日経平均は3日続落。前日比111.15円安(-0.29%)の38300.81円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えている。
22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は6.71ドル安の42924.89ドル、ナスダックは33.12ポイント高の18573.13で取引を終了した。積極的な利下げ期待の後退で売りが継続し、寄り付き後、下落。良好な経済指標や国際通貨基金(IMF)による国内経済の成長見通し引き上げを受けソフトランディング期待を受けた買いが支え相場は上昇に転じた。ダウは終盤にかけ、金利の上昇を嫌気した売りに押され、小幅安、ナスダックはハイテクへの期待に底堅く推移しプラス圏を維持し、まちまちで終了。
米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始。日経平均は前日終値水準でスタートした後は方向感に乏しく38400円を挟んだもみ合いとなった。市場の関心は、本日プライム市場に上場した東京地下鉄<9023>に向かっており、プライム市場の売買代金は1.8兆円に留まった。なお、東京地下鉄は買い優勢の地合いとなり、前場の売買代金は2000億円を超え、時価総額は1兆円台に乗せた。
日経平均採用銘柄では、ニチレイ<2871>、ニトリホールディングス<9843>、ニッスイ<1332>など円高メリット銘柄の一角が下落したほか、TOTO<5332>、ディスコ<6146>が引き続き弱い。このほか、昨日買われた川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株は反落した。また、大和証G<8601>、みずほ<8411>、しずおかFG<5831>、三井住友<8316>など金融株も売られた。
一方、エフィッシモの大量保有で思惑買いが先行しコニカミノルタ<4902>が大幅高となった。円安進行や米自動車大手GMの好決算などが材料視されて、SUBARU<7270>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、三菱自<7211>、日産自<7201>など自動車株のほか、デンソー<6902>、ジェイテクト<6473>など自動車部品企業も上昇。このほか、東京建物<8804>、三菱地所<8802>、東急不HD<3289>など不動産株も買われた。
業種別では、サービス、海運、銀行、証券・商品先物取引、小売などが下落した一方、輸送用機器、不動産、ゴム製品、食料品、鉱業などが上昇した。
為替は1ドル151円60銭台とドル高円安が加速しているが、円安を材料とした活発な日本株買いは鳴りを潜めており、衆議院選挙後の政局不安が重しとなっている様子。選挙戦は終盤を迎えているが、自民党、公明党の苦戦が相次いで聞こえていることから、「選挙は買い」のアノマリーは消し飛んでいる。積極的な買い手不在のなか、日経平均はじりじりと下げ幅を広げる可能性もある。後場一段安の展開には警戒したい。
日经平均连续第三天下跌。以38300.81日元(成交量近估8亿9千万股)下跌111.15日元(-0.29%)结束了上午交易。
美国股市于22日走势不一。道琼斯平均下跌6.71美元,收于42924.89美元,纳斯达克上涨33.12点,收于18573.13点。积极的降息预期后退,卖盘持续,开盘后下跌。受益于良好的经济指标和国际货币基金组织(IMF)提高了对国内经济增长预期的支持,买盘在软着陆预期下提振市场走高。道琼斯收盘时受到利率上涨的打压,略有下跌;纳斯达克在对高科技股预期坚挺的推动下保持盘中涨势,收于正值区域,收盘时走势不一。
由于美国股市高低不一,东京市场开盘后交投相对平淡。日经平均在接近前一日收盘水平的情况下开盘,随后缺乏方向性,围绕38400日元徘徊。市场关注焦点聚集在今日在主板市场上市的东京地铁<9023>上,主板市场的成交额为1.8万亿日元。据悉,东京地铁买盘势头强劲,上午成交额超过2000亿日元,流通值达到1万亿日元。
日经平均指数成分股中,受日元走强影响的股票如日本水产<2871>、日本家具控股<9843>、日本水产<1332>等下跌,同时TOTO<5332>、DISCO<6146>继续疲弱。另外,昨日受追捧的川崎汽船<9107>、日本邮船<9101>等海运股也出现下滑。此外,大和证券集团<8601>、瑞穗<8411>、静冈FG<5831>、三井住友<8316>等金融股也遭遇抛售。
另一方面,由于Effissimo大举持股,推动预期性买盘出现,理想筑务思密达<4902>大幅上扬。受益于日圆贬值以及美国汽车巨头GM的业绩向好等因素,斯巴鲁<7270>、丰田自动车<7203>、本田<7267>、三菱自动车<7211>、日产汽车<7201>等汽车股以及电装<6902>、杰科特<6473>等汽车零部件公司也出现上涨。此外,东京建物<8804>、三菱地产(adr)<8802>、东急不动产HD<3289>等房产股也受到青睐。
按行业板块划分,服务业、海运、银行、证券商品期货交易、零售等股票下跌;运输设备、房产etf、橡胶及塑料制品、食品、矿业等股票上涨。
汇率为1美元151.60日元,美元走高日元走弱趋势加速,但以日圆贬值为题材的日本股票活跃需求减弱,衆议院选举后的政局不稳是负面因素。选举即将结束,但自民党、公明党的困境接连听闻,因此“选举即买入”的异常现象已消失。在积极买盘缺席的情况下,日经平均可能继续扩大跌幅。需多加警惕下午可能继续下跌的情况。