■SFPホールディングス<3198>の主な活動実績
1. 新規出店及び業態転換の実績
2025年2月期上期は、4店舗(うちFC2店舗)の新規出店及び1店舗の業態転換を行った。特筆すべきは、地方都市への出店拡大に向けて未開拓エリアであった金沢市(石川県)への初出店や、「第2の柱」として注力する大衆酒場業態(「五の五」)による新規出店(2店舗)が含まれていることである。特に「磯丸水産」金沢店については2024年7月に開業すると、順調に滑り出したようだ。今後も、地方都市への出店に加え、東京都、大阪府、京都府などインバウンド需要の高いエリアにも出店機会を探っていく方針だ。第3四半期以降については、現時点で「磯丸水産」(大船店)、「五の五」(川口店、本厚木店)の出店が予定されている。
2. 訪日客(インバウンド)の取り込み
訪日客によるインバウンド需要が好調に推移しているなか、「磯丸水産」(直営店)の売上全体に占める訪日客の割合は第2四半期で12.9%(前年同期は10.2%)まで伸びており、業績の底上げに大きく貢献している。インバウンド需要をうまく取り込めているのは、「磯丸水産」スタイルがまさに訪日客の嗜好に合っていることの証であり、立地によっては売上高の半分以上が訪日客で占められている店舗もあるようだ※1。訪日客の特徴として、ディナー帯の利用が多く、食事ニーズが中心であるが、客単価は日本人客より高く、蟹・うなぎ・魚貝類等のオーダーが多い傾向が見られる。同社では、訪日客向けのマーケティング強化や高価格帯の商品開発※2により、新たな収益ドライバーとして取り組む。
※1 大阪・なんばエリアの一部店舗では8割を超える。
※2 2024年6月から、訪日客割合の高いなんばエリアへ高単価商品「豪華蟹丼」3,980円(税込4,378円)、「海宝丼」4,980円(税込5,478円)を投入した。
3. 人員体制について
業界全体で人手不足が課題となっているなか、同社においても深夜帯営業の再開や今後の出店拡大に向けて足かせにならないように、賃上げや外国人スタッフの積極採用等の対策を行った。前期の採用拡大に伴う人件費増は利益を圧迫する要因となった一方、従業員は前年比で約160名増(期初)と増強され、営業時間の伸長を可能にしたほか、今後の新規出店に向けてもプラスの材料となった。特に外国人スタッフについては採用に占める割合が高まり、貴重な働き手として長期就労を視野に入れた支援制度の充実も図る考えだ※。
※ グループ全体での包括的な就労支援・育成を目的とした「国際人財管理部」を2024年4月に新設した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■SFP Holdings<3198>的主要活动成就
1. 新店开设和业态转变的成就
2025财年第二季度,开设了4家店铺(其中包括2家FC店铺)并进行了1家店铺的业态转变。值得一提的是,首次进驻石川县金沢市(未开发地区)向地方城市扩张的新店开设以及将作为“第二支柱”注力的大众酒吧业态(“五的五”)的新店开设(2家店铺)也在其中。尤其是关于“磯丸水産”金沢店,自2024年7月开业以来,似乎一帆风顺。未来,除了向地方城市扩张外,还计划在对入境游需求高的地区,如东京都、大阪府、京都府等,寻找开设店铺的机会。关于第三季度以后,目前计划在“磯丸水産”(大船店)和“五的五”(川口店、本厚木店)开设新店。
2. 吸引日本游客(入境游)
在入境游需求持续增长的状况下,“磯丸水産”(直营店)的整体营业收入中由访日客占比在第二季度达到12.9%(去年同期为10.2%),为业绩大幅贡献。成功吸引入境游客的关键是,“磯丸水産”餐饮风格恰好迎合日本游客的口味,并且在某些地点,超过一半以上的营业收入来自访日客※1。入境游客的特点是更多选择晚餐用餐,以食物需求为主,但人均消费比日本顾客高,订单中蟹、鳗鱼、海鲜等产品的点单需求更为显著。公司计划通过加强针对入境游客的营销活动和开发高价位商品※2,将其视为新的收入增长驱动力。
※1 在大阪·难波地区的部分店铺中,访日客比例超过80%。
※2 从2024年6月开始,在访日客比例较高的难波地区推出高价位商品“豪华蟹饭”3,980日元(含税4,378日元),“海宝饭”4,980日元(含税5,478日元)。
3. 人员配置情况
在整个行业面临人手不足的情况下,该公司采取了提高工资、积极招聘外国员工等措施,以确保不成为深夜营业恢复和未来店铺扩张的阻碍。由于上一季度的招聘扩大导致人工成本增加,这成为压缩利润的因素,但员工数量相较去年增加了约160人(期初),扩充了营业时间,并成为未来新店计划的积极因素。特别是在外国员工方面,招聘比例增加,计划加强支持长期就业的支持制度※。
※ 为了全集团旨在提供全面的就业支持和培养而设立的“国际人才管理部”于2024年4月新成立。
(撰写:FiSCO客座分析师柴田郁夫)