■三機サービス<6044>の会社概要
1. 会社概要
同社は、24時間365日稼働のコールセンターを核に、空調機器・電気・厨房・給排水衛生設備といったすべての設備機器を対象とする、設計/施工/保守管理/修理までのトータルメンテナンスサービスを展開する。1977年の設立時は、三洋空調システムサービス(株)(現 パナソニック産機システムズ(株))のメーカー指定店として、大型空調機器のメンテナンス事業を中心としていたが、2000年から事業転換を図り、給排気設備、厨房設備、電気設備、給排水設備などの一般設備にもメンテナンス領域を拡大した。さらに、24時間365日体制を整えたことで日本全国の多店舗展開企業向けのトータルメンテナンスサービスへ参入するなど、業容を拡大してきた。オフィス/ビル、商業施設/チェーン店舗、ホテル、病院/老健、官公庁/学校といった、経済・企業活動に不可欠な社会のインフラである施設に対して、トータルメンテナンスを核とした環境改善に取り組んでいる。
主要取引先は、パナソニック産機システムズ(株)、ライフコーポレーション<8194>、(株)セブン-イレブン・ジャパン、オークワ<8217>、住友不動産<8830>などである。
2020年6月1日付で創業者である中島義兼(なかしまよしかね)氏が代表取締役社長を退いて会長に就任し、北越達男(きたこしたつお)氏が代表取締役社長に昇格した。北越氏は、同社の基幹事業を担う大型空調機器部門などの事業部門で経験を積み、関西にある主要拠点のセンター長を歴任。その後、コールセンター責任者を経て、2013年より本社管理部門の統括者として経営に従事するとともにIPOを主導した。また、新基幹システムの導入、内部統制強化など社内外の改革をけん引したほか、2019年7月には同社として初の中期経営計画「SANKI2022」を、2022年7月には現中期経営計画「SANKI NEXT STAGE 2025」を策定した。
蓄積された技術とノウハウを基に、高品質なメンテナンスサービスを提供
2. 事業概要
同社は、「メンテナンスを核とした環境改善」を事業コンセプトとし、多店舗多棟展開している小売・飲食・医療・介護・福祉・設備管理業などを中心とした顧客に向け、快適な空間と時間、そして安心を提供するため、設備機器の修理対応だけではなく、突発的な故障の発生を減少させるための保全メンテナンスの提案も積極的に行っている。また、設備メンテナンスのほか、設備機器更新工事、店舗改装工事、省エネ提案などの店舗運営に関わる設備全般を対象に、幅広くサポートしている。
なお、同社は元来「メンテナンス事業」の単一セグメントであったが、2024年5月期第3四半期末より兵庫機工を株式交換完全子会社として連結子会社化したことに伴い、「建設関連製品サービス事業」を新たに報告セグメントとして追加し、「メンテナンス事業」及び「建設関連製品サービス事業」の2区分に変更した。メンテナンス事業においては、多店舗・多棟展開企業を中心に設備全般の一元管理を行う「トータルメンテナンス」、複数店舗を展開する顧客の空調設備を中心にメンテナンスサービスを提供する「空調保守メンテナンス」、学校・病院などを中心に省エネなどのソリューション提案、設計・施工を行う「設備・環境ソリューション」、大型施設の大型空調機器を中心にメンテナンスサービスを提供する「メンテナンスサービス」を展開する。建設関連製品サービス事業においては、主に各種建物を対象とした金属製ドア・シャッター・サッシの製造及び販売、取付工事を行っている。
(1) トータルメンテナンス
多店舗・多棟展開する顧客企業の全店舗・全事業所のメンテナンス管理をワンストップで一元管理することで、コスト削減と環境改善を実現する。また、定期保守管理では、トータルメンテナンスの一環として、建物設備(空調・電気・厨房・消防・給排水・衛生設備等)を対象に、「予防保全」の観点に立った点検を進めており、事故の未然防止のほか、設備の長寿命化も視野に入れ、建物の設備機器を常に最善の状態に保っている。
トータルメンテナンスの特長として、24時間365日対応のコールセンター受付が挙げられる。常時オペレーターを配置し、同社サービスエンジニア約200名と全国の協力パートナー2,500社・各メーカーとのネットワークを駆使し、顧客へトータルメンテナンスを提供する。機器・メーカーを問わず、同社サービスエンジニアが対応できる環境を整えていることが強みとなっている。具体的には、データベースとの連携により顧客側の設備内容を把握していることから、緊急で発生した機器トラブルのみならず、機器の予防保全まで行うことができる。さらに、メンテナンス業務の委託先であるパートナーを顧客店舗などへ派遣することにより、日本全国でメンテナンスサービスを提供できる体制を構築しており、顧客の様々な要望に対応できる。なお、同社の顧客は、多店舗・多棟展開企業である小売業、飲食業、イベント施設、医療・介護・福祉施設と多岐にわたる。
(2) 空調保守メンテナンス
同社は、設立当初よりパナソニックグループのメーカーサービス指定店として、大型空調機器(主に吸収式冷温水機)のメンテナンスを中心に事業を展開してきた。現在では主に複数店舗を展開する小売業の顧客を対象に、全国各地で設備メーカーを問わず空調・給排水設備を中心としたメンテナンスサービスを提供する。同サービスでもコールセンターが24時間365日対応している。修理分析を提供し修理件数・コスト削減の提案をするほか、フロン排出抑制法対象機器のフロン点検や修繕などで発生するフロン漏洩量の管理をサポートしている。
(3) 設備・環境ソリューション
病院・学校などを中心に省エネ・省コスト・CO2削減のソリューションを提案し、設計・施工まで行う。エネルギーの専門スタッフが顧客の建物設備を診断、問題点を明確化し、その解決に必要な設備の選定や改善数値など様々な具体的な施策を提案する。また、省エネ、コスト削減につながる補助金情報の提供や、空調機器の新設・更新工事対応や改善提案のほか、設備機器に伴う電気工事への対応や電気設備の改善提案も行っている。
(4) メンテナンスサービス
様々なメーカーの設備機器にジャンルを問わずメンテナンス対応しており、海外製品メーカーのメンテナンスにも専門エンジニアが請け負っている。主な業務としては、メーカーのフロント業務委託、機器メンテナンス体制構築業務、メーカーの日本法人とのアライアンス業務、機器技術資料作成代行業務などがある。
同社独自のWebデータベースに顧客の各店舗・施設で発生したすべての情報を蓄積・管理し、履歴をデータ分析することで緊急対応などのトラブルを大幅に低減する。設備の維持管理コストのみならず、機会損失などの利益損失をなくすことにつながり、コスト削減効果を高めることが可能となる。
なお、海外メーカーメンテナンスの導入事例としては、北欧スウェーデンに本社を置く家電のリーディングカンパニーであるElectrolux<ELUX>のフードサービス機器、コインランドリー機器などのメンテナンスサービスに対応している。全国の販売店及びエンドユーザーからの技術相談や、不具合の内容を遠隔サポートしている。また、訪問修理が必要な場合、全国のサービスネットワーク網を利用し最短の日程で訪問修理を行う。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■Sanki Service <6044> 公司概要
1。公司概述
该公司以每年 365 天、每天 24 小时运行的呼叫中心为所有设备(如空调、电力、厨房以及管道和排水卫生设备)提供全面的维护服务,包括设计/施工/维护管理/维修。1977年成立时,它作为三洋空调系统服务株式会社(现为松下工业设备系统有限公司)的制造商指定门店,以大型空调的维护业务为中心,但计划从2000年开始进行业务转型,将维护区域扩大到供排气设备、厨房设备、电气设备、给排水设备等通用设备。此外,通过建立一个 24 小时、365 天系统,业务已扩展,例如为日本各地的多门店公司提供全面维护服务。我们正在努力改善环境,重点是全面维护对经济和企业活动至关重要的社会基础设施,例如办公室/建筑、商业设施/连锁店、酒店、医院/医疗保健以及政府办公室/学校。
主要客户包括松下工业设备系统有限公司、人寿株式会社(8194)、日本7-Eleven有限公司、大和(8217)和住友不动产(8830)。
2020年6月1日,创始人中岛义金先生(中岛义金)退休并就任董事长,北越龙男先生(北岛龙雄)晋升为总裁兼代表董事。Hokuetsu先生在负责公司核心业务的大型空调部门等业务部门积累了经验,并先后在关西的主要基地担任中心经理。之后,他担任呼叫中心经理,从2013年起,他以总部管理部门主管的身份从事管理工作,并领导了首次公开募股。此外,除了领导内部和外部改革(例如引入新的核心系统和加强内部控制)外,公司的第一个中期经营计划 “SANKI2022” 还于2019年7月制定,当前的中期管理计划 “SANKI NEXT STAGE 2025” 是在2022/7年制定的。
基于积累的技术和专有技术提供高质量的维护服务
2。业务概述
基于 “以维护为中心的环境改善” 的经营理念,该公司正在积极提出维护建议,以减少突然故障的发生,以便为以零售、食品和饮料、医疗、福利、设备管理业务等为中心的拥有多家商店和多栋建筑物的客户提供舒适的空间、时间和安心。此外,除了设备维护外,我们还为与商店运营相关的设备提供广泛的支持,例如设备更新工作,商店装修工作和节能提案。
请注意,该公司最初是 “维护业务” 的单一部分,但随着兵库机工从2024/5财年第三季度末成为合并子公司,成为证券交易所的全资子公司,“建筑相关产品服务业务” 新增为报告板块,并更改为两个类别:“维护业务” 和 “与建筑相关的产品服务业务”。在维护业务中,“全面维护”,以拥有多个门店和多栋建筑物的公司为中心,对整体设备进行集中管理;“空调维护和维护”,为拥有多个门店的客户提供以空调设备为中心的维护服务;“设备/环境解决方案”,主要针对学校和医院提出节能、设计和施工等解决方案;以及 “维护”,提供以大型空调为中心的维护服务大型设施扩展 “服务”。在与建筑相关的产品服务业务中,我们主要为各种建筑物制造、销售和安装金属门、百叶窗和窗扇。
(1) 全面维护
通过集中管理客户公司的所有门店和所有营业场所的维护管理,一站式管理多个门店和多栋建筑物的维护管理,可以降低成本和改善环境。此外,在定期维护管理中,作为全面维护的一部分,我们将从 “预防性维护” 的角度对建筑设备(空调/电力/厨房/消防/管道、卫生等)进行检查,除了防止事故外,还考虑延长设备的使用寿命,使建筑物的设备始终保持最佳状态。
呼叫中心接待处一年365天每天24小时开放,可以说是全面维护的一项功能。通过充分利用公司在全国范围内由大约 200 名服务工程师和 2,500 名合作伙伴和制造商组成的网络,随时部署操作员,并向客户提供全面维护。我们的优势在于,我们已经准备了一个无论设备或制造商如何,公司的服务工程师都可以处理的环境。具体而言,由于客户方面的设备详细信息是通过与数据库链接来掌握的,因此不仅可以执行紧急情况下发生的设备故障,还可以对设备进行预防性维护。此外,通过派遣作为维护工作外包商的合作伙伴到客户商店等,我们建立了一个可以在日本各地提供维护服务的系统,并且可以响应各种客户的要求。此外,该公司的客户涵盖广泛的业务,例如零售企业、餐厅、活动设施和医疗/护理/福利设施,这些企业是多门店/多楼企业。
(2)空调维护
自成立以来,作为松下集团的制造商服务指定门店,该公司一直在发展以维护大型空调(主要是吸水冷却器)为中心的业务。当前,以空调/管道和排水设备为中心的维护服务主要提供给拥有多家商店的零售客户,无论设备制造商是谁。呼叫中心还支持一年 365 天、每天 24 小时的相同服务。除了提供维修分析和提出维修次数和降低成本的建议外,它还支持管理氟利昂排放控制法约束的设备的氟碳化合物检查和维修产生的氟氯化碳量。
(3) 设施/环境解决方案
我们主要为医院和学校提供节能、节约成本和减少二氧化碳的解决方案,并进行设计和施工。能源专家人员诊断客户的建筑设备,澄清问题,并提出各种具体措施,例如选择设备和解决这些问题所需的改进值。此外,除了提供有助于节能和降低成本的补贴信息,回应空调设备的新安装/更新施工和改进提案外,他们还应对与设备相关的电气工作并对电气设备进行改进。
(4) 维护服务
为来自不同制造商的设备提供维护支持,无论其类型如何,专业工程师还为海外产品制造商进行维护。主要任务包括制造商的前台外包、设备维护系统的建设工作、与制造商的日本公司的联盟合作以及设备技术材料准备机构的工作。
在每个客户商店/设施生成的所有信息都存储和管理在公司自己的网络数据库中,通过分析历史数据,可以大大减少诸如应急响应之类的问题。它不仅可以消除设备维护和管理成本,还可以消除机会损失等利润损失,并且有可能增加成本降低的效果。
注意,以海外制造商引入维护为例,它与总部位于瑞典斯堪的纳维亚半岛的领先家用电器公司ElectroLux <elux>的餐饮服务设备、投币式洗衣设备等的维护服务兼容。我们提供全国经销商和最终用户的技术咨询,并提供问题详细信息的远程支持。此外,当需要进行现场维修时,使用全国服务网络在最短的时间内进行现场维修。
(作者:FISCO 分析师村濑智和)