■ADワークスグループ<2982>の中期経営計画と長期経営方針
1. 第2次中期経営計画
(1) 経営数値目標
2024年12月期よりスタートした第2次中期経営計画(2024年12月期~2026年12月期)では、事業成長を軌道に乗せると同時に持続可能な社会への貢献を行う“Sustainable Business, Sustainable Growth”をテーマに掲げ、「人材生産性の向上」と「財務健全性の維持」に取り組みながら、EPSで毎期10%以上の成長を目指す。最終年度となる2026年12月期の経営数値目標としては、「税金等調整前当期純利益30億円、株主資本200億円」を掲げ、EPSは41.76円となる見通しだ。初年度となる2024年12月期は既述のとおり、順調な滑り出しを見せている。
人材生産性については、従業員1人当たり売上総利益で2023年12月期の31百万円から2026年12月期に35百万円まで引き上げる。引き続き単価の高い大型物件の取り扱いを増やすこと、商品企画力を生かして付加価値の高い物件を販売していくことで同目標を達成することは可能と弊社では見ている。販管費については間接部門の業務効率向上により固定費を抑制していくが、1人当たり売上総利益が拡大すれば、それ以上の成長率で税金等調整前当期純利益が拡大する。なお、従業員数については前期末の232名から若干増ペースが続く計画だ(2024年6月末は233名)。
財務健全性の維持については、今後3年間の市況動向が不透明なため、事業環境の変化への耐久力に留意し、金融機関からの借入れなどをコントロールしながら、自己資本比率で30%程度の水準を維持する方針だ。このため、2026年12月期末の収益不動産残高も500億円と2023年12月期末の447億円から12%程度の増加に留めることを想定している。
なお、「プライム市場」の上場維持基準については、流通時価総額100億円の基準をまだクリアしていない(2023年12月末時点で約98億円)。最終的な判定期間は2025年10月~12月の平均株価で算出されるため、それまでに業績成長とROICの向上に取り組むことで企業価値を高め、上場基準をクリアする考えだ。株価が250円を上回れば基準をクリアすると思われるが、同社としては余裕をもって300円程度の水準まで引き上げることを目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■AD Works Group<2982>的中期经营计划和长期经营方针
1. 第2次中期经营计划
(1) 经营数字目标
2024年12月期开始的第2次中期经营计划(2024年12月期~2026年12月期),将致力于实现业务增长的同时为可持续发展做出贡献,以“可持续商业,可持续增长”为主题,致力于提高人力资源生产率,并保持财务健康,力争每期EPS增长10%以上。作为2026年12月期的经营数字目标,“税前当期净利润为30亿日元,股东资本为200亿日元”,预计EPS为41.76日元。作为首个年度的2024年12月期,正如前述,已经展现出良好的开端。
关于人力资源生产率,我们计划将员工人均销售总利润从2023年12月期的3100万日元提高到2026年12月期的3500万日元。我们认为,通过继续增加高价值大型物业的处理,利用商品企划能力销售高附加值的物业,就可以实现以上目标。在控制管理费用方面,我们将通过间接部门的业务效率提高来控制固定成本,但如果员工人均销售总利润扩大,税前当期净利润将以更快的增长率扩大。此外,员工数量将按照稍微增加的计划继续增长(2024年6月末为233名,前期末为232名)。
关于财务健康性的维持,由于未来3年市场趋势的不确定性,我们将注意业务环境变化的耐力,并在控制从金融机构借款等的同时,保持自身资本比率在30%左右的水平。因此,预计2026年12月期末的不动产余额也仅增加约12%,从2023年12月期末的447亿日元增至500亿日元左右。
另外,“Prime Market”的上市维持标准尚未达到流通值100亿日元的标准(截至2023年12月,约为98亿日元)。最终判断期间将根据2025年10月至12月的平均股价计算,因此我们计划通过致力于业绩增长和ROIC的提高来增加公司价值,以达到上市标准。如果股价能超过250日元,则可能达到标准,但公司定为目标将股价水平提高至300日元左右。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)