■ピー・ビーシステムズ<4447>の今後の見通し
● 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の業績見通しについては、売上高が前期比10.0%増の3,420百万円、営業利益が同4.9%増の380百万円、経常利益が同3.8%増の376百万円、当期純利益が同0.1%増の256百万円を計画する。同社は2025年9月期を「持続的な成長への基盤固め、成長のための準備を加速する一年」と位置付け、増収増益及び7期連続最高益更新を目標に掲げる。積極的な人財増強を継続し、セキュアクラウドシステム事業とエモーショナルシステム事業のシナジー発揮により、収益基盤を拡大する。
セキュアクラウドシステム事業では、人財採用・育成戦略と製商品販売高付加価値化戦略を推進する。人財採用・育成戦略に関し、要となる東京オフィスは新規採用で2025年4月からは4名体制(現在2名)に拡充するが、採用のうち1名はSEとなり、技術面から拡販をバックアップする計画である。また、新卒については前期比で倍増となる8名の2025年卒採用を計画している。新卒の戦力化に関しては、1年内には小型案件へ対応可能と予想していることから、新卒採用と人財育成の状況は順調と言えるだろう。また、後述するが2025年9月期計画では、中規模案件の多数獲得を目指している。こうした案件では、戦力化した若年エンジニアの活躍が特に期待され、売上拡大とともに外注費の低減による更なる利益率向上が見えてくる(※なお、期初計画では外注費が前期からやや増加予定だが、あくまでカスタマイザー領域の開発案件を見込んでいるため)。これらの結果、2025年9月期末の従業員数目標は、前期比14人増の79人としている。
製商品販売高付加価値化戦略については、サイバーセキュリティ関連として、攻撃の侵入を防ぐソフトウェアや、暗号化ストレージ、バックアップソフトなど、顧客の需要に即して対応しているが、現在、同社では未然の防御から被害の回復まで一連をトータルサポートするパッケージソリューションの開発に取り組んでいる。顧客毎に時間軸に沿ったカスタマイズのほか、アップデート対応なども計画しており、顧客との長期契約で安定した収益基盤になることも予想される。顧客側では、導入が簡素化され、被害からの迅速回復が可能とメリットは多く、販促活動についても、顧客接触の入り口として、定型化製品により効率的に顧客折衝を進めやすくなる。2025年初頭の提供開始を見込んでおり、進捗が予定通り進めば、2025年9月期の収益拡大に寄与するだろう。また、積極的に開発期間が最短1ヶ月から半年程度の中規模案件を獲得することで、案件を多様化し、収益時期及び経営リスク分散を図る方針だ。2024年9月期には九州を地場とする食品製造業の基幹システムマイグレーションを受注したが、同エリアには食品製造業が多数存在していることから、有力なターゲットになりそうだ。
エモーショナルシステム事業については、防災市場、宇宙分野、観光需要と地方創生、スポーツ科学とシニア市場をターゲットに引き続き施策を進め、大幅増収、黒字転換を狙う。防災市場については、ハイブリッドな防災訓練コンテンツの制作を進めている。インターネット経由とMetaWalkersの双方から3D空間防災訓練に参加できるシステムで、防災関連コンテンツを所有する企業と協業し実現させた(テスト空間でサンプル作成が完了した段階)。防災訓練ではVRゴーグル着用が適さないことから、メタバース空間の防災コンテンツを、リアルな状況により近づけられるMetaWalkersにコンバージョンした形で防災訓練を提供する可能性が高く、実現すれば全国的な拡販も視野に入る。さらに、国土強靭化計画関連では東北大学の学識者がMetaWalkersに注目しているほか、東京海上日動火災保険<8766>を発起人に114社(2024年3月時点)で構成される防災コンソーシアムCOREに参画し、他社との関係性を築き防災に関する知見などを収集している。実際、大手企業から協業の声がかかるなど手ごたえがあり、防災領域でのMetaWalkers活用の本格的な拡がりに注目したい。
宇宙分野では、2024年9月期に実現した宇宙エレベーター体験について、期間限定エキシビションだったことから開発期間が短く、精度の高さを追求できなかったため、長期的な開発を協業できる企業との関係づくりを模索している。今回得た関係性が2024年9月期の大きな成果と言え、これをトリガーにした提案営業で、需要創造から積極的に関与してメタバースの可能性を拡大し、収益貢献の糸口としたい考えだ。観光需要と地方創生では、某市長にトップセールスを実施し、ゆかりのある歴史的人物を題材としたMetaWalkersコンテンツの可能性を提案した。有名観光地のツーリズムでは、観光ルートが定型化していることが多い。同社は、観光需要拡大に向けて、観光客が魅力を感じるレアなスポットなどを、MetaWalkersでリアルな環境を再現して紹介し、観光客が実際に現地に赴くような仕掛けを作ることで、観光需要を拡充したいと考えている。
スポーツ科学については、これまで開発を続けた産学連携共同研究によるトレーニングシステムはほぼ完成しており、協業先の九州産業大学にラグビー日本代表関係者からも視察の申し込みがあったようだ。引き続き専門家との関係構築と利用現場の潜在需要発掘に注力する。シニア市場に関しては、同社としても特に高いポテンシャルを見出しており、VRを通じて「身体」と「脳」を活性化させる「e(エレクトロニック) × r(リアル)スポーツ」の構想の下、身体機能の向上や回復に向けたトレーニング環境の提供をMetaWalkersで実現したいと考えている。ほかにもメンタルケアサポートとして、例えば訪問したい世界遺産やふるさとの風景など、MetaWalkersで体験として提供し、心理的充足感の向上で、健康を促進する施策も有効と考えている。
エモーショナルシステム事業は、特に社会の関心が高まっている「メタバース」を軸に、事業展開の方向性が拡がる可能性がある。ただ、メタバース自体の社会への浸透に時間を要していることも事実だ。同社は2024年9月期決算説明会をメタバース環境で開催し、リアルタイムで相互コミュニケーションをとった。定期的なメタバース上での説明会開催を望む声も聞かれるなど、手ごたえを感じているようだ。メタバースはビジネス的にも依然新しい領域のため、同社においても試行錯誤は続くが、匿名性と同時に本人認証を担保することで、事業の拡がりが望める。
2022年2月に(株)デイ・ソフトウェアと、Pedyを利用した企業向けメタバース向け流通システムの共同実証実験を開始した。PedyはNFT(プライベート型ブロックチェーンを使ったもの)と同等の保証を独自技術で提供されており、アートや工業製品などを幅広く流通させることができる。本人認証あるいは取引認証の観点から、メタバースを活用したECなどでは真正性の保証機能が必須となり、協業を推進している。現時点では、メタバースの中にさらにMetaWalkersを再現し、入場券を発行してユーザーが入場できる状態まで環境を構築しており、活用方法を検討する段階にある。アーティストのライブや、コアなファンが集まるファンミーティングなど、エンターテインメント領域との好相性が見込まれている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■BB系统的未来展望 <4447>
● 截至2025/9财年的收益预测
至于截至2025/9财年的收益预测,我们计划销售额将比上一财年增长10.0%至34亿日元,营业收入将增长4.9%至3.8亿日元,普通利润将增长3.8%至3.76亿日元,净收入将增长0.1%至2.56亿日元。该公司将2025/9财年定位为 “巩固可持续增长基础和加快增长准备的一年”,目标是增加销售额和利润,并连续7个任期保持最高利润。我们将通过展示安全云系统业务和情感系统业务之间的协同效应,继续积极增强人力资源并扩大我们的利润基础。
在安全云系统业务中,我们将促进人力资源招聘/开发战略和高附加值产品销售策略。在人力资源招聘/发展战略方面,由于有新员工,东京办事处至关重要,从2025/4年度起将扩大到4人制(目前为2人),但其中1名员工将成为SE,计划从技术方面支持销售扩张。此外,我们计划在2025年招聘8名应届毕业生,与上学期相比,这一数字将翻一番。至于增加应届毕业生的实力,预计可以在1年内处理小规模的项目,因此可以说应届毕业生招聘和人力资源开发的情况进展顺利。此外,如后文所述,2025/9计划旨在收购大量中型项目。在这些项目中,特别期望能够发挥作用的年轻工程师,随着销售的扩大,可以看到外包成本降低带来的利润率进一步提高(*注意,在最初的计划中,外包成本计划比上一财年略有增加,但定制领域的开发项目仅在预期之内)。因此,2025/9财年末的目标员工人数为79人,与上一财年相比增加了14人。
至于制成品销售的高附加值策略,是根据客户需求来处理的,例如防止攻击入侵的软件、符合客户需求的加密存储、备份软件等,但目前,该公司正在开发一揽子解决方案,提供从预防到损害恢复的全面支持。除了根据每个客户的时间轴进行定制外,还计划更新支持等,并且预计与客户签订的长期合同将带来稳定的利润基础。在客户方面,简化了介绍,能够迅速从损坏中恢复过来有许多优点,而且使用标准化产品作为联系客户的切入点,即使是促销活动,也更容易有效地进行客户谈判。该服务预计将于2025年初开始,如果进展如期进行,它将有助于2025/9财年的收益增长。此外,这是一项政策,通过积极收购最短开发期为1个月至约半年的中型项目,实现项目多元化并分散利润期和管理风险。我们在2024/9财年收到了总部设在九州的食品制造业核心系统迁移订单,但由于同一地区有许多食品制造公司,这似乎是一个主要目标。
在情感系统业务方面,我们将继续推进针对防灾市场、太空行业、旅游需求和区域振兴、体育科学和老年人市场的措施,旨在大幅增加销售和实现盈余过渡。至于防灾市场,我们正在继续制作混合防灾演习内容。它是一个可以从互联网和MetaWalkers参与三维太空防灾演习的系统,是与拥有防灾相关内容(在测试空间完成样本创建的阶段)的公司合作实现的。由于佩戴虚拟现实护目镜不适合进行灾难演习,因此很有可能以将元宇宙空间中的防灾内容转换为MetaWalkers的形式提供防灾演习,这可以更接近真实情况,如果得以实现,全国范围的销售扩张也将成为可能。此外,在国家土地抗灾计划方面,东北大学的学者们正在关注MetaWalkers,他们还参与了防灾联盟CORE,该联盟由114家公司组成(截至2024/3年),创始人为东京海上日动火灾保险(8766),与其他公司建立关系并收集有关防灾的知识。实际上,存在挑战,例如接收大公司的合作声音,我想关注在防灾领域全面扩大MetaWalkers的使用范围。
在太空领域,由于它是2024/9财年实现的太空电梯体验的限时展览,因此开发周期很短,而且由于无法追求高精度,他们正在寻找与可以合作进行长期开发的公司的关系。这次建立的关系可以说是2024/9财年的一项重大成就,随着由此引发的拟议销售,我想从需求创造中积极参与,以扩大元宇宙的可能性,并将其作为促进利润的线索。在旅游需求和地区振兴方面,向某位市长进行了最高的销售,并提出了根据有联系的历史人物制作MetaWalkers内容的可能性。在著名旅游景点的旅游中,旅游路线通常是标准化的。为了扩大旅游需求,该公司希望通过使用MetaWalkers重现现实环境来引入游客认为有吸引力的稀有景点等,并创建一种让游客实际前往该景点的机制,从而扩大旅游需求。
在体育科学方面,以产学合作联合研究为基础的训练体系一直持续发展到现在,已接近完成,而且看来还有代表日本参加橄榄球比赛的人士向合作伙伴九州产业大学申请视察。我们将继续专注于与专家建立关系,发掘使用场所的潜在需求。在老年人市场方面,该公司也发现了特别高的潜力,在通过虚拟现实激活 “身体” 和 “大脑” 的 “e(电子)× r(真实)运动” 的概念下,他们希望通过MetaWalkers实现提供旨在改善身体机能和恢复的训练环境。此外,作为心理保健支持,促进健康的措施还可以通过提供MetaWalkers体验(例如您想参观的世界遗产和家乡风光)以及提高心理满意度来行之有效。
情感系统业务的业务发展方向有可能扩大,以 “元宇宙” 为中心,社会兴趣尤其在增长。但是,元宇宙本身也需要时间才能渗透社会,这也是事实。该公司在元宇宙环境中举行了截至2024/9财年的财务业绩简报会,并进行了实时沟通。也有声音希望定期举行有关元宇宙的简报会,看来他们感受到了挑战。由于元宇宙在业务方面仍然是一个新领域,公司仍在继续反复试验,但通过同时保证匿名性和身份认证,业务扩张是可以预期的。
2022年2月,Day Software Co., Ltd. 开始使用Pedy对企业元宇宙分发系统进行联合演示测试。Pedy使用自己的技术提供相当于NFT(使用私有区块链的担保)的担保,并且可以分发各种艺术品、工业产品等。从身份认证或交易认证的角度来看,真实性保证功能在利用元宇宙的EC等中至关重要,合作正在促进中。目前,MetaWalkers已在元宇宙中得到进一步复制,并且已经构建了一个用户可以通过发放入场券进入的环境,我们正在研究如何使用它。娱乐区预计会很顺利,例如艺术家的现场表演和核心粉丝聚集的粉丝见面会。
(作者:FISCO 分析师村濑智和)