■上新電機<8173>の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期の業績概要
2025年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.8%減の191,986百万円、営業利益が同59.9%減の1,838百万円、経常利益が同60.9%減の1,777百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同29.4%減の2,196百万円となり、期初に発表した第2四半期の業績予想である売上高198,000百万円、営業利益4,600百万円、経常利益4,600百万円、親会社株主に帰属する中間純利益3,200百万円に対し、全ての項目において下振れての着地となった。特に売上高に比べて営業利益以下の未達幅が大きくなっているが、これは前年同期と比較して売上総利益率が26.8%から26.5%へと0.3ポイント低下、一方で販管費率は24.5%から25.5%へと1.0ポイント上昇したことによる。また、売上高が未達となった最大の要因はテレビ、冷蔵庫や洗濯機など白物家電とゲームなどエンターテインメント分野の販売減少にある。品種別の売上増減をみると、テレビは前年同期比4.7%減、冷蔵庫は同7.1%減、洗濯機・クリーナーは同5.6%減、電子レンジ・調理器具は同6.6%減と軒並みマイナス、また、ゲーム・模型・玩具・楽器は同17.8%減と大幅減となった。同社も含めた家電業界全体として、主力取り扱い商品であるテレビ、パソコン、ゲーム機などがコロナ禍で在宅頻度が増えたことによる需要の先食いが過去数年間であり、その反動による調整の影響もあったとみられるが、他社と比べて前年同期比での落ち込み幅が大きい品種があるうえ、第2四半期の1店舗当たり売上高も前年同期比2.9%減と出店を意識的に抑制するなかでマイナスとなっている点はやや気がかりだ。
十分な財務安全性を有する。第2四半期で政策保有株のうちアシックス株を一部売却し、投資有価証券売却益1,831百万円を計上。持ち合い解消の流れはポジティブ
2. 財務状況と経営指標
2025年3月期第2四半期末の財務状況は、資産合計は前期末比7,004百万円減少の225,771百万円となった。主な減少要因は流動資産が6,421百万円の減少と大半を占めており、現金及び預金が239百万円、売掛金が4,095百万円、棚卸資産が2,193百万円それぞれ減少した。固定資産は同584百万円減少の108,185百万円と、有形固定資産、無形固定資産ともに目立った動きはなかった。一方、負債合計は同6,002百万円減少の122,160百万円となった。主な減少要因は、流動負債では支払手形及び買掛金が3,779百万円増加した一方、短期有利子負債が11,391百万円と大幅に減少した。固定負債では、長期借入金が4,600百万円増加した。純資産合計は同1,003百万円増加の103,610百万円となった。
経営指標を見ると、2025年3月期第2四半期の自己資本比率は45.9%となっており、バランスシートは十分な財務安全性を有している。また、前期末時点での投資有価証券の残高は8,017百万円であったが、2024年7月12日に公表されている通り、同社保有株のうちアシックス<7936>株を第2四半期に848,000株(一部)売却し、投資有価証券売却益1,831百万円を計上している。もともと同社の政策保有株はダイキン工業<6367>とアシックスが時価ベースでは最大の構成比であったため、残っている保有株の大半はダイキン工業株(158,900株、9月末時価で約3,190百万円相当)である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
■上新电机<8173>的业绩动态
1. 2025年3月期第二季度的业绩概况
2025年3月期第二季度累计的合并业绩,营业收入为191,986百万元,同比减少2.8%;营业利润为1,838百万元,同比减少59.9%;经常利润为1,777百万元,同比减少60.9%;归属于母公司股东的中间净利润为2,196百万元,同比减少29.4%。与期初发布的第二季度业绩财务预测相比,营业收入198,000百万元,营业利润4,600百万元,经常利润4,600百万元,归属于母公司股东的中间净利润3,200百万元,所有项目均存在下滑。特别是,相比于营业收入,营业利润的未达幅度较大,这主要是因为与去年同期相比,销售毛利率从26.8%下降到26.5%(下降了0.3个百分点),而另一方面,销售管理费用率则从24.5%上升至25.5%(上升了1.0个百分点)。此外,营业收入未达的最大原因在于电视、冰箱、洗衣机等白色家电和游戏等娱乐领域的销售减少。从品类的营业收入增减来看,电视同比减少4.7%,冰箱减少7.1%,洗衣机、吸尘器减少5.6%,微波炉、厨房电器减少6.6%,均呈现负增长。同时,游戏、模型、玩具、乐器同比减少17.8%,降幅显著。在包括本公司在内的家电行业整体来看,作为主打商品的电视、电脑、游戏主机等在疫情期间由于居家频率增加而导致的需求提前释放在过去几年内显现,也受到了反作用的调整影响,但与其他公司相比,某些品类的同比降幅较大,加之第二季度每店营业收入同比减少2.9%,在市场意图有意抑制新开店铺的情况下,出现负增长,这一点令人稍感担忧。
具有充足的财务安全性。在第二季度部分出售政策保有股的阿迪达斯股票,计算投资有价证券出售收益1,831百万元。持股解消的趋势是积极的
2. 财务状况和经营指标
2025年3月期第二季度末的财务状况为,资产总额较上期末减少7,004百万元,达到225,771百万元。主要减少因素是流动资产减少了6,421百万元,现金及存款减少239百万元,应收账款减少4,095百万元,存货减少2,193百万元。固定资产同样减少584百万元,达到108,185百万元,固定资产和无形资产均没有显著变化。另一方面,总负债减少6,002百万元,变为122,160百万元。主要减少因素为,流动负债中应付票据和应付账款增加3,779百万元,而短期有息负债大幅减少11,391百万元。在固定负债中,长期借款增加4,600百万元。净资产总额增加1,003百万元,达到103,610百万元。
从经营指标来看,2025年3月期第二季度的自有资本比例为45.9%,资产负债表具备充足的财务安全性。此外,截至上期末的投资有价证券余额为8,017百万元,但按照2024年7月12日发布的信息,公司持有股票的阿迪达斯<7936>在第二季度出售了848,000股(部分),并计入投资有价证券出售收益1,831百万元。原本公司政策持有的股票在大金工业<6367>和阿迪达斯的市值上占比最大,因此剩余持股的大部分为大金工业股票(158,900股,九月底市值约为3,190百万元)。
(作者:FISCO客员分析师永冈宏树)