密零件回收、石英)、冈山(CVD-SiC)
它们已列出。
该公司已将与股东和投资者的对话设定为非财务战略,并正在制定中。对于国内外机构投资者,举行了两次截至2024/3财年的财务业绩说明会,公布了业绩、业务战略和中期管理计划的进展,并举行了问答活动。会议举行了4次,进行了208次投资者关系报道(包括小型会议),并公布了未来的公司介绍和业务战略。
对话主题是 “认识到中美半导体摩擦加剧对我们当前业绩和未来愿景的影响”、“生成式人工智能发展与中国子公司首次公开募股状况之间的关系”、“资本投资和现金流” 以及 “与ESG/可持续发展相关的活动状况”。
公司及时与董事会、部门经理会议等共享信息,并将其反映在管理战略中。投资者和分析师的评论每次都通过部门经理会议、电子邮件等方式报告给管理团队,结算时的回复和评估每季度在董事会会议上报告一次。