■ドラフト<5070>の中期経営計画
1. 中期経営計画
中期経営計画(2024年12月期~2026年12月期)においては、最終年度となる2026年12月期に売上高145億円、営業利益率9%を目標としている。目標達成による当期純利益の増加のほか、持続的な成長、利益の拡大、及びブランド価値の向上により、株価収益率(PER)を上げ、企業の市場評価を高める。時価総額は、2023年12月期末時点の71億円から2026年12月末に150億円を目指す。つまり、3年間で市場価値を倍増させる計画である。なお、時価総額目標の設定はグロース市場では希少である。
(1) 基本方針
同社グループは、中期経営計画(2021年12月期~2023年12月期)に引き続き、基本方針に「収益化と価値創造を循環させるプロジェクトタイプ戦略」を掲げ、デザイン力を中心とした価値創造を通じて継続的な成長を目指す。この基本方針のもと、リーディングプロジェクトをエンジンとするプロジェクトタイプ戦略を継続し、新たなデザインの実現と事業拡大を図ることで、ブランド価値の向上に努める。特に、山下泰樹建築デザイン研究所の積極的な活動により、業界をリードするデザインを生み出し、それを事業拡大の起点とする計画である。加えて、同社は、「人材は成長の原動力であり、その確保と育成による組織力の強化が重要な経営課題」と考えている。このため、人材戦略に関する基本方針を定め、実践している。
a) 収益化と価値創造を循環させるプロジェクトタイプ戦略
同社は、コア事業であるインテリア・建築プロジェクトを3つのタイプに分類し、それぞれの特性を活かした戦略を実行している。業績基盤となる「レギュラープロジェクト」は、安定した収益を確保し、事業の持続可能性を支える役割を、「プロポーザルプロジェクト」では新たなビジネスチャンスを探求し、企業の成長機会を広げる。そして最も注目すべきは、「リーディングプロジェクト」。企業のブランド価値を大幅に向上させることを目的として、社会的に意義のある大型案件に取り組んでいる。
b) 人的資本
同社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」という経営理念を掲げている。この理念は、デザインの力を通じて世界にHAPPYの循環をもたらし、社会に貢献することを目指している。ヒューマン・エクスペリエンスを向上させる空間の創造を通して、この理念を実現する考えだ。デザイン事業を核とする同社グループにとって、事業を牽引するのは「人」そのものである。
持続的な成長と「ALL HAPPY BY DESIGN」の実現には、3つの要素が不可欠である。まず、「社員自身が幸福であること」、次に、「多様性が確保されていること」、そして、「経営理念に共感し、企業文化を継承できる人材の育成」である。
c) 社員自身が幸福であること
幸福の基準は個人によって異なるものの、働く環境は社員すべてにとって重要な要素である。この認識のもと、社員が心地良く、効率的に働けるオフィス環境の整備に力を入れている。2022年12月には、社員のコミュニケーション促進と企業としての一体感醸成を目的として、代表の山下氏が自らデザインし視覚的にも優れた新しい本社オフィスへの移転を実施した。新オフィスは、物理的な空間に余裕を持たせ、より良い執務環境を提供している。
また、同社はハード面だけでなく、ソフト面でも社員の幸福を支援する施策を講じている。選択型週休3日制度を導入し、希望者は四半期ごとに週休3日勤務を選べるほか、給与の減少がないように制度を構築した。一方で、週休2日を選択してより高い成果をあげた社員にはより高い報酬を付与するといった、緊張感のある制度運営を行っている。社員の住居に関しても、一定水準以上の住居を利用する社員に対して費用の一部を補助する制度を設けている。これは、空間デザインを事業の核とする同社にとって、社員の住居も重要な空間であるという考えに基づいている。ほかにも、子育て支援策として、男女問わず社員が安心して子供を預けられる会社専属のベビーシッターサービスや、外部の専門コンシェルジュが常駐して社員の生活全般をサポートする社内コンシェルジュサービスも新たに展開し、仕事と私生活のバランスの向上を図っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
■Draft<5070>的中期经营计划
1. 中期经营计划
中期经营计划(2024年12月期~2026年12月期)目标在2026年12月期达到145亿元的营业收入和9%的营业利润率。通过实现目标,除了增加当期净利润外,还要实现持续增长、扩大利润和提高品牌价值,以提高市盈率(PER)和提升企业市场评价。流通值的目标是从2023年12月期末的7.1亿元增加到2026年12月期末的15亿元。换句话说,计划在3年内使市场价值翻倍增长。值得注意的是,在成长型市场上,流通值目标的设定是罕见的。
(1) 基本方针
该集团将在中期经营计划(2021年12月期~2023年12月期)中继续坚持“实现收益和创造价值循环的项目型战略”作为基本方针,通过以设计为核心的价值创造,致力于实现持续增长。在这一基本方针的指导下,该公司将坚持以领先项目为引擎的项目型战略,通过实现新颖的设计和业务扩展,努力提高品牌价值。特别是,通过山下泰树建筑设计研究所的积极活动,公司计划打造引领行业的设计,并以此为业务拓展的起点。此外,该公司认为“人才是成长的原动力,人才的确保和培养对组织能力的增强是重要的经营课题”。因此,该公司制定并实践了与人才战略相关的基本方针。
a) 实现收益和创造价值循环的项目型战略
该公司将其核心业务—室内设计和建筑项目分为3种类型,并执行了各自特性的战略。支撑收益基础的“常规项目”确保稳定的收益,支持业务的可持续性角色,在“提案项目”中探索新的商机,拓展企业的成长机会。最值得关注的是“领先项目”。该项目为追求大幅度提高企业品牌价值而进行,在社会上具有意义的大型案件。
b) 人力资本
同公司集团提出了“ALL HAPPY BY DESIGN”经营理念。该理念旨在通过设计力量在世界范围内实现HAPPY循环,并为社会做出贡献。通过提升人类体验的空间创造来实现这一理念。对于以设计业务为核心的公司集团来说,推动业务的是“人”本身。
持续增长和实现“ALL HAPPY BY DESIGN”需要三个关键因素。首先,“员工自身幸福”,其次,“确保多样性”,还有“培养对经营理念有共鸣并能传承企业文化的人才”。
c)员工自身幸福
幸福的标准因个人而异,但工作环境对于所有员工来说都是重要的因素。基于这种认识,公司致力于提供舒适且高效的办公环境。山下代表亲自设计了一个视觉上出色的新总部办公室,并于2022年12月搬迁,以促进员工间的沟通和企业一体感。新办公室提供了更宽敞的物理空间,提供更好的工作环境。
此外,公司不仅在硬件方面,而且在软件方面也采取措施来支持员工的幸福。引入了选择性每周休息3天制度,员工可以每个季度选择每周休息3天工作,同时建立了不会减少工资的制度。另一方面,为选择每周休息2天并取得更好成绩的员工提供更高的奖励,推行有紧张感的制度。对于员工的住房,公司设立了一项制度,为使用一定水平以上住房的员工部分补助费用。这是基于将空间设计作为业务核心的公司认为员工住房也是重要空间的理念。此外,作为育儿支持措施,公司还推出了公司专属的保姆服务,员工无论男女都可以放心交付给专属保姆,并引入外部专业管家常驻以支持员工的整体生活的内部管家服务,以提高工作与生活的平衡。
(撰写:FISCO资深分析师中山博词)