富士紡ホールディングス<3104>は31日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比23.2%増の210.60億円、営業利益が同226.1%増の29.92億円、経常利益が同143.4%増の30.71億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同133.6%増の20.95億円となった。
研磨材事業の売上高は前年同期比34.87億円増の92.09億円、営業利益は同19.71億円増の21.25億円となった。世界の半導体市場は、2023年前半に底打ちした後、2024年前半にかけて緩やかな回復が続いている。そのような状況の中、主力の超精密加工用研磨材において、半導体デバイス用途(CMP)は、生成AIの急速な普及に伴うメモリや最先端ロジック向け半導体の需要増加、増産に伴う一部ユーザーの在庫水準の引き上げにより、受注が増加した。シリコンウエハー用途は市場の過剰在庫が解消されつつあり、回復基調となった。ハードディスク用途もデータセンター向け需要が戻りつつある一方、液晶ガラス用途は、足元のパネル市況の低迷が長期化するなか、受注が低調に推移した。
化学工業品事業の売上高は同4.34億円増の68.20億円、営業利益は同2.53億円増の5.95億円となった。機能性材料、医薬中間体および農薬中間体などの受託製造は、昨年来の中国経済低調の影響が継続しているものの、半導体を含む電子材料市場の緩やかな拡大と在庫調整の一巡により需要が回復傾向となった。また、新規製品への取り組みが奏功し、工場の稼働は改善した。
生活衣料事業の売上高は同0.94億円増の35.44億円、営業利益は同0.62億円減の3.21億円となった。繊維素材は、物流費やエネルギーコストの高騰に加えて円安が影響し、厳しい環境が続いた。繊維製品は、量販店の店舗減少に加え消費者の節約志向の高まりが影響し苦戦した。ネット販売では、継続的なSNS、検索広告などのWebマーケティングの強化に加え、ネット専用製品を拡充し、効果的な商品訴求を図った。一方、高品質な日本製品が評価され、海外向け販売は好調に推移した。利益面については、円安の進行による原材料や資材などの価格高騰が続いており、粗利率が低下した。
その他の売上高は同0.55億円減の14.85億円、営業損失は0.50億円(前年同期は0.36億円の利益)となった。化成品部門は、医療向けおよび既存先について深耕営業に努めたが、設備投資の償却費負担があり、前年同期比では増収減益となった。金型部門は、自動車メーカーの品質不正問題等により、依然として厳しい状況にある。加えて、事務機器用金型が開発案件の端境期であることや、車載コネクタやスマホ向けホットランナーの引き合いも低調であることから厳しい状況が続いている。貿易部門は、採算重視の取引への改善を進めている。
2025年3月期通期については、半導体需要増に伴い研磨材事業が堅調に推移することを勘案し、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比21.0%増の437.00億円、営業利益が同112.9%増の60.00億円、経常利益が同89.2%増の62.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同93.6%増の41.00億円としている。
富士纺控股<3104>于31日公布了2025年3月期第2季度(24年4月-9月)的合并财报。销售额同比增长23.2%至210.60亿日元,营业利润同比增长226.1%至29.92亿日元,经营利润同比增长143.4%至30.71亿日元,归属于母公司股东的中间净利润同比增长133.6%至20.95亿日元。
研磨材料业务的销售额同比增加34.87亿日元,达到92.09亿日元,营业利润增加19.71亿日元,达到21.25亿日元。全球半导体市场在2023年上半年触底后,继续缓慢复苏至2024年上半年。在这种情况下,主要的超精密加工研磨材料中,半导体器件(CMP)的订单量增加,是由于人工智能快速普及带来了对存储器和先进逻辑半导体的需求增加,以及部分用户库存水平提高引起的增产。硅片应用领域的市场过剩正在得到解决,正在进入复苏阶段。硬盘应用领域的数据中心需求正在回升,而液晶玻璃应用领域由于目前面板市况低迷的持续,订单情况不佳。
化学工业品业务的销售额同比增加4.34亿日元,达到68.20亿日元,营业利润增加2.53亿日元,达到5.95亿日元。功能性材料、医药中间体及农药中间体等受托制造虽受中国经济持续低迷的影响,但随着包括半导体在内的电子材料市场略微扩大和存货调整的进展,需求呈现复苏趋势。另外,针对新产品的努力取得了成效,工厂运营得到改善。
生活服装业务的销售额同比增加0.94亿日元,达到35.44亿日元,营业利润下降0.62亿日元,达到3.21亿日元。纺织原料受物流成本和能源费用上涨以及日元贬值的影响,环境持续严峻。纤维制品在量贩店数量减少及消费者节约意识增强的影响下陷入困境。在网上销售方面,持续加强社交媒体、搜索广告等网络营销,并扩大专为网络打造的产品线,力求实现有效的产品推广。另一方面,优质的日本产品得到认可,海外销售表现良好。从利润面来看,随着原材料、物资价格不断上涨,毛利率下降。
其他销售额同比减少0.55亿日元,达到14.85亿日元,营业亏损为0.50亿日元(去年同期为0.36亿日元盈利)。化成品部门在积极发展医疗和现有客户方面取得进展,但由于设备投资的折旧费用负担,相较于去年同期实现了增收减益。金型部门受到汽车制造商的品质问题等影响,依然面临严峻形势。此外,办公设备用金型正值开发项目的边缘期,而汽车连接器和手机用热流道的需求也较为低迷,导致形势严峻。贸易部门正致力于改善着力于盈利的交易。
2025年3月期全年考虑到半导体需求增加研磨材料业务表现良好,修订了合并业绩预期。预计销售额将同比增长21.0%,达到437.00亿日元,营业利润将同比增长112.9%,达到60.00亿日元,经常利润将同比增长89.2%,达到62.00亿日元,归属于母公司股东的当期净利润将同比增长93.6%,达到41.00亿日元。