■成長戦略
1. 中期経営戦略「SANYEI 2025」の進捗
三栄コーポレーション<8119>は、中期経営戦略「SANYEI 2025」(2024年3月期〜2026年3月期)を推進中である。最終年度の定量目標は、売上高で500億円、経常利益で20億円であり、進行期はその目標に向けて“足場固め”の重要な時期にあたる。“守り”の重点施策である「事業ポートフォリオの見直し(低採算事業の整理促進)」に関しては、2023年4月の(株)ゼリックコーポレーションの本社への吸収合併や、2024年2月の(株)エッセンコーポレーションの解散・事業承継、ブランド直営店の削減(47店舗から18店舗へ)などを断行し費用削減の成果が出ている。残る課題としては、家電事業の収益力回復やベネクシーのセレクトショップ業態の確立などがある。“攻め”の重点施策では、「海外売上高の拡充」は欧州・中国の景気低迷の影響もあり伸び悩んだものの、「EC事業の拡大」と「サステナブルビジネスの推進」に関しては、いずれも商品ラインナップの充実が進み、成長に向けたマーケティングの基盤が整備されてきており、進捗が順調である。
2. EC事業の拡大
中期経営計画の成長ドライバーの1つとして「EC事業の拡大」がある。2025年3月期中間期のEC事業売上高は2,878百万円である。巣ごもり需要の一段落により、EC事業の売上高が足踏みした時期もあるが、進行期は再び成長軌道に入った。これまでは、家具・インテリアを中心としてきたが、エクステリア、そのほかの新ジャンル商品に拡大している。その一例として、家具・インテリア「MINT」が楽天市場店で、2024年11月から観葉植物のeコマース販売を開始した。熊本県で40年以上観葉植物ひと筋の農園とコラボレートし、その品質管理と栽培技術に加え、農園から高品質でフレッシュな植物を直送する仕組みを実現した。現在、パキラやモンステラなど中小型の品種を扱っているが、今後は品種の取扱い拡大や、大型サイズ生体も増やしていく予定である。また一定規模のEC向けインフラを運営しているため、写真撮影、商品ページ作成、受発注処理、決済など様々なフルフィルメント機能の業務受託を開始しており、既に複数の受託実績がある。2025年3月期通期のEC事業売上高は前期比14.3%増の6,000百万円を計画している。
3. サステナブルビジネスの推進
2019年9月に“より地球にやさしい”をコンセプトにした「Our EARTH Project」を立ち上げ、「サステナブル」「エシカル」をキーワードとした海外ブランド製品の輸入販売、自社ブランドの開発、材料の提供・ものづくりなどの活動を行ってきた。取り扱いブランドは10銘柄を超え、リサイクル素材を使用したバッグやポーチを取り扱う「uF」、おもちゃの廃材から生まれた腕時計「YOT WATCH」、環境先進国フィンランド発衣料品の端材をリサイクルしたアパレルウェア「Pure Waste(ピュアウェイスト)」などのほか、無水染色技術を活用した原着生地のブランド「e.dye」、建物の屋根や壁に使用することで太陽等の熱の侵入を抑える猛暑対策商品「遮熱シート」など頭角を現す商品・素材も増えてきた。2024年10月には、「uF」が(公財)日本デザイン振興会主催の2024年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した。デザイン性や利便性の高さとともに、水を使わない無水染色生地「e.dye」を活用した点やCO2排出量の削減と可視化(QRコードで確認できる)が高く評価された。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■增长战略
1. 中期经营战略「SANYEI 2025」的进展
三栄公司<8119>正在推进中期经营战略「SANYEI 2025」(2024年3月期〜2026年3月期)。最终年度的定量目标是,营业收入达到500亿日元,经营利润达20亿日元,目前的进展期正是为实现这一目标而“稳固基础”的重要时期。关于“守”重点施策的“业务组合的审视(促进低收益业务的整理)”,2023年4月吸收合并了株式会社泽利克公司总部,以及2024年2月解散并进行业务承继的株式会社埃森公司,同时削减品牌直营店(从47家减少到18家),从而取得了成本削减的成果。剩下的难题包括家电业务的盈利能力恢复和贝内克西的精选店业态的确立等。在“攻”重点施策方面,虽然“境外营业收入的扩充”受到了欧洲和中国经济疲软的影响而增长乏力,但在“电子商务业务的扩展”和“可持续业务的推进”方面,产品线的充实得到了提高,面向增长的营销基础正在逐步完善,进展顺利。
2. 电子商务业务的扩展
作为中期经营计划的增长驱动力之一,有“电子商务业务的扩展”。2025年3月期中间期的电子商务业务营业收入为2878百万日元。在居家需求减缓的情况下,电子商务业务的营业收入曾一度停滞,但目前已再次进入增长轨道。过去主要聚焦于家具和室内装饰,现在扩展到户外及其它新类型商品。作为一个例子,家具・室内装饰品牌“MINT”在Rakuten市场店自2024年11月开始进行观叶植物的电子商务销售。与在熊本县经营超过40年的专注于观叶植物的农场合作,借助其质量管理和栽培技术,建立了直接从农场运送高质量新鲜植物的机制。目前处理小型和中型品种如巴基拉和铁树等,今后也计划扩展品种的处理以及增加大型植物的种类。此外,由于运营着一定规模的电子商务基础设施,已开始提供照片拍摄、商品页面制作、订单处理、支付等各种完整履约功能的业务外包,已有多个外包业绩。2025年3月期的电子商务业务营业收入计划比上期增长14.3%,达到6000百万日元。
3. 推进可持续业务
2019年9月,以“更加友好地对待地球”为概念,启动了“Our EARTH Project”,开展了以“可持续性”和“伦理”为关键词的海外品牌产品的进口销售、自有品牌的开发、材料提供和制造等活动。处理的品牌已超过10个,包括使用回收材料制作的包和手拿包“uF”、由玩具废料制成的手表“YOT WATCH”、来自环境先进国家芬兰的衣物边角料回收的服装“Pure Waste(纯废料)”等,此外,还有利用无水染色技术的原色面料品牌“e.dye”,用于建筑屋顶和墙壁以抑制阳光等热量入侵的防暑产品“遮热膜”等日益突出的商品和材料。2024年10月,“uF”获得了由日本设计振兴会主办的2024年度好设计·百优奖。高设计性和高实用性的同时,运用不需要用水的无水染色面料“e.dye”以及CO2排放量的减少和可视化(通过二维码确认)得到了高度评价。
SD Entertainment在健康业务的结构改革和成长战略方面取得了更高的利润。Hotta Marumasa由于礼品业务的出售和各项业务的先行投资的影响,因此收入和利润下降。投资业务的销售额为249.53亿日元(较上年同期增长1.5%),经营利润为13.11亿日元(上年同期为13.08亿日元,较上年同期微增长)。