■TDSE<7046>の中期経営計画
2. 事業別の成長戦略
「MISSION2025」では、コンサルティング事業は安定的に成長し2026年3月期に売上高29億円以上、プロダクト事業は成長を加速させ売上高4億円以上を目指す。このため、次のような成長戦略を展開する計画だが、営業力強化や販売網拡大が成長戦略の成否を握る鍵になると弊社では見ている。
(1) コンサルティング事業
顧客からのさらなる信頼向上、人材の早期育成と強化、新たな技術ニーズへの対応の3つの取り組みによって、安定成長の好循環を継続する方針である。顧客の信頼向上では、顧客とのネットワークや国内最高峰のデータサイエンティストなどの強みを生かす。人材の早期育成と強化では、技術人材の採用強化に加え、プロジェクトを担い成長をけん引するリーディング人材を早期に育成する独自プログラムを拡充することで、技術人員を2023年3月期の100名から2026年3月期には141名へ増やし、プロジェクトを担うリーダーを31名から41名へ増強させる。新たな技術ニーズへの対応では、LLMや高度なAI設計、AIの実装・運用管理など先進的なAI・データサイエンス技術を積極的に取り入れ、日々複雑化する顧客の課題解決を支援していく。
(2) プロダクト事業
先進技術を搭載した海外製品と自社製品「TDSEシリーズ」の改良・ラインナップを両輪に、販売を強化する方針である。そのため、従来のデジタルマーケティングによる訴求だけでなく、協業を軸とした代理店販売網も拡充することで既存顧客のリピートや新規顧客の獲得につなげ、プロダクト事業の加速的成長を図る。
a) ソーシャルメディアマーケティング事業
XやInstagramなどを使ったSNSマーケティング市場は成長力が強く、既に1兆円を超え、2020年代後半には2兆円に達すると言われている。このような状況のなか、ソーシャルリスニングツールとして利用されるXのAPIが有償化されたことに伴い、無償を前提にした安価なSNS分析ツールが淘汰され、各種SNSベンダーとオフィシャル契約を締結している同社の「Quid Monitor」の受注が拡大している。2024年5月販売開始した自社製品「KAIZODE」については、LLM(Large language Models:大規模言語モデル)を組み合わせた最新ロジック機能の搭載に向けて技術検証中であり、今後独自AI技術を活用してトレンド予兆や投稿文自動生成など、効果的な分析結果を導出するサービスを提供していく。
b) カンバセーショナルAIソリューション事業
世界の対話型AI市場は、2028年には2023年の3倍に当たる300億ドル程度にまで成長すると言われている。こうした潮流を捉え、同社は、業務システムとの連携が容易で拡張性の高い世界有数の対話型AIプラットフォーム「Cognigy」を擁する強みを生かし、「Cognigy」に搭載する自社及び他社製品の開発・導入をさらに推し進める。また、チャットボットの応答精度を高めるため「Cognigy」にOpenAI社の「ChatGPT」などを標準搭載したほか、同社が独自に開発した生成AI「QAジェネレーター」を組み合わせ、SaaSとしてライセンス販売も開始している。さらに「QAジェネレーター」のLLMの回答精度向上に向けたRAG対応を今夏予定するなど、積極展開を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■TDSE<7046>的中期经营计划
2. 业务增长战略
在“MISSION2025”的计划中,咨询业务将稳定增长,目标是在2026年3月期实现营业收入超过29亿日元,产品业务将加速增长,目标是实现营业收入超过4亿日元。为此,计划展开以下增长战略,但在我们公司看来,业务能力的增强和销售网络的扩大是决定业务增长成败的关键。
(1) 咨询业务
2025 年 3 月期的咨询业务预计,营业收入将比上一期增长 8.6%,达到 18870 百万日元,营业利润预计将减少 6.3%,达到 2770 百万日元。
我们的方针是通过增强顾客对我们的信任,早期培训和加强人才,积极应对新的技术需求,继续稳定增长。为了提高对顾客的信任,我们要发挥与客户的网络以及国内最高水平数据科学家等方面的优势。在早期培训和人才加强方面,我们将加强技术人才招聘,并通过扩大独特的培养计划,早期培养能够承担项目领导角色并推动业务增长的领先人才,将技术人员从2023年3月期的100名增加到2026年3月期的141名,将领袖人才从31名增加到41名。在应对新的技术需求方面,我们积极采取先进的AI和数据科学技术,如LLM、高级AI设计、AI实施和运营管理等,支持日益复杂的客户挑战的解决。
(2) 产品业务
以先进技术装备的海外产品和自主研发的“TDSE系列”产品的改进和丰富为双重支柱,计划强化销售。因此,我们不仅通过传统的数字营销进行宣传,而且通过合作扩大代理商的销售网络,以实现现有客户的重复购买和争取新客户,促进产品业务的加速增长。
a) 社交媒体市场营销业务
使用X和Instagram等SNS市场营销市场的增长势头强劲,已经超过1万亿日元,在2020年代后期将达到2万亿日元左右。在这种情况下,由于付费使用X API作为社交听力工具,便宜的SNS分析工具以免费作为前提已经被淘汰,我们公司签订了与各种SNS供应商和官方合同,吸引了扩大提供给 “Quid Monitor”的订单。对于我们的自主开发产品“KAIZODE”,将进行技术验证,以配备以LLM(大规模语言模型)为主要元素的最新逻辑功能,并通过利用自主AI技术提供有效的分析结果,例如支持趋势预测和帖子自动创建,可以于2024年5月开始上市。
b) 对话式AI解决方案业务
全球对话式AI市场预计将成长到2028年的300亿美元左右,是2013年的3倍。为了应对这一趋势,我司利用容易连接业务系统且具有高度扩展性的全球领先的对话式AI平台“Cognigy”进行自主产品开发和投放,并继续开发和投放其他公司的产品。此外,为了提高聊天机器人的精度,我们已将OpenAI的ChatGPT等集成到“Cognigy”中。此外,我们还结合了由我公司独自开发的生成式AI“QA Generator”,也开始作为SaaS进行许可销售。我们还计划在今年夏季实现对“QA Generator”的LLM回答精度的提高,以积极推进开发。
(作者:华富证券客座分析师宫田仁光)