■業績動向
1. 2024年11月期第2四半期の業績動向
京橋アートレジデンス<5536>の2024年11月期第2四半期の業績は、売上高が3,518百万円(前期比46.7%増)、営業利益が584百万円(同34.4%増)、経常利益が492百万円(同31.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が333百万円(同37.6%増)と大幅増収増益となった。通期予想に対する進捗率も、売上高は52.0%(前年同期は52.4%)と前年並みだったが、営業利益が68.1%(同58.3%)と非常に高かった。
日本経済は、雇用・所得環境に改善の動きがみられ、緩やかな回復基調が続く一方で、不安定な国際情勢による地政学リスクや金融資本市場の変動などの影響もあり、先行き不透明な状況が続いている。同社が属する不動産業界においては、マイナス金利政策の変更が与える金融環境変化や、都市部の土地・建物の取得・建築費用の上昇などに留意する必要はあるものの、23区の転入超過が継続するなど、首都圏の分譲住宅市場では好立地のマンションを中心に底堅い需要が続いているおり、特に同社が開発する賃貸マンションのターゲット層である単身者やDINKSの都心回帰が続いているため、安定した賃貸収益が期待できる状況となっている。
このため、同社の顧客である投資家や資産家、企業などによる一棟収益マンションに対する取得意欲は旺盛で、同社は引き続き東京23区内において一棟収益マンションの開発に注力、売上高の大幅増加につながった。利益面では、コロナ禍で仕入原価が安かったころの物件が少なくなってきたことから、売上総利益率は通常ベースへ向けて下げるプロセスにあり、また、給与上昇などによる人件費の増加はあったものの、貸倒引当金も通常ベースに戻るなど販管費が実額で減少したため、営業利益は大幅に増加することとなった。特に営業利益の通期予想に対する進捗率は、収益化が前倒しされたことなどもあって想定以上に高くなった。なお、収益(引渡)の期ズレ・月ズレは、顧客の資金調達のタイミングにより変化することもあるが、コロナ禍が過ぎたため工期遅延によるズレはなくなったようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■业绩动向
2024年11月期第2四半期的业绩趋势
京桥艺术住宅<5536>2024年11月第二季度业绩, 销售收入为3,518百万元(与前一期比增长46.7%), 营业利润为584百万元(同比34.4%增长), 经常性利润为492百万元(同比31.6%增长), 归属于母公司股东的中间净利润为333百万元(同比37.6%增长)。全年业绩预测的完成率也非常高,销售收入为52.0%(去年同期为52.4%),但营业利润为68.1%(同58.3%)等非常高水平。
日本经济虽然显示出改善雇佣和收入环境的势头,但由于不稳定的国际局势如地缘政治风险和金融资本市场的波动等影响,未来将继续面临不透明的局面。虽然在房地产业中,需要留意负利率政策所带来的金融环境变化和购买城市用地、建筑费用上升等问题,但在首都圈分销住宅市场中,特别是以精品公寓为中心的优越位置需求一直稳定,而且针对单身者和DINKS回归市中心的需求仍然持续,因此可以期望稳定的租赁收入增长。
因此,该公司的投资者、资产家和企业等客户对收益房的购买热情旺盛,该公司继续致力于在东京23区内开发单幢收益房,并大幅增加了销售额。在利润方面,尽管在新冠疫情期间采购成本更低的物业已经变得越来越少,但由于租赁拨备金回到正常基础和销售管理费用实际减少,员工薪水上涨等因素的增加,销售总利润率是在向基本水平下降的过程中。特别是销售利润对整个年度预测的进展非常高,这部分是由于收益提前发生。顾客可能会因资金调配时机而产生收入(交房)期的误差或不同,但由于新冠疫情过去了,因此工期延迟导致的时间差已经消失。
(作者:华富证券客座分析师宫田仁光)