■BeeX<4270>の事業概要
2. 特徴・強み
同社の特徴・強みとしては、マルチクラウドでサービス提供が可能な各種認定を取得し、クラウドテクノロジーのスペシャリストとしてビジネス展開していること、また大手企業を中心に強固な顧客基盤を構築し、顧客との長期リレーションを確立していることなどが挙げられる。
ビジネス領域は、インターネット経由でソフトウェアを提供するSaaS(Software as a Service)領域ではなく、インターネット経由でアプリケーションを実行するプラットフォームを提供するPaaS(Platform as a Service)領域、及びインターネット経由でハードウェアやサーバなどのICTインフラを提供するIaaS(Infrastructure as a Service)領域である。
マルチクラウドでサービス提供が可能な各種認定では、AWS認定アドバンストティアサービスパートナー、Microsoft認定ソリューションパートナー、Google Cloud認定プレミアパートナー、SAP認定パートナーなど、クラウド移行、DX推進、保守運用を実現するうえで重要な認定資格を数多く取得している。そして2024年2月には、これまでのAWSパートナーとしての活動実績が評価され、AWSパートナーネットワーク(APN)における最上位レベルの「AWS プレミアティアサービスパートナー」認定を取得した。同社は国内15社目の認定取得となる。なお2024年2月期末時点で各ベンダーの認定資格取得数(総数)及び取得者人数(延べ人数)は、AWS認定パートナーが資格取得数229で取得者人数57、Microsoft認定パートナーが資格取得数42で取得者人数13、Google Cloud Platform認定パートナーが資格取得数25で取得者人数10、SAP認定パートナーが資格取得数55で取得者人数19となっている。また2024年2月期末時点の同社従業員数166名のうちエンジニア比率は74.7%である。
顧客は大手企業が中心である。同社のホームページでは導入事例として、日本ペイントホールディングス<4612>、YKK(株)、EMデバイス(株)、(株)ロッテ、学校法人早稲田大学、ENEOS(株)、AGC<5201>、コーセー<4922>、アンリツ<6754>、日本国土開発<1887>、フォスター電機<6794>、東京建物<8804>、京阪ホールディングス<9045>、(株)日本経済新聞社、三井不動産リアルティ(株)、HOYA<7741>、オートバックスセブン<9832>などが紹介されている。なお、2024年2月期の全社売上高に占める割合が10%を超える主要販売先はAGC(16.0%)となっている。AGCに対しては、同社設立当初からSAPシステム導入関連の取引が継続している。
市場競合優位性を維持
3. リスク要因・収益特性と課題・対策
システム開発・情報サービス産業における一般的なリスク要因としては、景気変動等による企業のIT・DX投資抑制、市場競合、不採算プロジェクトや品質不具合の発生、技術革新への対応遅れ、人材の確保・育成、販売・仕入パートナー企業との関係、新規事業への先行投資、法的規制などがある。
クラウド関連を含むIT・DX投資については、一時的な抑制・停滞が発生しても中長期的には拡大基調が予想される。特にSAPシステムについては後述のとおり、現在の主力となっている「SAP ERP 6.0」のサポート終了が予定されており、次世代製品「S/4HANA」及びクラウドへの移行需要が高まると予想されるため、事業環境悪化への懸念は小さいと弊社では見ている。市場競合については、同社はクラウドテクノロジーに特化したプロフェッショナル集団として高い競争力を誇っており、今後もマルチクラウド対応の技術力を高めて市場競合優位性を維持できるだろうと弊社では考えている。不採算プロジェクトや品質不具合については、クラウドインテグレーションにおいて発生する可能性があるものの、不採算化防止に向けて適切な原価管理に取り組んでいることや、売上構成比が3割程度であることを勘案すると、全体業績に与える影響は比較的小さいと弊社では考えている。
なお為替変動影響については、既述のとおりクラウドライセンスリセールの売上高に影響を与える可能性があるが、利益への影響は軽微と考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■BeeX<4270>的业务概述
2. 特点·优势
该公司的特点和优势包括获得多项认证,能够提供多云服务,作为云科技的专家开展业务,同时为以大型企业为主的客户构建了坚实的客户基础,与客户建立了长期关系等。
业务领域不在于通过互联网提供软件的SaaS(软件即服务)领域,而在于提供通过互联网运行应用程序的平台的PaaS(平台即服务)领域,以及提供通过互联网提供硬件和服务器等ICT基础设施的IaaS(基础设施即服务)领域。
在能够提供多云服务的各种认证中,公司获得了AWS认证高级服务合作伙伴、微软认证解决方案合作伙伴、谷歌云认证高级合作伙伴、SAP认证合作伙伴等多个非常重要的认证资格,这些在实现云迁移、DX推进和维护运营等方面都极为重要。并且在2024年2月,该公司因其作为AWS合作伙伴的活动业绩获得了认可,获得了AWS合作伙伴网络(APN)中的最高级别"AWS高级服务合作伙伴"认证,成为国内第15家获得此认证的公司。此外,到2024年2月末,各家厂商的认证资格取得数(总数)及取得人数(累计人数)为,AWS认证伙伴资格取得数229,取得人数57,微软认证伙伴资格取得数42,取得人数13,谷歌云平台认证伙伴资格取得数25,取得人数10,SAP认证伙伴资格取得数55,取得人数19。同时,2024年2月末该公司员工总数为166名,其中工程师比例为74.7%。
客户主要为大型企业。该公司的官方网站上介绍了多项案例,包括日本涂料控股<4612>、YKK株式会社、EM设备株式会社、株式会社乐天、早稻田大学、ENEOS株式会社、AGC<5201>、高丝<4922>、安立<6754>、日本国土开发<1887>、福斯特电机<6794>、东京建筑<8804>、京阪控股<9045>、日本经济新闻社、三井不动产房地产株式会社、HOYA<7741>、AUTOBACS SEVEN<9832>等。此外,2024年2月期的全公司营业收入中,主要销售对象AGC占比超过10%(16.0%)。与AGC的合作始于公司成立之初,相关SAP系统的交易持续进行。
维持市场竞争优势
3. 风险因素・收益特性与课题・对策
在系统开发和信息服务行业中,一般的风险因素包括由于经济波动等导致企业IT与数字化转型投资的抑制、市场竞争、亏损项目或质量缺陷的发生、对技术创新的响应滞后、人才的获取与培养、与销售和采购合作伙伴企业的关系、新业务的先期投资、法律法规等。
关于包括云相关在内的IT与数字化转型投资,即使发生短暂的抑制或停滞,中长期内也预计将扩大趋势。特别是关于SAP系统,如后文所述,当前作为主力的"SAP ERP 6.0"的支撑位预计将在未来结束,下一代产品"S/4HANA"及向云的迁移需求预计将会增加,因此我们公司认为对于业务环境恶化的担忧较小。关于市场竞争,该公司作为专注于云科技的专业团队,拥有较强的竞争力,我们认为今后也能提高应对多云的技术能力,并维持市场竞争的优势。关于亏损项目和质量缺陷,虽然在云集成中可能会发生,但考虑到为防止亏损而积极进行适当的成本管理,以及营业收入构成比例约为三成,我们公司认为对此整体业绩的影响较小。
关于汇率波动的影响,如前所述,可能会影响云许可证转售的营业收入,但对利润的影响被认为是微小的。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)