日経平均は続落。前日比319.12円安(-0.83%)の38033.22円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。
20日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は139.53ドル高の43408.47ドル、ナスダックは21.33ポイント安の18966.14で取引を終了した。ウクライナがロシア領内に英国製の長距離ミサイルを発射したとの報道で地政学的リスクの存続が警戒され、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事がインフレの進展が停滞しているとタカ派姿勢を示し、長期金利の上昇を嫌気した売りに続落した。ただ、相場をけん引するとして動向が注目される半導体のエヌビディアの決算発表を取引終了後に控えダウは終盤にかけて買い戻され、上昇に転じた。ナスダックも下げ幅を縮小したがプラス圏を回復できず、まちまちで終了。
東京時間6時過ぎに発表されたエヌビディアの8-10月期決算では、売上高は350.82億ドルで、市場予想の331.62億ドルを上回った。また、調整後の1株当たり利益も0.81ドルで市場予想の0.75ドルを上回った。一方、第4四半期の売上高は375億ドルになるとの見通しを示した。市場予想の370億ドルを上回ったものの、上振れが小幅だったことなどから、発表後のエヌビディアの株価は引け後の時間外取引で一時5%ほど下落した。
東京市場は小動きで取引を開始したが、エヌビディアの決算発表や時間外取引の動向を受けて、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>など半導体関連の一角が下げ幅を広げたことなどから、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大。一時38000円を割り込む場面も見られた。ただ、日本銀行による追加の利上げ期待などからメガバンクなど銀行株が総じて上昇。相対的にTOPIXが底堅いなか、日経平均は急落は回避、38000円水準でのもみ合いとなった。
日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、ディスコのほか、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>などの半導体株が売られたほか、IHI<7013>、三菱重工業<7011>など防衛関連の一角も下落。このほか、住友不動産<8830>、ファーストリテ<9983>、HOYA<7741>、三越伊勢丹<3099>、ソニーグループ<6758>などが売られた。
一方、住友電工<5802>、フジクラ<5803>、古河電工<5801>の電線御三家がそろって買われたほか、証券会社のポジティブなレポートが影響して太平洋セメント<5233>も上昇。日銀による追加の利上げ観測を材料に三井住友トラストグループ<8309>、みずほ<8411>、ふくおか<8354>、しずおかFG<5831>など銀行株も買われた。このほか、UBE<4208>、協和キリン<4151>、三井金<5706>、東京ガス<9531>などが上昇。
業種別では、鉱業、精密機器、機械、小売、パルプ・紙などが下落した一方、非鉄金属、銀行、繊維、水産・農林、その他金融などが上昇。
ランチタイムの為替は1ドル155円前後と朝方比では30銭ほど円高ドル安に振れている。足元、為替動向を材料とした株の売買は観測されていないことで、円高ドル安の影響は限定的と考える。午後もエヌビディア決算の影響を受けた半導体株のさえない動向が、日経平均の重しとなろう。38000円水準での静かな攻防を想定する。
日经平均继续下跌。与前一天相比下跌319.12日元(-0.83%),报38033.22日元(成交量概算8亿3000万股),前场交易已结束。
20日的美国股市涨跌不一。道琼斯平均上涨139.53美元,报43408.47美元,纳斯达克指数下跌21.33积分,报18966.14。由于乌克兰向俄罗斯境内发射了英国制造的远程导弹的报道,地缘政治风险仍然令人警惕,开盘后出现下跌。联邦储备委员会(FRB)理事鲍曼表示通货膨胀的进展停滞,表现出鹰派姿态,市场对长期利率上升的担忧导致出现卖出,股市继续下跌。然而,受到半导体公司英伟达财报即将发布的关注,道琼斯在收盘前逐渐回升,转为上涨。纳斯达克虽然缩小了下跌幅度,但仍未能恢复到正区间,最终涨跌不一。
在东京时间6时过后公布的英伟达8-10月期财报中,营业收入为350.82亿美元,超过市场预期的331.62亿美元。此外,调整后的每股收益为0.81美元,高于市场预期的0.75美元。另一方面,第四季度的营业收入预期为375亿美元,虽然超过市场预期的370亿美元,但上调幅度较小,因此英伟达的股价在财报发布后的盘后交易中一度下跌了约5%。
东京市场开盘小幅波动,但受到英伟达财报发布和盘后交易动向的影响,相关半导体公司如アドバンテスト<6857>和ディスコ<6146>等的股价下跌幅度扩大,日经平均逐渐扩大下跌幅度。一度跌破38000日元的情况出现。然而,由于市场对日本银行将进行额外加息的预期,主要银行股普遍上涨。在相对坚挺的TOPIX的背景下,日经平均避免了加速下跌,始终保持在38000日元水平附近震荡。
在日经平均采纳的股票中,アドバンテスト、ディスコ以及其他半导体股票如ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>等被抛售,IHI<7013>、三菱重工业<7011>等与防卫相关的股票也下跌。此外,住友不动产<8830>、ファーストリテ<9983>、HOYA<7741>、三越伊势丹<3099>、索尼集团<6758>等也被卖出。
另一方面,住友电工<5802>、フジクラ<5803>、古河电工<5801>三大家电线制造商全线被买入,受证券公司积极报告的影响,太平洋水泥<5233>也上涨。在日本银行对额外加息的预期下,三井住友信托集团<8309>、瑞穗<8411>、福冈<8354>、静冈FG<5831>等银行股也受到买入。此外,UBE<4208>、协和细胞<4151>、三井金<5706>、东京燃气<9531>等也上涨。
按行业划分,矿业、精密设备、机械、零售、纸浆和纸张等有所下跌,而有色金属、银行、纺织、水产和农业、其他金融等则出现上涨。
午餐时间的汇率在1美元约155日元左右,与早上的比值回升了约30钱。近期,市场观察到基于汇率动向进行的股票交易并不明显,因此认为日元升值对美元贬值的影响有限。下午,受英伟达财报影响的半导体股票不佳的表现将对日经平均构成压力。预计将继续在38000日元水平上展开较为平静的攻防。