■サンフロンティア不動産<8934>の成長戦略
同社グループは、次期中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)と長期ビジョン2035を公表した。次期中期経営計画では「お客様視点のものづくりと心温かいサービスで、本業連携多角化を推進し、社会課題の解決に取り組む」を基本方針として、各事業において成長戦略を打ち出し、人財基盤やサービスの強化、本業連携多角化の推進を重点ポイントに挙げている。経営数値目標は、2028年3月期に売上高1,350億円、経常利益270億円を掲げている。経営指標は、経常利益率20%、自己資本比率45%水準、ROE10%以上を掲げている。また、長期ビジョン2035では「限りある資源を活かし、世界を笑顔と感動で満たす! 未来価値創造に挑み続ける企業グループへ」をスローガンとして、2035年3月期に売上高3,000億円、経常利益600億円を目標に掲げている。同社グループは現行中期経営計画(2019年3月期~2025年3月期)においても、オフィス需要の増減などのリスクに対応しつつ収益基盤の多角化やESG投資を推進するなど将来的な成長戦略に積極的に取り組んでおり、最終年度である2025年3月期の経営数値目標達成の蓋然性も高いと弊社では見ている。10年後のありたい姿として長期ビジョン2035を策定し、そこから遡って、現行中期経営計画を達成した後の3ヶ年を期間とする次期中期経営計画を策定したことで、安定的な収益の確保と将来的な成長性が強く期待できると弊社では考える。
1. 現行中期経営計画の振り返りと進捗
現行中期経営計画(2019年3月期~2025年3月期)の振り返りと進捗について、コロナ禍中の2022年3月期に計画期間を2期延長したものの、計画どおり2025年3月期に目標達成見込みである。
計画期間における投資総額は、合計2,200億円の計画に対し2,400億円程度となる見込みである。オフィス事業では、2024年3月期の物件仕入額が過去最高を更新しており、計画どおりに投資を加速させる。需要の回復が著しいホテル事業では、総客室数10,000室を目指して積極的な追加投資を実施する。海外事業は既にプロジェクトが始動しており、分譲マンションプロジェクト第2号案件として、2024年8月19日に「HIYORI Aqua Tower」を着工した。M&Aは案件を見極めつつも投資姿勢は変わらず、事業シナジー創出に向け積極的な投資を引き続き検討していく。また、デジタルにおいては、事業成長に向けて投資を拡大している。
2. 次期中期経営計画と長期ビジョン2035
同社グループでは、長期ビジョン2035を策定するとともに、10年後のありたい姿から遡り、現行中期経営計画達成後の3ヶ年を期間とする次期中期経営計画を公表した。長期ビジョン2035では「限りある資源を活かし、世界を笑顔と感動で満たす! 未来価値創造に挑み続ける企業グループへ」をスローガンとして、2035年3月期に売上高3,000億円、経常利益600億円を目標に掲げている。次期中期経営計画では、基本方針として「お客様視点のものづくりと心温かいサービスで、本業連携多角化を推進し、社会課題の解決に取り組む」を掲げ、最終年度である2028年3月期には、売上高1,350億円、経常利益270億円、経常利益率20%、自己資本比率45%水準、ROE10%以上を目標としている。また、各事業において成長戦略を打ち出し、人財基盤やサービスの強化、本業連携多角化の推進を重点ポイントに挙げている。現行中期経営計画の達成後も、財務規律を保ちつつ積極的な事業投資による資本効率の高い経営を目指しており、長期ビジョン2035の達成に向けて、今後も高い収益性と成長性の継続が期待できると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■Sunfrontier房地产<8934>的增长战略
该集团公布了下一阶段中期经营计划(2026年3月期至2028年3月期)和2035年长期愿景。下一阶段中期经营计划将“以客户视角创造产品和温暖的服务,推进核心业务协同多元化,并致力于解决社会问题”作为基本方针,制定了各业务的增长战略,并将人才基础设施、服务增强和核心业务协同多元化推进作为重点。经营指标包括2028年3月期营业收入1350亿元,经常利润27亿元。经营指标设定了经常利润率20%,自有资本比率达到45%,ROE超过10%的目标。此外,2035年长期愿景的口号是“利用有限的资源,用笑容和激动充满世界!继续挑战创造未来的价值!”并设定了2035年3月期营业收入3000亿元、经常利润600亿元的目标。该集团在当前中期经营计划(2019年3月期至2025年3月期)中,积极开展未来的增长战略,推动收入多元化和ESG投资,并且我们认为该公司在最后一个年度2025年3月期有很高的可能性实现经营指标目标。在设定了未来10年的长期愿景2035后,支持着实现当前中期经营计划的3年期间的下一阶段中期经营计划,从而我们相信可以确保稳定的收益和未来的增长。
1. 当前中期经营计划的回顾和进展
关于当前中期经营计划(2019年3月期至2025年3月期)的回顾和进展,尽管在2022年3月期的新冠疫情中将计划期限延长了2期,但按计划预计可以在2025年3月期实现目标。
在计划期间,预计总投资额约为2,400亿元,略高于计划的2,200亿元。在办公事业方面,2024年3月期的房地产采购额刷新了历史新高,将按计划加快投资。需求快速恢复的酒店业务将积极投资以追求总客房数达到10,000间的目标。海外业务已经启动,作为第二期分销公寓项目,于2024年8月19日开工建设“HIYORI Aqua Tower”。在收购方面,尽管继续审慎评估项目,但投资态度不变,将继续积极考虑投资以促进业务协同创造。此外,在数字化方面,扩大投资以推动业务增长。
2. 下一阶段中期经营计划和长期愿景2035
该集团制定了长期愿景2035,并公布了下一阶段中期经营计划,以当前中期经营计划实现后的3年为期限。长期愿景2035的口号是“利用有限的资源,用笑容和激动充满世界!继续挑战创造未来的价值!”,并设定了2035年3月期营业收入3000亿元、经常利润600亿元的目标。下一阶段中期经营计划将“以客户视角创造产品和温暖的服务,推进核心业务协同多元化,并致力于解决社会问题”作为基本方针,并以最终年度2028年3月期为目标,设定了营业收入1350亿元、经常利润270亿元、经常利润率20%、自有资本比率达到45%,ROE超过10%的目标。此外,该公司将各业务的增长战略作为重点,包括加强人才基础设施、服务增强和核心业务协同多元化推进。即使在完成当前中期经营计划后,该公司仍致力于以资本投资的高效经营方式保持财务规律,我们相信可以实现长期愿景2035,进一步保持高收益和增长性。
(撰写者:富士客座分析师茂木稜司)