オークネット<3964>は、中古デジタル機器、ブランド品のオークション・流通等を手掛けるライフスタイルプロダクツ部門が主力で、中古車・中古バイクオークション等も展開している。セグメントは、デジタルプロダクツ事業及びファッションリセール事業で構成されるライフスタイルプロダクツセグメント(2024年12月期第3四半期時点の売上高に対して68.2%)、オートモビル事業及びモーターサイクル事業で構成されるモビリティ&エネルギーセグメントに分かれている(同26.9%)。その他事業では、アグリ事業やサーキュラーコマース事業も展開しており、多角化されている。
まず、ライフスタイルプロダクツセグメントの中のデジタルプロダクツ事業では、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスを展開しており、主力サービスとなっている。海外バイヤー網の強化に注力しており、会員数は1,700社(2023年12月末時点)を超える。また、ファッションリセール事業では、バッグ、時計、貴金属、衣類等の主にブランド品のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスをB向け、C向けに展開している。toBでは長年築いてきた強固な会員ネットワークが合計4,800会員にのぼり、toCでは東京、大阪を中心に11店舗を展開。実店舗だけでなくECサイトにも注力している。そのほか、ブランド品買取販売サービス「ブランディア」も展開し、買取サービスの累計利用者数が400万人を突破した。
一方、モビリティ&エネルギーセグメントにおけるオートモビル事業では、自社・他会場で中古車オークションを実施・提携するほか、車両検査サービスなども展開。モーターサイクル事業は、中古バイクオークション・共有在庫市場・レンタルサービスなどを展開している。
2024年12月期第3四半期累計の売上高は前年同期比25.4%増の40,443百万円、営業利益は同3.4%増の5,610百万円で着地した。ライフスタイルプロダクツセグメント及びモビリティ&エネルギーセグメントがともに好調。具体的にデジタルプロダクツ事業では、国内サプライヤーとの取引拡大や連携強化による流通台数の増加に加えて、円安の影響も相まって取扱高が増加、ファッションリセール事業はBtoB事業において相場が軟調ではあるが会員数及び出品点数の増加により好調に推移したようだ。また、オートモビル事業でも、共有在庫市場と落札代行サービスの連携強化による落札台数増加。モーターサイクル事業は、輸出業者会員のオークション利用促進等により成約台数が好調に推移したようだ。通期の売上高は前期比33.9%増の58,000百万円、営業利益は同5.1%増の7,000百万円を見込んでいる。
同社はSDGs企業として、情報の力で流通課題を解決し、世界中の顧客から選ばれ喜ばれる企業を目指している。中期経営計画も開示しており、2025年にはGCV1兆円、EBITDA100億円、ROE20%、配当性向30%を掲げている。安定した事業基盤のもと持続的成長を加速させ、M&A等に関する投資枠で100億円を確保してる。2024年2月にM&Aに関する契約を2件締結(投資額約45億円)しているが、引き続き候補先の選定に注力している。また、ライフスタイルプロダクツセグメントでは国内プラットフォームの強化、C向け事業の強化/拡大、グローバルビジネスの推進を掲げており、モビリティ&エネルギーセグメントでも中古車・中古バイクの既存の流通体制を強化しつつ新たな事業領域への拡大に取り組んでいる。「オークション事業者」から「サーキュラーエコノミーのインフラ提供者」への転換点を迎える中、今後の動向に注目しておきたい。
オークネット<3964>的主力业务是其生活方式产品部门,专注于二手数字设备和奢侈品的拍卖及流通等,同时也开展二手车和二手摩托车的拍卖等。该公司分为生活方式产品部门(截至2024年12月季度,营业收入占比68.2%)和由汽车业务及摩托车业务构成的移动与能源部门(同占26.9%)。此外,其他业务还包括农业业务和循环商业业务,体现了多元化的发展。
首先,在生活方式产品部门的数字产品业务中,主要提供二手智能手机、二手PC等数字设备的拍卖和面向消费者的流通相关服务,这是公司的主力服务。该部门专注于加强境外买家网络,会员数已超过1,700家(截至2023年12月末)。此外,时尚二手业务主要面向B端和C端,提供包括包、手表、贵金属、服装等奢侈品品牌的拍卖及面向消费者的流通服务。在B端,会员网络已经达到4,800名,而在C端,东京和大阪共开设了11家门店。公司不仅注重实体店,还加强了电商平台的建设。此外,公司还推出了奢侈品收购和销售服务“品牌家”,其收购服务的累计用户数已突破400万人。
另一方面,在移动与能源部门的汽车业务中,公司在自己和其他场所实施二手车拍卖和合作,此外还提供车辆检测服务等。摩托车业务则开展了二手摩托车拍卖、共享库存市场和租赁服务等。
截至2024年12月季度,累计营业收入为40443百万円,同比增加25.4%,营业利润同比增加3.4%,达5610百万元。生活方式产品部门和移动与能源部门均表现良好。具体而言,数字产品业务通过与国内供应商扩展交易和加强合作,增加了流通数量,加上日元贬值的影响,使得交易量也有所上升;时尚二手业务虽然BtoB业务的市场表现较弱,但由于会员数和上架点数的增加,表现稳健。此外,汽车业务也通过共享库存市场和代拍服务的整合加强,实现了拍卖数量的增长。摩托车业务在出口商会员拍卖使用促进等因素的推动下,成交数量表现良好。预计全年营业收入将比上年增长33.9%,达到58000百万元,营业利润预计同比增长5.1%,达7000百万元。
该公司作为一家SDGs企业,旨在通过信息的力量解决流通问题,成为全球客户选择并满意的企业。公司还披露了中期经营计划,计划到2025年实现GCV1万亿日元,EBITDA100亿日元,ROE20%,分红派息率30%。公司将进一步加速可持续增长,在稳定的业务基础上,确保针对M&A等的投资额度达100亿日元。2024年2月,公司签署了2项有关M&A的合同(投资额约为45亿日元),并将继续专注于候选公司的选择。此外,在生活方式产品部门,计划强化国内平台,提升/扩大C端业务,推动全球业务,而在移动与能源部门,也将强化二手车和二手摩托车的现有流通体系,并致力于向新的业务领域的扩展。在从“拍卖经营者”向“循环经济基础设施提供者”的转型点上,未来的动向值得关注。