■マクロミル<3978>の今後の見通し
1. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期は、売上収益48,000百万円(前期比9.4%増)、事業利益6,200百万円(同10.2%増)、営業利益5,700百万円(同27.5%増)、税引前利益5,900百万円(同24.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,100百万円(同35.2%増)を見込んでいる。増収増益基調の継続により、事業利益の2ケタ成長を計画している。また、持分法損失の縮小を見込んでいるため、営業利益も大幅に増益する見込みだ。
日本事業では、オンライン及びデジタルリサーチの拡販を進め注力領域の拡大を見込む。また、戦略投資領域であるグローバルリサーチやデータコンサルティング、ライフサイエンス等の新規事業も2ケタ以上の成長を目指す。新たに提供を予定しているサブスクリプションモデルでのデータ提供サービスは2025年6月期中に開始予定である。基盤強化領域も安定的な成長を見込んでいる。費用面では、外注費の増加を見込むが、人件費の増加ペースは抑制する方針だ。また、リサーチ基幹システムの刷新などへの投資継続により、システム関連費用の増加を予定しているが、売上成長とのバランスを取りながら投資配分をコントロールする。適切なコストコントロールを行い、営業費用全体の増加率を売上成長率以下に抑える計画だ。
韓国事業では、景気の悪化による影響が続く見込みだが、購買パネルデータの提供サービス等の本格展開などにより増収基調を維持する計画だ。新規事業に係る投資の拡大などに伴い外注費の増加を見込むが、売上拡大により増加費用を吸収し増益を目指す。事業環境は好調に推移しており、通期計画達成の可能性は高いと弊社では考えている。
2. 持分法適用会社Toluna社の今後について
持分法適用会社であるToluna社については、2024年6月期は期初計画を上回る持分法損失となるも、PMIプロセスを加速度的に進めたことで想定を上回る固定費の削減を実現した。2025年6月期は、統合された組織・ソリューションによる営業活動を活性化し、マーケットシェアの拡大により売上・利益の大幅改善を見込む。また、2026年6月期以降は、さらなる成長に向けた事業基盤強化のために、売上・利益拡大と並行して、M&AまたはIPOによるEXITも推進していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■全球货币<3978>的未来展望
1. 2025年6月期业绩展望
2025年6月期预计,营业收入48,000百万日元(同比增长9.4%),营业利润6,200百万日元(同增长10.2%),营业利润5,700百万日元(同增长27.5%),税前利润5,900百万日元(同增长24.3%),归属于母公司所有者的当期利润3,100百万日元(同增长35.2%)。预计由于持续增收增益,计划实现营业利润增长两位数。此外,预计因持分法损失的减小,营业利润也将大幅增加。
日本业务方面,推进在线和数字化研究的扩销,预计扩大重点领域。同时,针对战略投资领域如全球研究和数据咨询,生命科学等新业务,也旨在实现两位数以上的增长。计划在2025年6月期内开始提供新的订阅模式数据服务。基础强化领域也预期稳定增长。在成本方面,预计外包费用将增加,但计划抑制人力成本的增长率。此外,通过持续投资于研究核心系统更新等,预计系统相关费用将增加,但会在销售增长和投资分配之间取得平衡。将进行适当的成本控制,计划将整体营业费用增长率控制在销售增长率以下。
韩国业务方面,虽然预计会受到经济疲软的影响,但计划通过购买面板数据提供服务等全面展开,以维持增收基调。随着新业务投资的扩大等,预计外包费用将增加,但会通过销售扩大来吸收增加成本并实现增益。业务环境持续良好,我们认为有望实现全年计划。
2. 持分法适用公司托罗配件社的未来展望
关于持分法适用公司托罗配件社,虽然2024年6月期持分法损失超出预期,但加快了PMI过程,并实现了超过预期的固定成本削减。2025年6月期将通过整合后的组织和解决方案活化营业活动,通过扩大市场份额预计实现销售和利润的显著改善。此外,2026年6月期及以后,为了进一步增长,将推动业务基础设施的加强,实现销售和利润的扩大,并同时推进M&A或IPO退出。
(撰写者:富士客座分析师茂木稜司)