■サンフロンティア不動産<8934>の成長戦略
3. 成長戦略と重点施策
次期中期経営計画では、開発とサービス・運営を組み合わせた不動産活用の多角化を進め、事業領域とエリアを拡大することで成長を加速させる。オフィス市場では、企業が集積する東京において中小型ビルの老朽化が進むなか、資源の無駄遣いを抑えた改修や建て替え需要が強いことから、事業領域を新築へと拡大させる。また、不動産小口所有商品は教育・医療をテーマにしており、長期的なキャッシュフローが見込まれるため、潜在的成長性が高い市場である。東京23区内に加えて、大阪・名古屋等の主要都市及び周辺地域にエリアを拡大することで全国の顧客ニーズに対応していく。貸会議室運営においても、大阪・名古屋にエリアを拡大する予定である。貸会議室の既存顧客には全国規模の会社も多く、大阪・名古屋エリアについての問い合わせも受けていることから需要は高いと同社では考えている。レジデンシャル市場では、人口増加と高い成長率が続くニューヨークとベトナムや、転入超過が続く東京圏において、高品質の居住用不動産を提供していく。
次期中期経営計画における投資総額は3,100億円を見込んでおり、将来の事業成長へ向け、各事業の利益率や回転率を重視した上で、資本コストを意識しつつ、成長分野に積極投資する方針である。
また、次期中期経営計画の重点施策として、「人財基盤の強化」「お客様視点のものづくりと心温かいサービス」「本業連携多角化の推進」の3つを掲げている。
(1) 人財基盤の強化
採用の強化により人財を増強するとともに、経営理念に基づく教育・育成によるリーダー人財の輩出や、アメーバ経営の下でアメーバ分裂による組織拡大を図る。人財育成方針として多様性の尊重と活用を掲げ、働きがい、創造性、成長機会のある職場作りに向けて環境を整備する方針である。年齢・性別・国籍を問わない多様性を持ち、「利他」の価値観で人財の集まる企業へとさらなる進化を目指す。具体的な施策としては、社員のライフステージに合わせた職場環境整備や柔軟な研修機会の提供、事業の多角化と組織の拡大に向けたアメーバリーダー人財の育成・輩出、次世代リーダー育成プログラムの構築、外部研修への支援制度等の充実を図り、所定労働時間に対する研修時間の割合が12%以上となるよう推進する。その他にも、DX活用や業務プロセス改善により個々の能力を向上させ、時間当たり経常利益額を前期比で増加させる。
(2) お客様視点のものづくりと心温かいサービス
ものづくりの面では、新築ビル開発、ホテル開発、ニューヨークでのアパートメント・リプランニング、ベトナムでのマンション開発において、オフィスビルのリプランニングで培ったユーザー視点のものづくり力を活用する。建設事業基盤の強化については、M&Aの活用も視野に入れる。サービスの面では、ビルオーナーに寄り添い、長期的視点に立った課題解決力の向上と、テナント・サービス利用企業の要望に応えるきめ細かで心温かい対応力の向上を掲げる。また、ホテル宿泊者に対して心温かい楽しいサービスを提供できる人財の育成と組織風土作りを強化する。
(3) 本業連携多角化の推進
本業連携多角化の推進により、事業領域を拡大しフロー型事業の多様化を図るとともに、ストック型事業の売上構成比率を高めていく。フロー型事業では、リーシングマネジメント部門・プロパティマネジメント部門・建設部門の連携により、建物の経済価値を長期的に維持できる新築事業を展開する。また、不動産小口所有商品では、都心周辺に加え、大阪・名古屋での商品展開を推進する。海外市場においては、ニューヨークでのアパートメント・リプラニングやベトナムでのマンション開発を推進する。ストック型事業では、顧客の課題解決のためにさらなる多様な不動産サービスの提供を目指す。リーシングマネジメント事業では、都内の支店網を増強しサブリース受託に注力し、プロパティマネジメント事業では、管理受託棟数の増加に向けた取り組みを推進する。また、貸会議室事業では運営面積を拡大し、ホテル・観光事業では、M&Aも視野に入れ、ホテル運営室数の拡大を図る。事業領域を拡大するなかで、ストック型事業の成長を加速させることで、グループ全体の安定的な収益基盤が強化されると弊社では考える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
■太阳风天地产 <8934> 增长战略
3.增长战略和优先措施
在下一个中期管理计划中,将促进房地产利用的多样化,将开发和服务/运营相结合,并将通过扩大业务领域和领域来加速增长。在写字楼市场,随着企业集中的东京中小型建筑老化的加剧,对抑制资源浪费的翻新和重建需求强劲,因此业务领域将扩展到新建筑。此外,由于小型房地产所有权产品侧重于教育和医疗保健,并且预计会有长期现金流,因此这是一个具有很高增长潜力的市场。除了东京的23个区外,我们还将通过将区域扩展到大阪和名古屋等主要城市及周边地区来满足全国客户的需求。在租赁会议室管理方面,还计划将该区域扩大到大阪和名古屋。租赁会议室的现有客户中有许多全国规模的公司,而且由于他们还收到有关大阪/名古屋地区的询问,该公司认为需求很高。在住宅市场上,我们将在人口增长和高增长率的纽约和越南以及持续超额迁入的东京地区提供高质量的住宅房地产。
下一个中期管理计划的总投资额预计为3,100亿日元,该政策是在强调每项业务的利润率和营业额比率以促进未来业务增长后,积极投资增长领域,同时意识到资本成本。
此外,为下一个中期管理计划确定了三项优先措施:“加强人力资源基础”、“从客户角度出发的制造业和令人心动的服务” 以及 “促进核心业务伙伴关系的多元化”。
(1) 强化人力资源基础
除了通过加强招聘来增加人力资源外,我们的目标是通过基于管理原则的教育和发展,培养领导者的人力资源,并通过变形虫管理的变形虫部门扩大组织规模。这项政策旨在尊重和利用多样性作为一项人力资源开发政策,并为创造具有工作满意度、创造力和增长机会的工作场所做好准备。我们的目标是进一步发展成为一家不分年龄、性别或国籍的多元化公司,并基于 “利他主义” 的价值观收集人力资源。具体措施包括改善工作环境和根据员工的生命阶段提供灵活的培训机会,为业务多元化和组织扩张开发和培养变形虫领导者人力资源,构建下一代领导者发展计划,加强外部培训的支持系统等,以及将培训时间与规定工作时间的比例提高到12%或以上。此外,通过DX利用率和业务流程改进,个人能力将得到提高,与上一财年相比,每小时的普通收入将增加。
(2)从客户的角度制造和热情的服务
在制造方面,从用户的角度来看,通过办公楼重新规划培养的制造能力被用于新建筑开发、酒店开发、纽约的公寓重新规划以及越南的公寓开发。在加强建筑业务基础设施方面,还将考虑使用并购。在服务方面,我们的目标是贴近建筑业主,从长远的角度提高解决问题的能力,并提高对租户服务用户要求的详细和令人心动的响应能力。此外,我们将加强人力资源的开发和组织文化的创造,为酒店客人提供令人心动和愉快的服务。
(3) 促进核心业务伙伴关系的多样化
通过促进核心业务合作伙伴关系的多元化,我们将扩大业务领域,实现流动型业务的多元化,并提高股票型业务的销售结构比例。在流动式业务中,我们将开发一项新的建筑业务,该业务可以通过租赁管理部门,物业管理部门和施工部门之间的合作,在很长一段时间内保持建筑物的经济价值。此外,对于房地产小批量所有权产品,除市中心周边地区外,我们还将促进大阪和名古屋的产品开发。在海外市场,我们将促进纽约的公寓重新规划和越南的公寓开发。在股票类业务中,我们的目标是提供更多样化的房地产服务,以解决客户的问题。在租赁管理业务中,我们将加强东京的分支机构网络,重点是转租合同;在物业管理业务中,我们将促进旨在增加管理合同大楼数量的努力。此外,租赁会议室业务的运营区域将扩大,酒店管理室的数量将扩大,以期实现酒店/旅游业务的并购。随着我们扩大业务领域,我们相信,通过加速股票业务的增长,整个集团的稳定利润基础将得到加强。
(由 FISCO 客座分析师茂木良司撰写)