■Jトラスト<8508>の業績動向
1. 2024年12月期第3四半期の業績概要
2024年12月期第3四半期の連結業績は、営業収益96,915百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益5,025百万円(同58.7%減)、税引前利益5,985百万円(同57.7%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益4,051百万円(同78.8%減)の増収減益となった。営業収益は前年同期比12,471百万円増で、第3四半期としては過去最高である。一方、大幅減益となったのは、2023年12月期にはM&Aによる会計上の特殊要因(2023年2月(株)ミライノベートの吸収合併により生じた負ののれん発生益101億円、2023年4月Nexus Bank(株)の吸収合併により生じた繰延税金負債の取り崩し65億円)を計上した反動によるものである。
これらの特殊要因を除けば、営業利益は前年同期比30億円増、税引前利益は同19億円増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同15億円増であり、実力ベースでは増益基調であった。また、営業利益は第1四半期の営業損失から第2四半期には黒字転換し、第3四半期には計画値を13億円上回って着地し、実力ベースでは右肩上がりの増益を続け、通期計画達成に向けて好調に推移している。これは、日本金融事業及び東南アジア金融事業が大幅増益となり業績をけん引したことに加え、これまで懸案事項であった韓国及びモンゴル金融事業の改善が順調に進み、前四半期比で黒字幅を拡大したことが大きく寄与した。2023年12月期決算では保守的に貸倒引当金を積み増すなど、将来の成長を見据えた施策により予想を下回る業績となったが、2024年12月期から成長軌道に向けて再スタートする準備を整えており、第3四半期決算にもその成果が表れていると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■J信托<8508>的业绩动态
1. 2024年12月期第三季度业绩概况
2024年12月期第三季度的连结业绩为:营业收入96,915百万元(同比增长14.8%)、营业利润5,025百万元(同比减少58.7%)、税前利润5,985百万元(同比减少57.7%)、归属于母公司所有者的季度利润4,051百万元(同比减少78.8%),出现了营收增长但利润减少的情况。营业收入较去年同期增加了12,471百万元,为第三季度历史最高水平。另一方面,利润大幅减少是因为2023年12月期计入了因M&A产生的会计特殊因素(2023年2月吸收合并(株)未来创新导致的负商誉收益101亿日元,2023年4月吸收合并Nexus Bank(株)产生的递延税款负债的销毁65亿日元)的反作用。
如果排除这些特殊因素,营业利润较去年同期增加30亿日元,税前利润增加19亿日元,归属于母公司所有者的季度利润增加15亿日元,基于实际情况呈现出增利趋势。此外,营业利润从第一季度的营业亏损转为第二季度的盈利,在第三季度超出计划值13亿日元结束,并且基于实际情况持续增利,向实现全年计划稳步推进。这主要得益于日本金融业务及东南亚金融业务的大幅增利带动业绩,再加上此前存在的问题,即韩国及蒙古金融业务的改善顺利推进,较前四季度扩大了盈利规模。在2023年12月期决算中,由于保守增加坏账准备金等,为了未来的成长而制定的措施导致业绩低于预期,但已经为2024年12月期重回成长轨道做好了准备,并且我们认为第三季度的决算也显示了这一成果。
(作者:富士客座分析师国重希)