■藤商事<6257>の株主還元策
2024年3月期より配当方針を従来の50.0円の安定配当から、50.0円を下限に業績連動部分として連結配当性向30%以上を目標とする方針に変更した。同方針に基づき、2025年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の55.0円(配当性向31.1%)を予定している。利益が計画を上回り配当性向が30%を下回る状況となった場合は、増配が期待できる。
また、株価対策としては配当の充実だけでなく、株主優待制度を導入することも有効と弊社では考えている。同業のSANKYO<6417>や平和<6412>は優待制度を導入しているが、同社は導入していない。例えば、「とある」シリーズの人気キャラクターを活用したオリジナルQUOカードの贈呈があれば、固定ファン層を中心に個人株主が増え株価に一定のインパクトをもたらすものと弊社では考えており、今後の検討課題となろう。
なお、株式の流動性向上を目的として同社の支配株主である代表取締役副会長の松元正夫氏が、同社株式を100万株売却することを2024年8月に発表した。売却期間は2024年8月13日から2025年3月29日までとなる。現在のところ順調に売却が進んでいるようで、11月11日時点で49万株を売却したと見られる。予定どおり100万株を売却した場合、同社の流動株式比率は約27.5%から約31.8%に向上することが見込まれている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■藤商事<6257>的股东回报计划
从2024年3月期开始,分红派息方针将从原来的每股50.0日元的稳定分红,调整为以50.0日元为下限,结合业绩变化,目标为合并分红派息比例超过30%。根据该方针,2025年3月期的每股分红金预计与上期相同,为55.0日元(分红派息比例31.1%)。如果利润超过计划且分红派息比例低于30%,则有望增加分红。
此外,作为股价对策,不仅是充实分红,同时引入股东优待制度也是有效的,按照我们公司的看法。同业的SANKYO<6417>和平和<6412>都已经引入优待制度,但该公司尚未引入。例如,如果能够赠送利用某些系列的热门角色制作的原创QUO卡,预计将吸引以固定粉丝为主的个人股东增加,并对股价产生一定的影响,因此我们将在今后进行讨论。
此外,作为提高股票流动性的目的,该公司的控股股东、代表董事副会长松元正夫先生已于2024年8月宣布将出售公司股票100万股。出售期限为2024年8月13日至2025年3月29日。目前,出售似乎进展顺利,截至11月11日,已出售49万股。如果按计划出售100万股,则预计该公司的流动股票比例将从约27.5%提升到约31.8%。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)