2024年11月19日
SBIホールディングス株式会社

SBI ホールディングス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役会長兼社長：北尾 吉孝、以下「当社」）は、サウジアラビア投資省（副大臣：HE Ammar Altaf、以下「MISA」）とキング・アブドゥラ国際医療研究センター (CEO：HE Dr. Bandar Al Knawy、以下「KAIMRC」)及びBIM Ventures（本社：サウジアラビア リヤド、Managing Partner & CEO： Mohamed Amine Merah、以下「BIM」）とサウジアラビア国内におけるバイオベンチャー企業の創出を促進することを目的に、サウジアラビア初のバイオテクノロジーに特化した投資ファンドを設立することで基本合意書を締結いたしましたので、お知らせいたします。

【Riyadh Global Medical Biotechnology Summit (RGMBS) 2024にて
開催された調印式の様子】

SBIグループでは、次世代事業におけるバイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業として、化粧品・健康食品から医療品に至るまで、様々な応用が可能な、5-アミノレブリン酸（5-ALA）と呼ばれるアミノ酸を用いた5-ALA関連事業をグローバルに展開しています。
SBIアラプロモでは、5-ALAを含有する化粧品や機能性表示食品等の健康食品の開発と、日本国内での販売を行っています。また、SBIグループの完全子会社であるドイツのphotonamic（フォトナミック社）と日本のSBIファーマでは5-ALAを用いた医薬品、医療機器の開発、製造、販売を行っており、がんの手術中に正常細胞とがん細胞の識別を容易にする術中診断薬は世界各国で承認され、日本だけでなくアメリカ・ヨーロッパなどにおいても販売されています。
更にアメリカやカナダ、オランダ等においても、現地パートナーと連携して医薬品の研究開発や健康食品をはじめとする5-ALA製品の普及体制の構築に向け積極的に取り組んでおり、2024年2月にはヨーロッパにおいて5-ALAを利用したサプリメント、化粧品事業を行うSBI ALApromo GmbHが展開する化粧品ブランドが、サウジアラビア王国食品医薬品庁（SFDA）からの販売認可を取得しました。
またSBIインベストメントなどによる投資事業を通じて国内外の様々なバイオ・ヘルスケア領域のベンチャー企業への投資を行っており、大阪・関西万博において「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」に協賛・出展参加するなど、この領域において豊富な知見を有しています。

MISAは外国投資を含むサウジアラビアにおける投資業務を管轄しています。またサウジアラビアを世界的な投資先として宣伝し、投資家を引き付け続け、投資を拡大するために、投資に関する政策の策定、投資環境の整備に向けた規則と計画の提案、投資活動のフォローアップと評価、投資機会に関する研究活動とその支援も行っています。

サウジアラビアの国民衛生局（Ministry of the National Guard Health Affairs）傘下のKAIMRCは、サウジアラビアの中央地域（リヤド）、東部地域（アルアハサとダンマム）、および西部地域（ジッダとメディナ）に複数の支部を持っており、ラボの研究結果を生活の質を向上させる製品に変え、医療コミュニティ内で熟練した研究者を育成することを目的としています。KAIMRCは、サウジバイオバンク、臍帯血バンク、およびトラウマ調査プロジェクトなどの著名な主要研究プロジェクトで知られており、これらのプロジェクトは糖尿病、心血管疾患、がん、外傷、肥満、高血圧など、サウジアラビアの最も一般的な疾患の研究に関して驚くべき進歩につながっています。

BIMは、専門知識、リソース、およびネットワークを活用して、持続可能な成長を続ける企業を立ち上げることを目指す、サウジアラビアのベンチャースタジオです。BIMは、継続的でダイナミックかつ選択的な発想プロセスを通じて問題を解決でできるスタートアップを育成し、それらの企業が障害なく成長できるように、安定した資金調達を行っています。

当社はこれまでも中東地域における現地有力パートナーとの投資ファンドを共同設立し、投資を実行してきたほか、2024年2月には首都リヤドにSBIグループの中東拠点としてSBI Middle Eastを設立するなど、中東地域における更なる事業拡大を推進しています。

当社は本提携を通じて、両者間の強固で弾力的な協力関係を構築することを目指すとともに、日本及びサウジアラビア両国間の経済分野における協力関係の発展に貢献してまいります。

以上