■事業概要
1. 経営環境
国内の人口減少、少子化・高齢化の流れを受け、ヤマノホールディングス<7571>の展開する美容・和装宝飾・DSM・教育・リユース事業の市場自体に大きな自然成長を期待することは難しい反面、一定の需要が確実に見込まれる市場であり、同社の各事業の規模から判断して、今後、市場の占有率を一段と高め成長していくことは十二分に期待できる。同社は、創業以来「山野愛子」のブランドで蓄積してきた顧客ネットワークをはじめ、果敢なM&Aを遂行する力とその対象企業の事業運営力をグループ内でシナジー効果を出しながら最大化していく力が強みで、資産にもなっており、成長していくためのリソースを既に保有していると言ってよいだろう。各事業においては、新規出店しても人財の確保が難しい状況下で、M&Aにより後継者がいない同業種の中小企業等を買収してグループ化していくことは、人財の確保を図るという観点からも重要な施策となる。また、新たな事業をM&Aで取り込み、グループ内の人財を強化していくことも選択肢の1つだ。同社のM&A戦略は、創業以来M&Aの歴史を有する同社独自の特徴ある成長戦略と位置付けることができる。
美容業界においては、美容師に顧客が付いており、美容師の独立意欲が昔から根強い。加えて、研修生等の労働時間が長いなどの業界的課題もあり、人材の確保・定着は難しくなっている。一方で店舗の倒産も多く、インボイス制度の導入に伴いフリーランスの美容師の負担も増加している。今後の職場の環境整備、従業員によるFC化等店舗運営の改善によって従業員のエンゲージメントを向上させることができれば、円滑な人財確保が可能となろう。また、同社が買収してきたブランドは、それぞれが地域を限定したドミナント展開をしており、それが人財の確保や顧客確保に有利に働くとともに、従業員にとっても異動範囲が限定され、ワークライフバランスが確保しやすい環境にあると言えよう。これは和装店舗についても同様で、ほかにNC(ナショナルチェーン)が進出していない沖縄県では6店舗を出展しており、市場占有率が高い状況にある。和装業界、DSM事業においては、顧客、従業員とも高齢化が進んでいることが大きな課題であり、幅広い顧客層を確保していく施策が喫緊の課題であろう。
2. 事業概要
(1) 美容事業
同社グループの美容事業は、首都圏、関西圏を中心に全国74店舗を展開する美容室と、「手足手入れの専門店」という高い品質で都内好立地に4店舗を展開するネイルサロンで構成している。美容室は、顧客の年齢や価格に応じた「My jStyle」「PLAZA HAIR」「La Bonheur(ラボヌール)」の3ブランドを運営する。「MY jSTYLE」は中高年層を中心としたアンチエイジングサロンとして、低価格帯で関東を中心に地域をドミナントする形で店舗展開している。アンチエイジングとして天然食材使用の『山野式ヘッドスパ』を提供する。美容室ではスタイリストに顧客が付いて回るケースが多いが、「MY jSTYLE」は地域密着型であり店舗に顧客が付いているところが強みとなっている。「PLAZA HAIR」は小さい子どもが遊べるキッズルームと子どものカットも行うキッズコーナーを店舗内に設置したファミリーサロンとして、ファミリー層をターゲットに商業施設内において中価格帯で店舗展開をしている。2019年10月にL.B.Gを買収することでグループ入りした「La Bonheur」は、20代~30代の女性をターゲットにして顧客のライフスタイルに合わせた個性的なヘアスタイルを提案するサロンを東京、埼玉を中心に11店舗を展開するほか、ヘアトリートメントなど美容商品を販売するWEB SHOPも手掛けている。高価格帯であるほか、ホットペッパーから効率的に誘客している点が強みだ。同社グループとしては、「La Bonheur」が加わったことで全年齢層を顧客化し、各価格帯を網羅することができた点が強みとなったが、今後は店舗数が少ない「La Bonheur」への業態転換を進める方針だ。
「NAIL CARE SALON miura」は約30年の営業実績があり、本業界の先駆けとしてのブランドを構築している。ネイルと手足ケアのサロンを東京都吉祥寺と荻窪、大阪・南港ポートタウンで展開する。荻窪店は「MY jSTYLE」店舗に併設、大阪・南港ポートタウン店は「PLAZA HAIR」店舗に併設する。井の頭通り店では有機ゲルマニウム手足温浴やアロママッサージをリラクゼーション・スパメニューに加えているほか、各店舗でフェイシャルエステも開始している。
美容事業は、従来は同社が「MY jSTYLE」「PLAZA HAIR」を、L.B.Gが「La Bonheur」を、みうらが「NAIL CARE SALON miura」を、3部門でそれぞれ個別に運営していた。しかし、事業環境の変化に伴い美容店舗内での着付サービスの拡充、2022年1月「MY jSTYLE」とみうらのコラボ店の出店(2023年7月には「PLAZA HAIR」とコラボ出店)、2022年7月「MY jSTYLE」「PLAZA HAIR」から「La Bonheur」への業態変更等、部門を横断した施策を進めてきた。その事業変革を加速するため、2022年10月に同社と子会社2社で運営していた美容事業の営業部門はヤマノプラスに集約・統合、店舗開発・経営企画・総務人事などの管理部門は同社に集約し、機動的かつ迅速な意思決定を行う組織体制を再編整備した。これにより、美容事業を取り巻く事業環境の変化への対応力を強化するとともに、各部門が持つ特色を互いに活かした人財交流を活性化することで新たなサービス創出を促す。また、人財採用の一元化と育成プランのナレッジ・ノウハウ共有を進め、人財配置の最適化を図る体制整備を行うことで、美容師の確保という美容事業の重要課題をクリアすることとしている。さらに、マーケティング力や販促企画力強化も図る方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
■业务概要
1. 经营环境
受到国内人口减少、少子化和高龄化趋势的影响,山野控股(7571)在美容、和服珠宝、DSM、教育、再利用事业等领域展开的市场自然增长很难期待,但确定的需求也可以预见到,考虑到该公司的不同市场的规模,可以充分期待其在今后的市场份额上进一步增长。该公司拥有自创品牌“山野爱子”创立以来蓄积下来的顾客网络,有进行勇敢的并购并将其经营能力发挥到集团中产生协同效应的力量,这是该公司的优势并且已经成为资产,可以说该公司已经拥有其成长所需的资源。在各种经营活动中,对于难以确保人才的状况下进行M&A,将其同业中小企业收购合并到集团中是重要的经营决策。此外,通过M&A进行新业务的并购并加强集团内的人才也是一种选择。该公司的M&A战略已经成为该公司独特的成长战略,考虑到该公司M&A历史的由来。
在美容行业中,美容师会拥有他们自己的顾客,其独立意识时间较长。此外,有着如研习生等的职业人时间过长等业界问题,人才的招聘和定向变得日益困难。另一方面,店铺的倒闭也很多,并且随着进納制度的启动,自由美容师的负担也在增加。通过职场的环境整個,改善店铺运营和従業員负责的FC化等,也会使従業員的参与度得到提高,这就可以使人才招聘更顺利。同时,公司收购的品牌,分别在各个地方都设有限定区域的店铺展开,并且还可以在员工移动的范围内限制和保障工作和生活的平衡,这种情况对员工也是有益的。同样的状况也在和服店内出现,除了一些不适用NC的冲绳县地区,该公司也在展开6个店铺,处于市场占有率很高的位置。在和服行业和DSM事业中,顾客和従業員的年龄上升是一个大问题,以确保广泛的客户群是当前的急迫任务。
2. 业务概要
(1)美容事业
该公司集团的美容事业由在首都圈和关西圈中心扩展的全国74家美容室以及在东京市中心占据高品质位置开设的4家美甲店构成。每个美容店都运营有针对客人年龄和价格设定的3个品牌:“My jStyle”,“PLAZA HAIR”和“La Bonheur(拉博奴儿)”。 “MY jSTYLE”作为以中高年层为中心的抗衰老沙龙,提供价格低廉的山野式头皮SPA,并在关东地区以低价格建立起领域优势。将乡土密集型打造成优势,客户不断增加的一个典型案例。虽然美发师常常跟随顾客移动店面,但“MY jSTYLE”以其地区喜爱和销售额优势为基础,已经打造出了强大的实力。“PLAZA HAIR”是一个以儿童游戏房和儿童发型为售卖点,以家庭为目标,以商场为基础,在中等价位销售,采用店铺展总体店铺扩张策略。该公司的“La Bonheur”品牌是通过2019年10月收购L.B.G加入该公司集团的,该公司位于东京和埼玉中心地带,推荐适合客户生活方式的个性化发型,已发展成11多家店铺,且还为个人客户出售美容产品的WEB SHOP提供服务。除了其他的高价之外,该公司的优势还在于从Hot Peppers等地方实现有效的客户驱动力。虽然该公司因“La Bonheur”加入集团而成为了全年龄层的客户,强调了不同价格区间的顾客数量,但是该公司未来仍然决定将“La Bonheur”的店铺转型。
该公司集团的美容业务涉及在首都圈和关西圈中心扩展的全国74家美容室,其店铺位于東京都、吉祥寺、荻窪、大阪南港波特亭四处。美容室包括3个品牌“My jStyle”、“PLAZA HAIR”和“La Bonheur”在顾客年龄和价格的不同设定之中。该公司的美甲店以高质量而被称为手足护理和专业店铺,在东京的商业区内开设4家店铺。荻窪店与“My jStyle”店铺相连,大阪南港波特镇的店铺与“PLAZA HAIR”相连。井之头通的店铺在按摩沐浴和芳香蒸汽菜单中还附带面部护理,同时在各店中,面部美容治疗也逐渐开始了。
美甲事业
美甲salon“miura”已经有了30年的营业历史,是该行业中的先驱品牌。它在东京市的国分寺和荻窪地区,以及在南港波特亭大阪市扩展了其手针护理店和开设了美甲salon。在荻窪店中,我们与“My jStyle”店铺并存,在大阪市南港波特亭店铺中与“PLAZA HAIR”店铺并存。在井之頭通店中,在有机锗手足沐浴和芳香按摩之外,还开始了面容美容护理业务。
美容业务以往由公司的“MY jSTYLE”、“PLAZA HAIR”、L.B.G的“La Bonheur”、以及Miu-ra的“NAIL CARE SALON miura”等3个部门各自经营。然而,随着业务环境的变化,美容店内的着装服务得到了扩展,2022年1月,MY jSTYLE和miura的合作店开始开设(2023年7月,PLAZA HAIR也开始与美浦开展合作业务),2022年7月,发起了超越部门的计划,例如,从“MY jSTYLE”和“PLAZA HAIR”到“La Bonheur”的商业模式改变。为了加速业务变革,2022年10月,经营美容业务的营业部门由公司和其两个子公司共同收购并整合,而店铺发展、经营计划、总务人事等管理部门则集中管理,以重组整个组织结构体系,实现更加机动迅速的决策。这不仅增强了美容事业应对业务环境变化的能力,而且通过促进各部门之间最具特色的人才交流和互动,也为新业务的创新注入了活力。同时,通过集中控制招聘并共享培训计划和知识技能,推动人才配置的优化,以此消除美容业的重要难点——美容师短缺。此外,计划加强公司的营销策略和促销,以达到更远的目标。
(编写:Fisco客户体验分析师Matsumoto Akira)