■業績動向
1. 2025年2月期中間期の業績概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2025年2月期中間期の連結業績は、売上高で前年同期比2.3%増の25,836百万円、営業利益で同15.6%減の2,195百万円、経常利益で同13.7%減の2,265百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同14.4%減の1,470百万円となった。売上高はM&A効果もあり過去最高を連続更新したが、クリエイティブ分野(日本)におけるオリジナルコンテンツ開発に伴う先行投資費用や積極的な人材投資に伴う関連費用の増加、並びに医療分野を中心に人材紹介サービスが全般的に低迷したことにより減益となった。会社計画比では、売上高・各利益ともに未達となった。クリエイティブ分野(日本)における一部大手ゲームパブリッシャーの案件縮小や人材紹介サービスの成約期間長期化、及び医療分野の構造改革に想定以上に時間を要したことが主因だ。
事業別売上高を同社が開示している売上構成比から試算すると、プロデュース事業が前年同期比9.3%増の12,969百万円、ライツマネジメント事業他が同17.6%増の1,188百万円と増収基調が続いた一方で、エージェンシー(派遣)事業が同3.6%減の8,525百万円、エージェンシー(紹介)事業が同10.9%減の3,151百万円となり、それぞれ落ち込んだ。特にエージェンシー(紹介)事業については、医療分野で営業体制見直し等の構造改革に時間を要したことが影響したほか、クリエイティブ分野(日本)や会計・法曹分野においても成約までの期間が長期化した影響が出た。なお、新たにShiftallやリヴァイを子会社化したことにより、売上高で数億円、営業利益で数千万円の上乗せ要因になったと見られる。
売上総利益は前年同期比0.5%減の9,796百万円となり、売上総利益率は同1.1ポイント低下の37.9%となった。事業別ではプロデュース事業が増収効果により同14.6%増の4,173百万円となったが、エージェンシー(派遣)事業が同5.0%減の1,871百万円、エージェンシー(紹介)事業が同9.3%減の3,125百万円とそれぞれ減益となったほか、ライツマネジメント事業他もオリジナル電子コミックの販売減やそのほか開発投資等により同20.4%減の626百万円となり、利益率の高い紹介事業やライツマネジメント事業他の落ち込みが売上総利益率の低下要因となった。
販管費は前年同期比357百万円増加したが、主に新卒採用に伴う人件費(教育研修費含む)の増加によるものである。新卒採用数はクリエイティブ分野(日本)を中心に前期比17名増の361名(うち、専門職は10名増の309名)となり、2024年8月時点の専門職の稼動率は85%と前年同期並みの水準であった。非稼動人員の人件費は販管費として計上している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■业绩动向
1. 2025年2月期中间期的业绩概要
クリーク・アンド・リバー公司<4763>2025年2月中期的合并业绩显示,营业收入较去年同期增长2.3%,达到25,836百万日元;营业利润下降15.6%,为2,195百万日元;经常利润下降13.7%,为2,265百万日元;归属于母公司股东的中期净利润下降14.4%,为1,470百万日元。营业收入连续刷新历史最高纪录,部分由于并购效应, 部分由于在日本创意领域开发原创内容的预先投入成本以及积极的人才投资所带来的相关费用增加,以及医疗领域人才介绍服务普遍低迷。与公司计划相比,营业收入和各项利润均未达到预期。这主要是由于日本创意领域部分主要游戏开发商的项目缩减、人才介绍服务的签约周期延长,以及医疗领域的结构改革所花费的时间超出预期。
根据公司披露的业务部门营业收入构成比来计算,制作业务较去年同期增长9.3%,为12,969百万日元,管理权业务等其他业务增长17.6%,为1,188百万日元,持续增收;然而,代理(派遣)业务下降3.6%,为8,525百万日元,介绍代理业务下降10.9%,为3,151百万日元,两者均出现萎缩。特别是介绍代理业务方面,受医疗领域经营体制调整等结构改革所需时间的影响,日本创意领域以及会计与法律领域的项目周期延长也产生了影响。另外,通过新收购Shiftall和Levi等子公司,估计带来了数亿日元的增收和数千万日元的经营利润增加。
毛利润较去年同期下降0.5%,为9,796百万日元,毛利率减少1.1个百分点至37.9%。按业务划分,制作业务由于增收效应增长14.6%,达到4,173百万日元;而代理(派遣)业务下降5.0%,为1,871百万日元,介绍代理业务下降9.3%,为3,125百万日元,净利润均有所下降。此外,管理权业务等也因原创电子漫画销售减少以及其他开发投入等原因导致减少20.4%,为626百万日元,提供高利润率的介绍业务和其他管理权业务的减少成为毛利润率下降原因之一。
销售及管理费用较去年同期增加357百万日元,主要是由于新毕业生招聘所致的人力成本(包括教育培训费)增加。新毕业生人数主要集中在日本创意领域,较上一年同期增加17人,达到361人(其中专业人员增加10人,达到309人),截至2024年8月,专业人员的运营率为85%,与去年同期水平持平。非运营人员的人力成本计为销售及管理费用。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)