ジャパニアス<9558>は、IT・通信業界およびものづくり業界を中心とした顧客に対して、技術を提供する先端エンジニアリング事業(オンサイト型開発支援・受託開発)を展開している。
オンサイト型開発支援では、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画している。2024年11月期第3四半期時点のエンジニア数は1,695名(前年同期は1,498名)、稼働率93.6%でエンジニア市況が追い風となって高稼働率を維持。技術関連資格を保有したエンジニアが多く在籍しており、顧客別にみた売上高では、上場企業及び上場グループ企業が約7割以上を占めている。また、取引年数別では売上高の約7割を取引年数5年以上の顧客が占めており、新規顧客との取引が伸長している一方で上場企業を中心とした既存顧客との安定した取引が継続している。
2024年11月期第3四半期累計の売上高は前年同期比14.4%増の8,297百万円、営業利益は同10.5%減の547百万円で着地した。IT関連の高い需要に応えるために継続的にエンジニア採用を実施したことで売上高は順調に進捗、3Q累計では過去最高を記録した。利益面では減益となったが、採用市場の激化に伴い一定の研修期間が必要な研修対象者の割合が増加したことによる稼働率の低下で売上総利益率が悪化した結果である。ただ、一人当たり売上高は、低単価の育成人材が増加している影響はある一方で経験者の単価改定効果によって前年同水準の580千円を維持した。通期の売上高は前期比19.4%増の11,800百万円、営業利益は同22.0%増の1,020百万円を見込んでいる。
同社は、2021年11月期以降CAGR16.4%でエンジニア数が増加している。スキルのあるエンジニア採用に加えて、研修センター「J-college」の開設に伴いエンジニア創出の取り組みを開始し、教育体制も整っている。また、既存領域のソフトウェア、インフラ、機械・電気に加えて、新規領域のCRM、クラウドなど広範かつ高度な技術に対応できるよう各分野に特化したエンジニアを保有。情報処理技術者試験(306人)、ベンダー認定資格(540人)、その他資格(445人)と各種資格保有者が多数在籍し、顧客に対し質の高いサービスを提供できているのも強みとなっている。
IT人材はますます不足すると予測されているなか、企業のDXやテレワークにより更なるIT需要が見込まれ、製造メーカーは半導体と電子部品が急伸し回復傾向にある。このような市場の追い風がある中、2026年11月までに戦略的なM&Aを含めて売上高20,000百万円の達成を目指している。更なる業績拡大に向けた適材適所の投資をおこない、持続的な利益成長を目指すことで経常利益率を10%まで向上させる。エンジニアの育成環境が整備されたことにより、採用計画も上方修正し3,000人以上のエンジニア数の確保を目指す。また、新規分野として化学・バイオへ進出して新たな成長エンジンとするほか、人材不足の社会課題に対して採用力を活かした人材紹介事業の拡大も想定しているようだ。さらに、持続的な利益成長と配当性向50%目標の維持を目標に掲げている。現在株価で配当利回り4%を超える中、今後の持続的な成長が続くか注目が集まりそうだ。
日本IT和通信行业以及制造业为中心的客户提供先进工程业务(现场开发支持和委托开发)。
现场开发支持中,约90%的工程师驻扎在客户公司进行设计和开发项目。截至2024年11月第三季度,工程师人数为1,695人(去年同期为1,498人),运营率为93.6%,工程师市场状况向好,保持高运营率。拥有技术相关资格的工程师众多,按客户区分的营业收入中,上市公司和上市集团公司占约70%以上。此外,按交易年限划分,交易年限5年以上的客户占去年同期营业收入的约70%,虽然与新客户的交易不断增长,但与上市公司为主的现有客户的稳定交易仍在持续。
2024年11月第三季度累计营业收入较去年同期增长14.4%至82.97亿日元,营业利润下降了10.5%至5.47亿日元。为应对IT相关高需求,持续招聘工程师导致营业收入顺利增长,第三季度累计实现历史最高。尽管利润下降,但随着招聘市场竞争加剧,需一定培训期的受训者比例增加导致运营率下降,销售毛利率恶化。然而,单人销售额方面,尽管低价值培训人员增加,但受到有经验者单价调整效果的影响,保持在去年同水平的58万日元。全年营业收入预计比去年增长19.4%至118亿日元,营业利润预计同比增长22.0%至10.2亿日元。
该公司自2021年11月以来,工程师数量以每年16.4%的复合年增长率增加。除了招聘具有技能的工程师外,还开设培训中心“J-college”,开始进行工程师培养工作,教育体系也得到完善。此外,除了现有领域的软件、基础设施、机械和电力以外,还拥有具备各领域专长的工程师,能够应对新领域的CRM、云等广泛且高级的技术。信息处理技术人员考试(306人)、厂商认证资格(540人)、其他资格(445人)等各种资格保持者众多,为客户提供高质量服务也成为优势。
预测IT人才短缺日益严重,企业的数字化转型和远程办公预计将进一步推动IT需求增加,制造商的半导体和电子元器件处于急速增长并趋向复苏。在这种市场追风背景下,该公司计划到2026年11月实现营业收入达到200亿日元,其中包括战略性并购。通过对合适人员的投资,以实现更大规模收益扩张,将持续经常收益率提高至10%。由于工程师培养环境得到完善,招聘计划也得到上调,目标是确保拥有3,000名以上的工程师。此外,作为新的领域,还计划进军化学和生物等领域,作为新的增长引擎,同时应对人才短缺的社会问题,扩大人才介绍业务的推测。另外,将持续提高利润增长并保持50%的分红比率作为目标。目前的股价配息率超过4%,在未来持续增长的前提下,确实值得关注。