バリュエンスホールディングス<9270>は、ブランド品、骨董・美術品のリユース事業を手掛ける。一般消費者から仕入れた商品を子会社が運営しているオークションや卸売を主な販路とし、リユース業者向けに販売を行っている。また、小売も実施して一般消費者向けへの販売も行っている。2024年8月期における販路別の売上高は自社オークション関連が49.5%、卸売合計が33.7%、小売が16.7%。
買取においては、ブランド品等の買取専門店「なんぼや」「BRAND CONCIER」を国内に140店舗展開、出張・宅配・オンライン買取にも対応。骨董・美術品等の買取専門店「古美術八光堂」は骨董専門の鑑定士が出張買取を中心に対応し、海外では「ALLU」屋号でブランド品等の買取を実施、直営店のみならずパートナー店舗も世界各地で出店を拡大している。他には、自社店舗ではなく、他社との協業による買取形態で三越伊勢丹との「i’m green」、金融機関等との連携も開始している。買い取った商品は主に「STAR BUYERS AUCTION」でtoB向けに販売、世界各国からのパートナーが参加する。また、小売では「ALLU」を銀座、表参道、新宿、心斎橋に合計5店舗を展開、自社ECサイト・連携するECショッピングモールで国内外の個人向けに広く販売する。toCオークションも半期に1回程度のペースで開催中。
2024年8月期の売上高は前期比7.0%増の81,468百万円、営業損益は426百万円の赤字(前年同期は2,183百万円の黒字)で着地した。GMV(Gross Merchandise Value・流通取引総額)は同12.0%増の933億円に増加しており、オークション委託落札額が同44.5%増の152億円まで拡大。また、ALLU店舗のオープンやECでの販売力強化により、小売売上高は同49.2%増の136億円まで伸長した。2025年8月期に向けて計画どおり在庫確保を進め、小売も活用しながら売上総利益率の低い既存在庫の積極販売を継続、在庫入替えが完了したようだ。買取面では売上総利益率重視の仕入に転換したことに加え、8月には時計相場が下落したこと等から時計仕入のコントロール等も行ったことにより、仕入高は減少したが、三越伊勢丹との「i’m green」や金融機関や他業種等との提携数拡大により、アライアンスによる仕入が引き続き好調に推移。新規出店は国内5店舗、海外13店舗(退店5店舗)により店舗数は国内140店舗、海外46店舗となった。2025年8月期の通期売上高は前期比3.1%増の84,000百万円、営業損益は600百万円の黒字転換を見込んでいる。
2023年の国内リユース市場規模は前年比7.8%増の3兆1,227億円、2030年には4兆円に達すると見込まれている。うちブランド品は同19.4%増の3,656億円とされている。海外においても2023年の世界ラグジュアリーリユース市場規模は5兆円を超え、2030年には7兆円に達すると見込まれている(ドル円140円換算)。市場の拡大が続くなか、競合も増加している状況ではあるが、同社は国内で培ったノウハウを活かした海外展開を進めるとともにtoBモデルの強みを活かし小売にも注力、ビジネスモデルの強化・転換を図っている。一定の買取力・オークションでの優位性を最大限活用して小売を強化している。
新中期経営計画「To the Next Stage : For 2030 Revival Vision」を策定しており、仕入、オークション、小売、領域、海外、事業とサステナビリティの統合と6つを掲げているが、特に国内では小売拡大、海外では仕入拡大を重点戦略としている。小売ではSBAを中心としたtoB販売の強みを活かしつつ、ALLUへ優先的に商品を供給することで、在庫回転期間を悪化させることなく、小売での販売機会の最大化に取り組む。2027年度には小売売上高比率25%以上の目標数値を掲げる。海外展開では店舗投資コストや人件費が低く、GDP成長率が世界平均を上回るアジアや中東地域において、パートナー店を中心として出店を加速させる。2027年度には海外買取店舗数90店舗 、2030年度には 150店舗を掲げる。また、オークションへの海外パートナー参加誘致に引き続き注力する。今期2025年8月期は収益性改善に向けて構造改革を継続して今後の成長への礎を築く1年とするようだが、営業黒字転換からの持続的な成長に注目しておきたい。
Valueness Holdings<9270>经营着奢侈品品牌股和古董艺术品的再利用业务。子公司将从一般消费者处收购的商品通过拍卖和批发作为主要销售渠道,并向再利用业者销售。此外,也进行零售并销售给一般消费者。2024财年销售收入按销售渠道划分,自有拍卖相关占49.5%,批发合计占33.7%,零售占16.7%。
在收购方面,专门从品牌等处收购的“卖多少”和“BRAND CONCIER”在国内开设了140家店铺,同时还支持上门、快递、在线收购。古董艺术品等的收购专门店“古美术八光堂”主要由古董专家进行上门收购,海外以“ALLU”名义进行品牌等商品的收购,不仅直营店,合作店也在世界各地扩张。除此之外,不仅通过自有商店,还通过与其他公司合作的收购方式,与三越伊势丹合作的“i'm green”,还开始与金融机构等展开合作。收购的商品主要在“STAR BUYERS AUCTION”上面向toB销售,来自世界各国的合作伙伴也会参与。此外,零售店“ALLU”在银座、表参道、新宿、心斋桥各设总共5家店铺,在自营电商网站以及合作的电商购物中心广泛销售给国内外的个人。toC拍卖也每半年举行一次。
2024财年的销售收入为前一期增长了7.0%,达到了814680百万元,经营亏损为426百万元(去年同期为2183百万元盈利)。GMV(流通商品总额)同比增长12.0%,达到933亿日元,拍卖委托中标额增长44.5%,扩大到152亿日元。此外,由于ALLU店铺的开业和通过电商销售能力的增强,零售销售额增长了49.2%,达到136亿日元。为了迎接2025财年,他们正按计划进行库存管理,继续利用零售,持续销售低利润的现有存货,库存更新似乎已经完成。在收购方面,除了转向注重销售总利润率的采购之外,还通过时间仪器市场下跌等原因进行了时间仪器采购的控制等措施,采购额虽有减少,但由于继续扩大与三越伊势丹的“i'm green”以及金融机构和其他行业等的合作数量,联盟采购继续保持良好。新开店在国内有5家店,海外有13家店(关闭5家店),店铺数量分别为国内140家,海外46家。2025年8月期整体销售收入预计与上一期相比增长3.1%,经营盈利预计为600百万元。
2023年国内再利用市场规模比去年增长了7.8%,达到3万1227亿日元,预计到2030年将达到4万亿日元。其中,品牌商品销售额增长了19.4%,达到3656亿日元。全球再利用市场规模在海外也超过5万亿日元,预计到2030年将达到7万亿日元(按140日元兑换美元)。在市场不断扩大的同时,竞争也在加剧,但该公司正在将在国内积累的经验转化为海外市场扩张,并注重零售以及利用toB模式的优势,强化业务模式和转型。他们正在充分利用一定的采购能力和拍卖优势,加强零售业务。
他们正在实施新的中期经营计划“迈向下一个阶段:2030年复苏愿景”,其中包括采购、拍卖、零售、领域、海外、业务和可持续性的整合以及六项战略,特别是在国内侧重于扩大零售,而在海外侧重于扩大采购。在零售方面,他们充分利用以SBA为中心的toB销售优势,通过优先向ALLU供货,努力最大化零售销售机会,而不会影响存货周转周期。他们设立了2027财年零售销售比率超过25%的目标数据。在海外市场,由于店面投资成本和人工成本较低,在亚洲和中东等GDP增长率高于世界平均水平的地区,他们加快了通过合作店铺加速扩张。他们设定了2027财年海外采购店铺数量为90家,在2030财年为150家。此外,他们将继续致力于吸引海外合作伙伴参与拍卖。本财年2025年8月期将继续进行结构性改革以改善盈利能力,并致力于打下未来增长的基础。可以期待持续盈利的增长。