■サイジニア<6031>の業績動向
1. 2024年6月期の業績動向
2024年6月期の業績は、売上高1,739百万円(前期比28.6%減)、営業利益498百万円(同30.9%増)、経常利益484百万円(同28.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益312百万円(同19.9%増)となった。期初予想との比較では、売上高で60百万円の未達だったものの、営業利益で28百万円、経常利益で29百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で42百万円の超過達成となった。構造改革の一環として、期初の2023年7月1日にネット広告サービスをジーニー<6562>へ事業売却したことで減収となったが、これを除く実質的な売上高は前期比13.9%増と順調に増加している。また、ネット広告サービスの事業売却に伴って特別損失13百万円が発生した。
日本経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行後、社会経済活動の正常化が進み、個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復が見られるなど緩やかな景気回復が継続した。しかし、世界的な物価上昇や金融市場の変動、長期化するウクライナ情勢、中東情勢の緊迫化など世界経済の不確実性の高まりを受け、依然として先行き不透明な状況が続いている。一方、同社が関連するEC市場は拡大傾向を続け、引き続き商取引の電子化が進展した。このような環境下、同社はイベントへの参加などマーケティング活動に注力するとともに、CX改善の重要性やリテールメディアの成長性についてメディアなどで発信を続け、同社製品・サービスの認知度向上を図った。
この結果、減収となったものの、クッキー規制やリテールメディアへの対応を進める企業が増加したこともあり、「ZETA CXシリーズ」は好調に推移した。利益面では、これまで続けてきた構造改革の成果によって売上総利益率が改善した。また、成長に向けた先行費用が発生したものの実額で販管費が減少し、営業利益は大幅な増益となった。なお、期初予想との比較では、MEO※サービスが頭打ちになって仕入販売のYextが低迷したことで売上高は未達となった。しかし、ZETAへの経営資源集中を早めたことでCX改善サービス中心の経営環境が整ったほか、同社のCX改善サービスへのニーズが想定以上に強まったことで営業利益は過達となった。
※ MEO(Map Engine Optimization):地図検索での上位を目指す施策。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■ Saigenia <6031>的业绩动向
2024年6月期的业绩走势
2024年6月期的业绩是,营业收入1,739百万日元(同比减少28.6%),营业利润498百万日元(同30.9%增加),经常利润484百万日元(同28.8%增加),归属于母公司股东的当期净利润312百万日元(同19.9%增加)。与期初预期相比,营业利润超额完成2800万日元,经常利润超额完成2900万日元,归属于母公司股东的当期净利润超额完成4200万日元。作为结构改革的一部分,公司于2023年7月1日初向Ginny <6562>出售了网上广告服务,导致收入下降,但除此之外,实质性营业收入相较上期增长了13.9%。此外,网上广告服务的出售导致特别损失1300万日元。
日本经济,在新型冠状病毒感染进入5级传染病之后,社会经济活动逐渐恢复正常,个人消费有所恢复,入境需求也有所恢复,呈现出缓慢的经济复苏。然而,全球通货膨胀、金融市场波动、持续的乌克兰局势、中东紧张局势等世界经济不确定性的提高,导致未来仍然不明朗。另一方面,与该公司相关的电子商务市场持续扩大,商业交易电子化继续推进。在这样的环境下,该公司继续专注于参与活动等营销活动,以及在媒体等平台上不断传达CX改善的重要性和零售媒体的增长潜力,以提高公司产品和服务的知名度。
因此,尽管收入减少,但随着进一步推进cookie规范和对零售媒体的响应,企业获得增加,"ZETA CX系列"产品表现良好。在利润方面,由于此前持续进行的结构改革成果,销售毛利率得到改善。此外,虽然为了增长产生了先期费用,但实际销售及管理费用减少,营业利润大幅增加。此外,与期初预期相比,由于MEO※服务达到顶峰,仅限于采购销售的Yext受挫,导致的营业收入未达预期。但是,由于加快了对ZETA的经营资源集中,使CX改善服务成为经营环境的中心,加上公司的CX改善服务需求超过预期,营业利润超额完成。
※ MEO(地图引擎优化):旨在在地图搜索中获得排名靠前的策略。
(作者:华富证券客座分析师宫田仁光)