エディア<3935>は、IP事業(前期売上高構成比54%)・出版事業(同46%)と2つの事業を軸に総合エンターテインメントを提供している。
IP事業では、グループ全体で保有する豊富なサービスから生まれてくるコンテンツIPを活用し、ゲーム、CD、マンガ、グッズ、オンラインくじなど、多種多様なサービスラインナップをユーザーに提供することにより、様々なエンターテインメント分野に対してクロスメディア展開を行っている。国内だけでなく、北米やアジアなどグローバルに商品・サービス展開を図っている。「DIG-ROCK」「夢幻戦士ヴァリス」などの人気IPを保有するほか、様々なキャラクターによる音声ナビゲーションが楽しめる「MAPLUS キャラdeナビ」において人気IPキャラ追加投入や積極的なセール実施により累計DL数を拡大している。一方、出版事業では、ライトノベルやコミックを数多く制作し、紙書籍の出版、電子書籍の販売、近年ではスマートフォン向け縦読みマンガなど、多様化する顧客ニーズに対応する作品を提供。コミックブランドとして「ポルカコミックス」「ノヴァコミックス」「ラワーレコミックス」「ビアンココミックス」、ノベルブランドとして「サーガフォレスト」「オルギスノベル」「ブレイブ文庫」「一二三文庫」を展開する。
2025年2月期第2四半期累計の売上高は前期比3.6%増の1,689百万円、営業利益は同2.3倍の130百万円の増収増益で着地した。IP事業では前期に引き続いてオンラインくじサービス「まるくじ」「くじコレ」の売上が好調に推移し、レトロゲーム販売も堅調に推移しているようだ。また、出版事業では紙書籍・電子書籍共に堅調に推移しており、ラノベ・コミックともに順調に作品数を積み上げているようだ。ライトノベルは6月から8月で19作品を刊行、コミックは6月~8月で39作品を刊行したほか、人気ライトノベルの続巻やコミック版を発売している。通期の売上高は前期比6.8%増の3,500百万円、営業利益は同23.8%増の200百万円を見込んでいる。
今後は、出版事業で安定成長を確保してIP事業で大きく成長することを掲げ、2030年から2033年にかけて連結売上高100億円規模を目指している。ゲーム、コミック、グッズを中心にクロスメディア展開を加速させ、事業の多角化と収益力向上を狙う。また、女性向けIP強化に加えて、自社IPのグローバル展開も加速させていく。来期以降の具体的な成長戦略として、IP事業ではIPの創出・取得を加速させつつ、Web3×IPによる新サービス、グループのコアコンピタンスとDXを掛け合わせたBtoBビジネスサービス拡大を想定。営業体制活性化により収益性の高い大型案件受託獲得を目指す。出版事業では、市場拡大継続が見込まれる電子コミックへ集中投資を行い、ライトノベル・コミック作品ラインナップ増加させる。また、海外作品の仕入、国内電子コミック化拡大、新レーベル立ち上げ・新ジャンル開拓など迅速な意思決定を実施してスピード感あるグループ経営を推進していく。株主還元は、健全な財務体質の維持と積極的な事業展開に必要な資金を確保しつつ、安定かつ継続的な配当を実施することを基本とする。利益率の高いIP事業の成長が足元で進んでおり、今後はトップラインの成長に合わせて利益の伸びに注視しておきたい。総じて、業績の底堅い成長が続く中、キャッシュを活かした投資やM&Aなども含めて同社の動向に注目が集まりそうだ。
EDIA<3935>以IP业务(上期营收构成比54%)和出版业务(同46%)作为两个核心业务,提供综合娱乐服务。
在IP业务中,通过利用集团持有的丰富服务所产生的内容IP,提供包括游戏、CD、漫画、商品、在线抽奖等多样化服务,实现对各种娱乐领域的跨媒体展开。不仅在国内,还在北美、亚洲等全球范围内展开商品和服务。除了拥有像"DIG-ROCK"、"梦幻战士瓦利斯"等受欢迎的IP外,在"MAPLUS 角色导航"中,用户可以享受到各种角色的语音导航,通过增加受欢迎IP的角色以及积极进行促销活动,扩大了累计下载量。另一方面,在出版业务方面,大量创作轻小说和漫画作品,提供纸质书出版、电子书销售,近年还包括智能手机竖排漫画等多样化客户需求的作品。作为漫画品牌,展开"波尔卡漫画社"、"诺瓦漫画社"、"拉瓦雷漫画社"、"比安科漫画社"等系列作品;作为小说品牌,展开"传说森林"、"奥尔吉斯小说"、"勇敢文库"、"123文库"等系列作品。
2025年2月期第2季度累计营业收入同比增长3.6%至16.89亿日元,营业利润增长了2.3倍至1.3亿日元,增收增益。在IP业务中,继上期之后在线抽奖服务"圆抽"、"抽集"的销售继续良好,复古游戏销售也呈现稳健发展。此外,在出版业务方面,纸质书和电子书销售均保持稳健增长,轻小说和漫画作品数量也稳步增加。轻小说从6月到8月共出版了19部作品,漫画从6月到8月共出版了39部作品,此外,还发行了受欢迎轻小说的续篇和漫画版。全年营业收入预计同比增长6.8%至35亿日元,营业利润预计同比增长23.8%至2亿日元。
未来,将确保出版业务稳定增长并在IP业务中实现大幅增长,从2030年到2033年,旨在实现100亿日元规模的综合销售额。加速围绕游戏、漫画、商品等展开多媒体展开,并致力于业务多元化和提高盈利能力。此外,除了加强面向女性的IP外,还加速推进自有IP的全球扩张。作为未来的具体增长战略,在IP业务中将加速IP的创作和获取,推出基于Web3和IP的新服务,扩大集团的核心竞争力并推动BtoB商业服务的发展。通过业务体制的活化,旨在最大化收益并获得高利润的大型项目。在出版业务方面,将集中投资于预计市场持续扩大的电子漫画领域,增加轻小说和漫画作品。此外,将实施快速决策,包括海外作品采购、国内电子漫画扩大以及新标签推出、新类型开发,推动公司的管理速度。股东回馈是基于维持健康的财务结构和确保为积极经营所需资金而支付稳定持续股息的基础。利润率高的IP业务增长正稳步推进,未来需要密切关注利润增长与销售收入增长之间的关系。总的来说,在业绩稳健增长的同时,预计对同公司的动向将引起关注,包括投资和并购等方面利用现金的情况。