日経平均は大幅続伸。前日比667.04円高(+1.73%)の39180.06円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えている。
2日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は128.65ドル安の44782.00ドル、ナスダックは185.78ポイント高の19403.95で取引を終了した。今週、雇用統計などの重要経済指標発表を控え調整が強まり、寄り付き後、まちまち。ダウは長期金利の上昇や、中東地政学的リスク、フランスの内閣が不信任の公算で崩壊の危機に直面していることなどが警戒され、終日軟調に推移。ナスダックはハイテクが支援し堅調に推移し、過去最高値を更新。相場はまちまちで終了した。
米国市場はまちまちだったものの、ハイテク株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は寄付きからじりじりと上げ幅を拡大し、取引時間中としては11月25日以来となる39000円台を回復。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など値がさ半導体株が買われたことから、TOPIXよりも日経平均が強く、プライム市場の売買代金も2.5兆円と商いが増加した。
日経平均採用銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテストのほか、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>などの半導体株が買われたほか、川崎重<7012>、三菱電機<6503>など防衛関連の一角も上昇。このほか、川崎汽船<9107>、フジクラ<5803>、オークマ<6103>、ソフトバンクグループ<9984>、ニデック<6594>などが買われた。
一方、為替は1ドル149円台と目立った動きは見られないが、ニチレイ<2871>、ニッスイ<1332>、日清粉G<2002>、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など円高メリット銘柄がさえない。このほか、住友ファーマ<4506>、ソシオネクスト<6526>、ZOZO<3092>、コムシスHD<1721>、日本取引所グループ<8697>などが下落した。
業種別では、海運、非鉄金属、電気機器、精密機器、金属製品などが上昇した一方、電気・ガス、空運の2セクターのみ下落した。
市場では、「海外投資家が先物を買っている」との声が聞かれている。昨日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の来年度からの運用計画で、実質的な運用利回りの目標を現状の1.7%から1.9%に引き上げる案を厚生労働省が示したことが材料視されているようだ。GPIFが株式への投資配分を増やすことにつながる可能性もあることで、海外投資家が先回りして先物を買っているという構図だ。後場の東京市場は、引き続き海外投資家による先物買いによって、日経平均が一段高する可能性もあろう。欧州投資家が参加し始める14時頃の動向に注目したい。
日经平均大幅上涨。收盘时报39180.06日元,比前一交易日上涨667.04日元(+1.73%),交易量约为10.4亿股。
美国股市在2日表现不一。道琼斯指数下跌128.65点,报44782.00点,纳斯达克指数上涨185.78点,报19403.95点。本周受雇佣统计等重要经济指标公布前市场调整加剧,开盘后表现不一。道琼斯指数受长期利率上升、中东地缘政治风险、法国内阁可能面临不信任等因素影响持续疲软。纳斯达克得到科技类股支持表现坚挺,刷新历史最高记录。市场波动较大后收盘。
尽管美国市场表现不一,但受到高科技股走高的影响,东京市场以买盘优势开盘。日经平均从开盘开始逐步扩大涨幅,恢复至39000日元区间,为11月25日以来最高水平。东京电子(8035)和日本电产(6857)等半导体股受到青睐,日经平均指数比TOPIX指数表现更为强劲,主板市场的成交额也增至2.5万亿日元,交易活跃。
在被日经平均指数收录的标的股中,除了东京电子和日本电产外,半导体股如DISCO(6146)、日立高科技(6920)、SCREEN HD(7735)等受到青睐,防御性领域中川崎重工(7012)、三菱电机(6503)等也上涨。此外,川崎汽船(9107)、富士电机(5803)、OKUMA(6103)、软银集团(9984)、日本电产(6594)等股票也受到追捧。
受到1美元兑换149日元的汇率持续,日清冷藏(2871)、日本水产(1332)、日清面粉集团(2002)、日本航空(9201)、ANA控股(9202)等受益于日元走强的标的股表现一般。其他方面,住友制药(4506)、SOSHINEX(6526)、ZOZO(3092)、COMSYS HD(1721)、日本交易所集团(8697)等股票下跌。
按行业板块划分,海运、有色金属、电子设备、精密设备、金属制品等行业涨幅较大,只有电力和航空两个板块下跌。
市场上出现了“境外投资者开始买入期货”的说法。昨日,养老金积立金管理独立行政法人(GPIF)针对明年的投资计划,厚生劳动省提出将实际投资回报目标从当前的1.7%上调至1.9%的方案,市场普遍看好这一消息。由于GPIF可能增加到股票的投资配额,外国投资者可能预先购入期货。下午的东京市场可能继续由境外投资者购入期货驱动,日经平均指数可能进一步上扬。值得关注的是欧洲投资者开始参与的下午2点左右的走势。