■会社概要
1. 会社概要
FCE<9564>は、RPA製品を開発・提供するDX推進事業、企業向け研修・コンサルティングや学校向けプログラム等を提供する教育研修事業、その他事業の3事業を手掛けている。DX推進事業では、業務に精通した人自身がソフトウェアロボットを作成できる「RPA Robo-Pat DX」を販売しており、教育研修事業では、学校法人や学習塾向けに『7つの習慣』のライセンスを受けた授業プログラムやフォーサイト手帳など、企業向けには転職者を即戦力化する「Smart Boarding」などを提供している。いずれも、使いこなせるまでサポートする「伴走型営業」が特徴だ。サービス区分としては、人財育成コンサルティング、DX推進コンサルティング、その他の3つのサービスを提供している。同社は、人口減少というリスクが懸念される日本企業に対して、「『人』×『Tech』で人的資本の最大化に貢献する」ことをミッションとしている。
解約率の低い、高採算のストック型収益の事業を展開
2. 事業内容
同社が展開している事業は、DX推進事業、教育研修事業(研修事業・教育事業)、その他事業の3つである。祖業とも言える教育研修事業も着実に成長を続けているが、2015年にスタートしたDX推進事業の成長スピードが速く、前期には売上高で教育研修事業を上回った。また、高採算で解約の少ないストック型収益の構成比が高く、DX推進事業で100%、教育研修事業で60%、全体では80%程度である。このため、売上高が増えるほど、特にDX推進事業の構成比が高まるほど、同社全体の収益性が向上するという仕組みだ。業界環境については、DX推進事業は自動化や生産性改善に対するニーズが強いため、競争はあるものの高い成長を続けている。研修事業はeラーニング市場が引き続き拡大しており、教育事業は文部科学省の掲げる「GIGAスクール構想」の下、学校のICT環境の整備・強化が、ゆっくりだが徐々に進展している。
(1) DX推進事業
DX推進事業では、純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」を開発、コンサルティングサービスを付けて販売している。RPAとはパソコン動作を自動化する仕組みのことで、あらかじめプログラムされたソフトウェアロボットが、オフィスで日常的に行っているパソコン内の業務や事務作業を自動的に行う。今後の人口減少社会を見据えて、働き方改革や生産性向上を実現するうえで有効なツールと言われている。なお、「Robo-Pat DX」を構成する技術の一部は(株)PKSHA Associates(PKSHA Technology<3993>の子会社で(株)アシリレラから商号変更)からライセンスの供与を受けた。顧客企業へのライセンス提供は、同社が直接利用契約を締結するほか、全国の販売パートナーを通じて提供している。
(2) 教育研修事業
教育研修事業は、学校や学習塾を対象とする教育事業と、企業のHR(Human Resources)対象とする研修事業に分かれる。教育事業では、ビジネス書『7つの習慣』を日本の子どもたち向けにアレンジした「7つの習慣J(R)」という授業プログラムの提供や、累計224万部の発行を誇る中高生向けのビジネス手帳「フォーサイト手帳」の販売により、子どもの「自立力」向上を支援している。研修事業では、eラーニングで転職者の「即戦力化」などを促進する社員教育オンライントレーニングシステム「Smart Boarding」や研修・教育コンサルティング、組織にPDCAサイクルを定着させる会議型コンサルティング「xDrive」などを提供している。売上高はeラーニング市場の拡大を受け研修事業が急速にキャッチアップしており、6:4(研修事業:教育事業)程度となり、祖業である教育事業と近しい比率となっている。
「伴走型営業」で使いこなせるまでサポートすることが最大の強み
3. 同社の強み
同社の強みは、「RPA Robo-Pat DX」で業務に精通した人自身が使いこなせる「パーソナルRPA」、「Smart Boarding」が転職者一人ひとりの成長速度の違いに着目した「即戦力化プラットフォーム」であるという設計思想にある。さらに、ともに無料トライアルを入口に、きめ細かな「伴走型営業」によって使いこなせるまでワンストップでサポートしていることが何よりの強みである。また、こうした製品の販売とサポートを実践する営業人員の強化が進んできたことも強みだ。例えば、1〜2年前は新卒には難易度が高くてRPAの販売に一定期間を要していたが、商材の営業方法の改善や型化(サービスの標準化)を進めたことで、現在では新卒でもRPAを販売できるようになった。人材への投資は継続しており、グループ全体で新卒採用は、2024年4月で10名が入社し、新戦力化が進んでいる。さらに2025年4月の新卒社員の入社は20名以上の見込みとなっている。
仕組みを使いこなせることが離反の減少につながり、業界で3〜4%と言われる解約率が同社では1%台と低い。このため、「RPA Robo-Pat DX」は、SaaSプロダクト比較・分析レポートであるITreviewの「RPAツール カテゴリーレポート2024 Summer」で8期連続顧客満足度No.1を獲得しているほか、「Smart Boarding」は、アイティクラウド(株)が主催する「ITreview Grid Award 2024 Summer」のLMS/eラーニングシステム部門で最高位の「Leader」を受賞するなど、同社の製品は顧客の人気も業界の評価も高い。また、従来純粋持株会社制度を採用し子会社が事業を運営していたが、こうした強みを一層生かすため、同社は2024年8月に純粋持株会社制度を解消した。これにより、事業間の顧客紹介などグループ間シナジーの創出を積極化し、成長戦略の推進や経営資源の効率化を図り、新たなリードチャネルを果敢に開拓する方針だ。実際に、純粋持株会社制度の解消後は顧客数が急増している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
■公司资料
1. 公司资料
FCE<9564>涉足于DX推动业务开发和提供RPA产品、企业培训咨询以及学校课程等教育培训业务,以及其他业务。在DX推动业务中,公司销售能让熟悉业务的人员自己创建软件机器人的“RPA Robo-Pat DX”,而在教育培训业务中,为学校法人和补习学校提供获得“7习惯”许可的课程计划以及前瞻手帐等,同时为企业提供可以让员工立即成为有效力量的“Smart Boarding”等服务。所有这些服务都具有支撑位型销售的特点,直到用户熟练运用为止。公司提供人才培养咨询、DX推动咨询以及其他3项服务作为服务种类。公司以“通过‘人’בTech’最大化人力资本的贡献”作为其任务中心,致力于为受到人口减少风险威胁的日本企业提供服务。
开展低退订率、高利润的存货型收入业务
2.业务内容
该公司经营DX推动业务、教育培训业务(培训业务・教育业务)以及其他业务3个板块。可以说作为始控件的教育培训业务持续稳步增长,但在 2015 年启动的DX推动业务成长速度更快,在上一期营业收入中超过了教育培训业务。此外,高利润且退订率低的存货型收入构成比例较高,DX推动业务达到100%,教育培训业务达到60%,整体达80%左右。因此,销售额增加,尤其是DX推动业务的构成比例增加,则公司整体盈利能力会提高。关于industry,由于DX推动业务对自动化和提高生产效率的需求较高,因此尽管竞争激烈,但行业持续高增长。培训业务继续扩大 e-learning 市场,教育业务在文部科学省提出的“GIGA学校构想”下,学校的 ICT 环境建设和加强方面也慢慢取得进展。
(一)DX推进事业
在DX推动业务中,公司开发了纯国产RPA软件“Robo-Pat DX”,并附带咨询服务进行销售。RPA 是自动化计算机操作的机制,预先编程的软件机器人可以自动执行办公室内的日常计算机工作和文书工作。考虑到未来人口减少社会,RPA 被认为是实现工作方式改革和提高生产效率的有效工具。值得一提的是,“Robo-Pat DX” 的部分技术是通过(株)PKSHA Associates(PKSHA Technology<3993>的子公司,从(株)Asilirela 更名)获得许可供应的。向客户企业提供许可证不仅包括公司直接签订使用协议,还通过全国销售伙伴提供。
(2) 教育培训业务
教育培训业务分为面向学校和学习班的教育业务,以及面向企业人力资源(HR)的培训业务。教育业务提供面向日本儿童的业务书籍《7习惯》改编的“7习惯J(R)”课程,以及成功发行累计224万册的面向中学生和高中生的商业手册“未来手册”的销售,帮助提升儿童的“自立能力”。培训业务提供通过e-learning促进职场新人的“即战力化”等员工教育在线培训系统“Smart Boarding”以及培训、教育咨询、推广组织PDCA循环的“xDrive”等服务。由于e-learning市场的扩大,培训业务迅速赶上,营业收入比例约为6:4(培训业务:教育业务),与其传统教育业务比例接近。
最大的优势在于通过“伴随式销售”来支持客户直至精通
公司的优势在于平衡的业务投资组合和机动的全方位业务拓展,这些优势将为公司的稳健业绩扩张提供支持。公司提供综合物流服务,涉及国内航运、国际航运、港口运输和仓储业务,组成了一个平衡的业务组合。这4项业务同时开展,使得公司整体上可以分散风险。此外,作为一家独立的海运公司,也是公司的出色特点之一。在海运业中,存在大量的与货主有业务往来的航运公司,这些公司与货主的交易关系易呈僵化态势。由于该公司不隶属于任何一个系列,因此可以在全方位上自如地进行业务活动。在察觉到潜在收益机会时,该公司会采取迅捷的经营资源投入措施;相反地,当察觉到潜在风险时,则会重新考虑或者尽早撤退。该公司机动的经营将继续增强其获得收益的能力,这也是该公司最大的优势之一。
该公司的优势在于“RPA Robo-Pat DX”使熟悉业务的人能够精通使用“个人RPA”,“Smart Boarding”专注于不同转职者个体成长速度的“即战力化平台”设计理念。此外,通过免费试用为入口,通过精细的“伴随式销售”全方位支持客户直至熟练掌握是最大的优势。此外,强调贩售这类产品并支持实践销售的销售员和强化也是优势。例如,1-2年前新毕业生会发现RPA的销售难度较高且需要一定时间,但通过产品销售方法和标准化的改进,目前即使是新毕业生也能销售RPA。对人才的投资持续进行中,整个集团的新毕业生招聘将于2024年4月招收10人,正在推进新力量的培养。此外,预计2025年4月新毕业员工入职将超过20名。
掌握机制可降低离职率,行业平均解约率为3-4%,而该公司只有1%左右,因此,“RPA Robo-Pat DX”在ITreview的“2024年夏季RPA工具类别报告”中连续8次获得客户满意度第一,并且“Smart Boarding”在由IT云主办的“2024年夏季ITreview格网奖”LMS/e-learning系统部门荣获“领军者”等最高奖项,表明该公司产品深受客户喜爱且业界评价高。此外,该公司基于搞持有股份制度运营子公司的传统,但为了更好利用这些优势,于2024年8月解除了纯粹控股公司制度。因此,积极促进事业间客户推荐等集团间协同效应的创造,推进成长战略和经营资源效率化,并大胆开拓新的引流渠道是该公司的方针。事实上,解除纯粹控股公司制度后客户数量急剧增加。
(作者:华富证券客座分析师宫田仁光)